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府民の声 公表(詳細)

テーマ 府政運営に関するもの
府民の声 【提言概要:非接点地域からの人口誘導による大阪府の都市力強化戦略】  現在大阪府では、大阪市を中心に人口流入が見られる一方、他地域では減少が続いており、将来的な都市の持続性確保のためにも、日本国内からの新たな人口誘導が急務です。これまで近畿圏や九州・四国などの比較的接点のある地域からの流入は一定程度ありましたが、東北・北関東・関東内陸部など大阪と交流人口が少ない非接点地域への戦略的な誘導策は十分に展開されてこなかったと考えます。  一方、東京は交流人口が少ない非接点地域も含め全国から多数の若者を引き寄せており、結果として人材・情報・文化の集積に成功しています。大阪も同様にこれらの地域から優秀な若年層を受け入れることで、単に労働力を確保するだけでなく、その出身地域における『暮らす都市としての大阪』の認知を高め、都市のプレゼンスやブランド価値を波及的に高めることができます。こうした人々は大阪に根付き、SNSや帰省を通じて地域に大阪の魅力を伝播させ、次なる人材誘導の起点となり得るからです。  例えば私自身、関東在住の中で「大阪は観光地、修学旅行で行く場所」としか認識されていない若者に数多く接してきました。そうした人たちにとっては、暮らす都市としての大阪像がそもそも存在しておらず、情報接点の欠如が温度差を生んでいます。例えば「教育機関の魅力」や「職住近接の生活環境」といった実際の利点を可視化し、仮に『東京以外の選択肢があるとしたら?』という問いかけから始まる発信を行ってみてはいかがでしょうか。  実際、大阪は『通天閣とたこ焼き』といった画一的なイメージに留まっている人が多く、都市の多様性や洗練性が十分に知られていない現実があります。だからこそ、教育・文化・利便性を包括的に発信し、暮らしたくなる都市としての大阪像を再定義する広報戦略が求められます。  非接点地域や東京圏での比較型PR、進学就職フェア、地元メディアとの連携を通じた継続的発信が、大阪の都市力強化にもつながると確信します。
カテゴリー 府政運営・統計
受付日 2025年4月22日
公表日 2025年5月30日