ここから本文です。
府民の声 公表(詳細)
テーマ | 高校授業料補助に関するもの |
---|---|
府民の声 | 子どもたちが家庭環境に左右されずに進学する高校を選択できることは理想的な教育環境、子育て環境だと考えます。 ただ一方で、高所得者層の超過分を私学に強いることには反対いたします。私学の経済的負担を伴うことと、全国的に見ても私学への補助が少ないことから、3点の懸念があります。 1、教育の質の低下について。 私学への経営負担は、教員の労働条件に大きく影響を及ぼします。教員の削減や流出に伴い、教育の質が低下する懸念があるため、教育に関わる団体としては賛成致しかねます。 2、入学金等の値上げの可能性について。 私学が経営的苦境にさらされた場合、入学金や諸費用の値上げが十分に予想されます。これは全生徒への負担増、とりわけ経済的余裕のない家庭にとっては大きな負担となり、本来の目的に反した状況を招く可能性が高いと考えられます。 3、府外の私学に通う生徒への対応について。 隣接する県に住む多くの保護者からも反対意見が挙がっています。府外の私学にも負担が発生することは、多少なりとも教育の質が低下し、さらに自分たちの授業料で大阪から通う生徒の授業料を補うことになるため、同じ高校に通う保護者としては大変不公平であり納得できない、という意見が多数です。そして、それら保護者の意見があることで、府外の私学が大阪府からの高校生を受け入れづらくなり、府外への私学受験において不利な状況が発生し、結果的に高校受験の選択肢の幅が狭まる可能性があります。 以上のことから、特色ある私学教育への配慮を求めることともに、大阪府の教育にとってより良い制度となるよう更なる議論を望みます。 |
カテゴリー | 教育・学校・青少年 |
受付日 | 2023年7月20日 |
公表日 | 2023年8月31日 |