寺田遺跡(てらだいせき)(3)

更新日:2017年3月29日

所在地 : 和泉市寺田町

種類 : 集落跡

時代 : 弥生時代から中世

調査期間 : 平成22年8月から平成23年2月

主な遺構 : 掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)、河川跡、溝跡

主な遺物 : 土師器、須恵器、瓦質土器(がしつどき)

寺田遺跡(2)に引き続いて実施した、第2調査区の調査成果の一部についてご紹介します。

第2調査区は、長さ65メートル、幅18メートルの南北に長い調査区です。第1調査区でも検出された河川跡(詳細はこちらです)の南岸に非常に多くの建物跡等が広がる様子が明らかとなりました。

【写真】第2調査区全景

これまでの調査成果とあわせて考えると、この第2調査区は、寺田遺跡の集落中心部から縁辺部にかけての部分にあたることがわかります。検出された遺構は、掘立柱建物(ほったてばしらたてもの)2棟以上、竪穴建物6棟以上、溝、井戸、土坑(どこう)、落ち込みなどです。 

これらの遺構の中でも、特に目を引くのが桁行3間、梁間2間の総柱建物です。

【写真】そうばしらたてもの完掘状況

柱穴は他の建物より一回り太く、底には柱の沈みこみを防ぐための板(礎板 そばん)がすえられていました。

【写真】礎板(そばん)検出状況

この建物は、柱の配置や特徴から、高床式の倉庫であったと考えられます。集落中心部に近い位置を占めること、また規模が大きいことなどからすれば、集落全体にとって重要な財産が納められていたという可能性があるでしょう。

以上のような遺構からなる集落中心部の調査が終了し、現在、集落縁辺部の調査が佳境を迎えています。古墳時代集落の縁辺部の実態について、引き続きご紹介していく予定ですので、ご期待ください!

このページの作成所属
教育庁 文化財保護課 保存管理グループ

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