必見!食中毒予防対策を考える

更新日:2010年3月3日

まとめ

<食中毒を起こさないために>

つけない:食の安全にはまず手をしっかり洗うこと。
      (正しい手洗い方法について、紹介)
増やさない:調理後の食品は、早めに食べる。
       温かいものは温かいうちに、冷たいものは冷たいうちに。
       そして、食品を保存するときは、冷蔵庫冷凍庫を活用すること。
       なお、冷蔵庫冷凍庫も過信は禁物、菌は冷やしても凍らせても死にません。
やっつける:十分に加熱調理する。

この食中毒予防の三原則を守ることが重要です。

<総合質問>

質問:学校で起こる食中毒について、府下の学校においても数年前に調理実習で起こったかと思うが、最近の先生は調理実習で食中毒を起こさないために今年から検食(保存食)を取っている。学校の調理実習におけるマニュアルが厚生労働省や大阪府にありますか?また、検食は取るべきですか?

回答:学校給食の給食施設については文部科学省の示す衛生基準がありますが、調理実習についてはこれをマニュアルとして使用することは難しく、むしろ今日配布しているテキストを活用していただき、食中毒予防三原則をいかに注意するかを考えていただくことが重要となります。
検食は事故を防ぐものではありません。しかし食中毒疑いが発生したときに検食が原因を証明してくれるものですので、取っておかれることはよいことですね。

質問:市民を対象に調理講座を行っているが、その折に色んな人の手が入る。誰が作ったのかわからない場合等のために検食は取っておいた方がよいですか?

回答:取っておかれたらよいかと思います。

質問:では、仮に3グループで作った場合、3グループともに検食を取る必要がありますか?

回答:大量に作っていて検食を取れるのであれば取っておかれたらよいかと思います。検食は原因食品や原因物質の特定に重要な役割を担っております。また、取っておくことによって食中毒予防に対する意識を高めるかと思いますが、食中毒を防げるといったものではありません。従いまして、できることでしたら、事前に保健所等に声をかけて衛生講習会への参加や、相談に乗っていただきたいと思います。

<おわりに>

(菊地先生コメント)
日常的に食している食品が安全安心でなければいけません。
みなさんがそれぞれの立場で努力していることかと思う。
食品そのものが国際化しているので、これまで日本で起こらなかったような食中毒事例が起こっているといったこともある。
今後更に食品の安全性については、食品を扱う者すべてが共通認識を持つ必要がある。
そういった意味で行政とみなさんが密な関わりを構築してほしいと思います。

(淡野課長コメント)
行政だけで府民のみなさんの食の安全安心を確保できるものではありません。
事業者、消費者と手を携えるためにも、何が正しい情報なのか?今どういう状況なのか?といったことをもっとみなさんにお示しして、その中で色々な意見をいただきたいと思います。
ほとんどの事業者の方は一生懸命安全なものを作っているが、一部の心無い人により、食に関わる不信感が高まりました。この不信感を払拭するためにも、こういった機会をもっと広げていきたいと考えているので、引き続きよろしくお願いします。

このページの作成所属
健康医療部 生活衛生室食の安全推進課 食品安全グループ

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