(13) アンケート結果からみるシンポジウム参加者の意識変化について
シンポジウム参加前に実施した「事前意識調査アンケート結果」と当日に実施した「参加者アンケート結果」を比較。
事前アンケート回答者数と事後アンケート回答者数に違いはあるが、以下の4つの項目について、シンポジウム参加によってどのような変化が生じたのか一覧にまとめご報告いたします。
1.食の安全に対する意識変化について
食品の『もったいない』について
Q1.食の安全に不安を感じますか?
ア. 不安を感じない | 4票 | 4% |
イ.特に気にしない | 8票 | 7% |
ウ.やや不安 | 38 票 | 34% |
エ.かなり不安 | 50 票 | 45% |
オ.全く安心できない | 11 票 | 10% |
当日参加者アンケート結果
Q8:今回のシンポジウムに参加して、「食」に対する考え方や見方は変わりましたか?
ア. 変わった | 9票 | 6% |
イ.少し変わった | 97 票 | 60% |
ウ. あまり変わらない | 47 票 | 29% |
エ.全く変わらない | 9票 | 6% |
ア、イ、とお答えの方は「食」に対する考え方や見方にどのような変化がありましたか?(複数回答可)
ア. 不安が少なくなった | 5票 | 3% |
イ.不安が強くなった | 4票 | 2% |
ウ. もっと考える必要があると感じた | 81 票 | 45% |
エ.無駄を減らす必要を感じた | 43 票 | 24% |
オ.新しい知識を得ることができた | 45 票 | 25% |
カ.その他 | 4票 | 2% |
【意識調査について】
参加者の大多数は食の安全に対してなんらかの不安を感じており、事前意識調査アンケートの結果では、「やや不安」約34%、「かなり不安」約45%、「全く安心できない」約10%と回答者全体の約89%を占めていた。
そのうち、シンポジウム参加後には回答者の66%が、食に対する考え方、見方が変わったと回答している。
食に対する不安そのものに変化が生じた人は極少数で依然として不安は消えずにいるが、「もっと考える必要があると感じた」45% 「無駄を減らす必要を感じた」24% という回答結果において、考え方や見方において安全に対する個々の積極的な取り組みの必要性を促すきっかけ作りができたと考えられる。
- また、「新しい知識を得ることができた」25%の回答からも、本シンポジウムに参加し不安が全く無くなったとは言い切れないが、正しい知識・情報を入手するために、自分自身の考え方、見方を変えていけないという「意識の変化」に繋がったのではないとか推測できる。
2.不安要因について変化は?
事前意識調査アンケート
Q2.次のうち最も不安を感じる問題は何ですか?
ア. 食品表示の問題 | 11 票 | 10% |
イ. 食品添加物の使用 | 19 票 | 17% |
ウ. 農薬の残留 | 13 票 | 12% |
エ. 遺伝子組換え食品の安全性 | 4票 | 4% |
オ. 輸入食品の安全性 | 40 票 | 36% |
カ. BSEなど家畜の疾病 | 6票 | 5% |
キ. 健康食品にたよる生活 | 3票 | 3% |
ク. 不衛生な取り扱い(食中毒菌や異物の混入) | 15 票 | 14% |
当日参加アンケート結果
Q9:次のうち最も不安を感じる問題は何ですか?
ア.食品表示の問題 | 21 票 | 9% |
イ. 食品添加物の使用 | 37 票 | 15% |
ウ.農薬の残留 | 44 票 | 18% |
エ. 遺伝子組換え食品の安全性 | 20 票 | 8% |
オ. 輸入食品の安全性 | 63 票 | 26% |
カ. BSEなど家畜の疾病 | 7 票 | 3% |
キ. 健康食品にたよる生活 | 17 票 | 7% |
ク. 不衛生な取り扱い(食中毒菌や異物の混入) | 32 票 | 13% |
【意識調査について】
事前アンケート回答者、当日アンケート回答者の数が一致しなかったため、データによる確実な意識変化として判断することが難しいが、回答者全体に占める割合を比較し、10%減少している項目が、「輸入食品の安全性」である。
当日アンケートQ13の記述式アンケート結果から明らかなように、パネリスト日佐氏による輸入食品の安全性、チャイナフリーに関する話に興味を持たれた方が多く、今回のシンポジウムに参加することにより「輸入食品への偏見」に関して何らかの変化が生じたのではないかと考えられる。
3.賞味期限に対する考えの変化
事前意識調査アンケート
Q3.賞味期限が過ぎたものは捨てますか?
ア.必ず捨てている | 8 票 | 7% |
イ.捨てることが多い | 15 票 | 14% |
ウ.見た目やにおいで判断している | 70 票 | 64% |
エ.あまり気にせず食べている | 14 票 | 13% |
オ.その他 | 3 票 | 3% |
当日参加アンケート結果
Q10:賞味期限が過ぎたものは捨てますか?
ア.必ず捨てている | 8票 | 4% |
イ.捨てることが多い | 48 票 | 26% |
ウ.見た目やにおいで判断している | 116 票 | 63% |
エあまり気にせず食べている | 9票 | 5% |
オ.その他 | 3票 | 2% |
【意識調査について】
事前アンケート回答者と、当日アンケート回答者の数が一致しないため、変化を判断することが難しいが、傾向は同様であり、自身で確かめて判断していると答えた人が最も多い。
4.「食品の自主回収情報」について
事前意識調査アンケート
Q4.「食品の自主回収情報」について関心をお持ちでしょうか?
ア.大変関心がある | 42 票 | 38% |
イ.関心がある | 54 票 | 49% |
ウ.どちらでもない | 8票 | 7% |
エ.あまり関心がない | 7票 | 6% |
オ.全く関心がない | 0票 | 0% |
当日参加アンケート結果
Q11:「食品の自主回収情報」について関心をもたれましたか?
ア.以前から関心があった | 104 票 | 58% |
イ.シンポジウムに参加して関心をもった | 49 票 | 27% |
ウ.あまり関心がない | 25 票 | 14% |
エ全く関心がない | 2 票 | 1% |
【意識調査について】
事前意識調査アンケートでは、食品の自主回収情報について「大変関心がある」38%、「関心がある」と回答した人が49% を占め、回答者全体の87%の人がシンポジウム参加前から既に関心を持っていたことになる。
さらにシンポジウムにおける食の安全についての意見交換や府の自主回収報告制度の説明により、さらに関心度が高まったものと考えられる。
このページの作成所属
健康医療部 生活衛生室食の安全推進課 食品安全グループ