創業者育成で新たなにぎわいを創出する、奈良もちいどのセンター街(2)

更新日:2023年10月12日

LINE

令和5年10月12日 奈良もちいどのセンター街協同組合 奈良県奈良市
LINE


 令和4年に15周年を迎えた「もちいどの夢CUBE」。これまで、熱意あふれる多くの卒業生を送り出すという実績を重ね続けています。商店街内に出店して全国的にも有名になったかき氷店や、海外展開をする服飾店など、卒業後はそれぞれに活躍の場を広げています。

 また、施設の出店者と商店街の既存店主との交流を促進し、そのアイデアや企画力を商店街全体で活かしていくための取組みも行っています。
 
出店者と卒業生、店を借りて商売をしている店主たちで構成された「テナント会」では、情報誌の制作などを通して、既存店とのコミュニケーションをはかり、商店街全体のつながりが生まれる機会となっています。現在は組合の理事にも卒業生が加わり、連携しながら街の活性化につとめています。
 テナント化が進むと、一方では自ら営んだ店舗をたたみ、賃貸経営のオーナーが増加します。相続の問題などで第三者への物件売却などが進めば、商店街との関係の薄い大家やテナント希望者が増え、将来的に商店街の魅力や資産価値を下げることにつながるという問題も生じてきます。
 そこで組合では、適切な商業環境を維持し発展させるため、土地・建物を所有する個人や法人を対象に、「オーナー会」結成に向けた取り組みをスタートしました。
 
組合組織の中の会として位置づけ、オーナー同士が情報交換をして交流を深める場を作り、テナントの出退店に関するリーシングガイドラインの草案の策定や、運用のための仕組みづくりに取り掛かっています。ガイドラインの内容や運用方法、組織運営などクリアすべき課題はありますが、地域の組織や奈良県・奈良市、金融機関、各種士業団体、不動産関連事業者とも連携をはかり取り組みを進めています。

 
商店街の将来へ向けて、組合では以下の3つのビジョンを掲げています。
・もちいどの夢CUBEを進化させ、同じアーケードの下で夢を持つ商売人が切磋琢磨し、自らを高めていける「夢のある商店街」をめざすこと。
・奈良という歴史的・文化的繋がりのあるロケーションを守りながらも、地域にチャレンジしてくような「懐かしいけれど新しい商店街」をめざすこと。
・歩くだけでも笑顔になれ、行くたびにまた行きたくなるような「人に温もり、店には刺激のある商店街」をめざすこと。

 
「これらのビジョンを踏まえ、奈良の“センター街”から、全国からお客さまが集まり日本を代表する“センター街”になるように成長し、次世代にしっかりとバトンをつないでいきたいですね」と語る魚谷理事長。今後も、奈良もちいどのセンター街の活発な活動が期待されます。


前編(インキュベーション施設「もちいどの夢CUBE」について)はこちら(別ウインドウで開きます)


奈良もちいどのセンター街のHPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)


商店街の入口に掲げられた大看板 天候を気にせずに歩けるアーケード
(左側)商店街の入口に掲げられた大看板
(右側)天候を気にせずに歩けるアーケード

奈良もちいどのセンター街協同組合 魚谷理事長
奈良もちいどのセンター街協同組合 魚谷理事長

 

フッター

このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室商業振興課 商業振興グループ

ここまで本文です。


ホーム > みんなで守ろう。おおさか > 創業者育成で新たなにぎわいを創出する、奈良もちいどのセンター街(2)