学生と作り上げた「新しい浮世絵展」＜モデル創出事業＞

令和５年３月３日　南地中筋商店街振興組合　大阪市中央区


　大阪メトロなんば駅からおよそ200ｍのところにある南地中筋商店街では、令和４年10月１日から11月30日まで、上方浮世絵館の特別展として、地元のデザイン専門学校「バンタンデザイン研究所」の学生や一般アーティストらが、浮世絵からインスピレーションを受け制作した現代アート作品の展示会「新しい浮世絵展―いまを知る―」が上方浮世絵館で開催されました。

　見ているだけで楽しくなるような色鮮やかに描かれた作品や、ＱＲコードを読み込みアプリを通して鑑賞すると絵画が動きだす作品など、浮世絵のエッセンスと現代アートが融合した斬新な作品が勢ぞろい。階段には浮世絵をイメージした紙で日用品を包装したアート作品を展示するなど、館内の至る所に作品が展示されました。
　常設展示の上方浮世絵にまざって学生たちの現代的な作品が並ぶ様子に、訪れた来館者からは「100年以上前の作品と現代アートが一緒に展示されているのがとても面白い。時代を超えたギャップが楽しめた」と好評でした。

　この展示会は、学生たちが主体となり、商店街に対し展示場所やテーマの提案を行うなど、一から作り上げたイベントです。「この作品展を見るために初めて商店街を訪れる若者の姿もみられ、商店街や上方浮世絵館の魅力発信につながりました。開催できて良かったです」と南地中筋商店街振興組合の真鍋知秀理事長は効果を感じています。
　南地中筋商店街は今後も若い世代にも気軽に訪れてもらえるよう、地元の学生たちと一緒にまちづくり活動を続けていくとのことです。

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浮世絵展ポスター

現代風の浮世絵をイメージして描かれた色鮮やかな作品

掲示されたＱＲコードを読み込みアプリで鑑賞すると動画が楽しめる作品

会場の階段を使って展示された現代アート作品