2.災害に強い森林づくり

更新日:2023年11月9日

2.災害に強い森林づくり

(1)保安林の指定

 
 森林は、水源のかん養、土砂流出の防止など多くの公益的機能を有し、良好な生活環境の保全や災害の防止に大きく寄与しています。大阪府では、こうした森林のうち特に重要な役割を果たすべき森林を保安林に指定し、期待されるはたらきを維持増進できるよう努めています。
 災害等で保安林としての機能が著しく低下した箇所においては、必要に応じて植栽等を行い、機能の回復を図っています。 

台風被害直後

治山事業後

下刈り前

下刈り後

  

※下刈りとは、植栽した苗木の成長を妨げる雑草木を刈り払う作業のことです。

(2)治山事業における大阪府内産間伐材の活用

 
 大阪府では、府内産間伐材などの森林資源を有効活用した自然にやさしい工法を積極的に採用し、自然景観との調和を図りながら、災害に強い森林づくりを進めています。


大阪府内産材を活用した治山ダムの木製型枠

大阪府内産材を活用した型枠

 残置式木製型枠の治山ダム(島本町尺代地区) 

残置式木製型枠(大阪府内産間伐材)

大阪府内産材を活用した山腹工(正面)

大阪府内産材を活用した作業歩道その2

山腹工(島本町尺代地区)

作業歩道(島本町大沢地区)


(3)自然環境への配慮


 山腹崩壊地の復旧においては、種子を混入していないタイプの植生マットを採用し、周囲から供給される種子によって緑化するなどの取組みも行っています。斜面の表面侵食を防止するとともに、現地の自然環境に適応した緑化が期待できます。

  飛来種子による緑化状況

  周囲から供給された種子等により緑化がすすんでいる状況(施工後約1ヶ月)。
             (島本町尺代地区)


(4)山地災害危険地区

 
 大阪府では、梅雨前線豪雨、台風期の豪雨、集中豪雨等で山腹崩壊や土石流が発生する恐れのある地区を「山地災害危険地区」に指定し、公表しています。山地災害危険地区には、山腹崩壊危険地区、地すべり危険地区、崩壊土砂流出危険地区の3つの種類があります。

山地災害危険地区について詳しくはコチラ
   


このページの作成所属
環境農林水産部 北部農と緑の総合事務所 森林課

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