議長年頭あいさつ

更新日:2023年1月4日

議長年頭あいさつ

1月4日(水曜日)

 職員の皆様、新年明けましておめでとうございます。大阪府議会議長の森でございます。
 年頭にあたり、議会を代表いたしまして、ひと言ご挨拶申し上げます。
 新型コロナウイルスの感染が始まって3年、昨年もたびたび大きな感染拡大の波に襲われ、府民生活や経済活動は大きな打撃を受けた1年でありました。
 長く続くコロナ禍において、吉村知事はじめ職員の皆様には、府民の暮らしと命を守るため、万全なコロナ対策の実施と大阪経済の回復と、全力で取り組んでいただいていることに、心から敬意を表しますとともに、改めて深く感謝を申し上げます。本当にありがとうございます。
 また、報道関係者の皆様におかれましては、日ごろより府政の円滑な推進にご支援、ご協力をいただき、御礼申し上げます。

 現在、新型コロナウイルス感染症は、感染が拡大しており、病床使用率が目安となる50%を超えたことなどから、去る12月26日、大阪モデルの赤信号が点灯いたしました。
 年末年始で人の移動やイベントも多かったことから、今後も感染状況を注視し、万全な医療診療体制を確保することが重要であります。職員の皆様におかれましては引き続きよろしくお願いしたいと思います。
 また、コロナ禍に加え、ウクライナ情勢や歴史的な円安などによる原油高、原材料・食料品等の価格高騰により、府民の暮らしや府内企業の経営も一段と厳しさを増していることから、これらの対策にも力を入れていかなくてはなりません。
 議会といたしましても、知事が講じるこれらの施策の早期実現のために、臨機に本会議を開催するなど柔軟に対応してまいりました。引き続き、二元代表制の一翼を担う府議会として、必要な施策が必要な時に府民に届くよう、しっかりと議論を尽くし、的確に結果を出してまいりたいと思っております。

 さて、「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする2025年大阪・関西万博の開催まで、いよいよ残り2年余りとなりました。今年は、前売り入場券の発売も予定されております。万博は、世界中から多くの人が集い、その英知により人類共通の課題解決をめざす「未来のショーケース」であります。大阪・関西が活気づくチャンスとして、府民や企業の皆様の大きな期待を日々ヒシヒシと感じているところであります。
 万博を一過性のイベントに終わらせることなく、日本全体の成長の起爆剤としてその成果を未来につなげていくためには、全国的な機運の醸成が不可欠であります。我々大阪府議会も、議員連盟による万博をテーマにした講演会の開催などを通じて、万博の周知・機運醸成に取り組んでまいります。

 そして、この大阪・関西万博では、「持続可能な開発目標(SDGs)」の達成が大きな目標となっています。大阪府議会も、万博がめざすSDGsの達成へ少しでも貢献するために、新たな時代に即した議会改革にチャレンジしていきます。
 その一つが、カーボンニュートラルに向けた取組みであります。昨年、府議会が年間どれだけのCO2を排出しているのかを公表するとともに、府議会として取組みの方向性を明らかにいたしました。今後、ペーパーレス化の徹底や、議員活動における環境配慮の取組みを進め、カーボンニュートラルの実現に向けて率先して取り組んでまいります。
 もう一つが、オンライン化の対応であります。コロナ禍により急速に広まったテレワーク勤務やオンライン会議でありますが、社会参加の促進や地球環境への配慮にとっても大きな意味を持っています。府議会においても、2020年5月、全国に先駆けて関係条例を改正し、委員会のオンライン開催を可能としました。今後、大規模災害の発生、育児・介護等の理由により出席が難しい場合など、様々な状況下においても議決機関としての役割を的確に果たしていくためには、オンライン本会議の実現が不可欠と考えています。クリアしなければならない課題が本当に多くあります。全国トップクラスの議会改革を進める府議会として、その実現を目指してまいります。
 こうした議会での取組みは小さいことかもしれませんが、少しずつでも未来社会に向けた取組みを大阪から発信し、取組みの輪を広げていくことが重要だと考えております。知事はじめ、職員の皆様におかれましてもご理解とご協力よろしくお願いいたします。

 昨年末のサッカーワールドカップの日本代表の戦いは、日本中に大きな感動を与えてくれました。このすばらしい活躍は、チーム一人ひとりの「あきらめない気持ち」と「たゆまぬ努力」があったからこそと思います。世界に果敢に挑戦した日本代表からもらった勇気とその感動を胸に、私たち大阪も2025年大阪・関西万博で「新しい景色」が見られるよう、共にチャレンジしていきましょう。
 最後になりましたが、皆様のご健勝とご活躍を祈念いたしまして、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

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議会事務局 総務課 広報グループ

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