HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は、ヒトの免疫の働きを不全にするウイルスのことです。
エイズ(後天性免疫不全症候群)は、HIVに感染し、免疫がうまく働かなくなってさまざまな症状がでる状態のことです。
エイズは病気の名前で、HIVはそれを引き起こす原因ウイルスの名前です。
HIVに感染してもすぐにエイズを発症するわけではありません。治療を受けないで自然に経過した場合、数年から10年間程度の無症状の長い潜伏期があります。さらに免疫力が弱まってくると、細菌や原虫など健康時には問題にならない病原体による日和見(ひよりみ)感染や悪性腫瘍、神経障害などのエイズの症状が現れます。
現在では、医師による抗HIV剤の治療などをうけることにより、エイズの発症を予防する、あるいは発症を遅らせることが可能になっています。こうした治療は免疫力がかなり低下する前から行うことでより高い効果が得られます。また、エイズを発症しても日和見感染症などの治療が進んでおり、必ず死に至る病気でなくなりました。HIV感染症は、治療可能な慢性疾患の一つです。
HIVの感染源となるのは、精液、膣分泌液、血液、母乳です。これらの体液が粘膜(尿道の先、膣や肛門の中、口の中など)に直接ふれると、感染する可能性があります。
その感染経路は、性感染・血液感染・母子感染の3つです。しかし、感染力が非常に弱く、学校や職場等での日常生活ではうつりません。
HIV抗体検査は、HIVに対する抗体の有無を調べる検査で保健所で行っています。HIV・エイズに関する電話相談も随時行っています。お気軽にご連絡ください。
■ 関連リンク先
このページの作成所属
健康医療部 藤井寺保健所 地域保健課
ここまで本文です。