狂犬病予防について

更新日:2024年4月13日

狂犬病とは

 狂犬病は、狂犬病ウイルスを保有する犬などの動物に咬まれたり、引っ掻かれたりすることで感染する、人と動物共通の感染症です。すべての哺乳類が感染し、発症すれば致死率ほぼ100%の恐ろしい病気です。
狂犬病の発生状況
日本では、1950年(昭和25)に制定された狂犬病予防法により狂犬病患者数は激減し、1957年(昭和32)以降日本では狂犬病は発生していません(輸入症例を除く)。一方、日本やオーストラリアの国々など一部の地域(※)を除いて、全世界にわたり人および動物で狂犬病は発生しています。世界保健機関(WHO)の報告によると、狂犬病による死者は、世界で毎年55,000人と推定され、特にアジアやアフリカにおいて流行しています。
※ 厚生労働大臣が指定する狂犬病清浄地域(平成28年6月28日現在:厚生労働省ホームページより)
日本、オーストラリア、グアム、ニュージーランド、フィジー、ハワイ諸島、アイスランド、アイルランド、英国の一部、スウェーデン、ノルウェーの一部

発生状況等に関する詳しい情報
厚生労働省ウェブページ(外部サイト)

狂犬病の症状は

 狂犬病ウイルスは、動物の唾液中に含まれており、狂犬病に感染した動物に咬まれ、唾液中に排出されるウイルスが傷口より体内に侵入することで感染します。発症すると、狂犬病という名前のとおり、凶暴になったり(犬)、強い不安感、錯覚・幻覚が見えるなどの症状が出ます。何よりも恐ろしい点は発症すれば、致死率がほぼ100%というところです。

狂犬病予防対策は

 狂犬病は、発症すれば効果的な治療法がありません。そのため、「予防」が重要となります。狂犬病予防法により、飼い犬は生涯一度の飼い犬登録と毎年1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。予防注射は、飼い犬を狂犬病から守ることはもちろん、飼い主自身やその他の人や動物への感染も防止できます。

  • 狂犬病予防注射接種期間は、毎月4月1日から6月30日です。
  • 生後91日以上の犬には必ず予防注射を受けさせましょう。
  • 狂犬病予防注射は動物病院等で接種することができます。
  • 鑑札と注射済票は必ず飼い犬につけてください。
    参考:犬の鑑札・注射済票について(厚生労働省)
  • 飼い犬登録及び鑑札並びに注射済票の交付については、飼育場所を管轄する市町村へお問い合わせください。

犬を飼われている方へ

 現在、日本に動物の狂犬病は確認されていませんが、これは狂犬病予防法のもと、飼い犬登録、予防注射、野犬等の抑留が徹底されるようになった結果によるものです。しかし、グローバル化が進む現在、日本にも狂犬病の再侵入のリスクが常にあることを改めて、認識する必要があります。

狂犬病予防接種啓発リーフレット

関連リンク

ひとの感染予防に関すること(大阪府健康医療部保健医療室医療対策企画課)

狂犬病とは(国立感染症研究所)(外部サイト)

このページの作成所属
環境農林水産部 動物愛護管理センター 管理指導課

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