柏原市は、府内でも遊休農地の割合が高く、「大阪府都市農業の推進および農空間の保全と活用に関する条例」に基づき設置した※1「柏原市農空間保全委員会」では、遊休農地の解消対策を検討しています。
このたびその一環として、柏原市雁多尾畑(かりんどおばた)において、遊休農地だった畑を再生し、地域の小学生の農業体験活動の場として提供する「学習農園づくり」に取り組みました。当該遊休農地は、6月からのべ3回の草刈り、ゴミの回収(2tトラック1台以上)を行った後、ヤンマー(株)の協力による耕運作業等を経て、ようやく農作物が作れる農地として再生しました。
蘇った農地で、平成21年9月8日(火曜日)に柏原市立堅上(かたかみ)小学校4年生(19人)が大根・じゃがいも・※2『なにわの伝統野菜』である天王寺蕪(かぶら)や田辺大根の種まき・植え付け作業をしました。
今後は、間引き作業(9月下旬から10月上旬)、収穫作業(11月下旬から12月上旬)を行う予定です。また、野菜以外にも花の栽培等も予定しており、遊休農地が広がる地域で、解消対策のシンボル的な取組として期待されます。
学習農園に小学生が集合、これから開始です! | 先ずは、ジャガイモの植え付け |
次に、大根の種まき | 植えつけた後は、水をたっぷりと |
種まき・植え付け作業が終了! 早く大きくなーれ! | |
遊休農地の状態(平成21年5月18日) | 遊休農地の状態(平成21年5月18日) |
農地の再生作業(草刈り)(平成21年6月15日) | 農地の再生作業(草刈り)(平成21年6月15日) |
刈り取った雑草の集積作業、ゴミの撤去作業(平成21年8月13日) | 集積作業後の状態(平成21年8月13日) |
ヤンマー(株)の協力による、耕運作業(平成21年8月20日) | 畝立て作業(平成21年9月3日) |
植え付けへの最終準備(マルチのセット)平成21年9月7日 | |
※1 柏原市農空間保全委員会の構成員
柏原市、柏原市農業委員会、大阪中河内農業協同組合、大阪府中部農と緑の総合事務所および(財)大阪府みどり公社
※2 『なにわの伝統野菜』
大阪府では平成17年10月から「なにわの伝統野菜認証制度」を開始しました。古くから府内で生産され、大阪の農業と食文化を支えてきた歴史伝統を持つ独特の野菜17品目が対象となっています。
なにわの伝統野菜についてはこちら(地産地消推進グループのページ)
遊休農地解消の取り組みの紹介(中部農とみどりの総合事務所管内)
本取り組みは、農林水産省の耕作放棄地再生利用緊急対策交付金を活用しております。
このページの作成所属
環境農林水産部 中部農と緑の総合事務所 地域政策室
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