地域力再生に向けた地域の活動事例

更新日:2010年7月7日

行政主導型から住民主導型の生活習慣病対策へ

 
 

南高安地区成人病予防会(八尾市)

◆八尾市のモデル地区として循環器疾患予防対策を実施検診車
  「南高安地区の住民に脳卒中が多いので、地区で健診を受けてみてはどうか」
 当時大阪府立成人病センター集検第1課長の小町善男氏(現:大阪府立健康科学センター顧問、筑波大学名誉教授)に勧められたことが取組みを始めたきっかけです。
 昭和40年に1回目の住民健診をスタートさせ、昭和52年には自治振興委員会や婦人会が中心となって、成人病予防会(自治振興委員会委員長が会長を兼務)を発足しました。
  南高安地区は、八尾市内でも少なくなった田園風景や自然が残っており、恩智まつり(大阪ミュージアム構想登録)に代表される伝統文化とともに、地域のコミュニティが継承され、団結力が強く、住民の活気があふれる地域です。30余年に亘り取組みが継続している理由がここにあるのかもしれません。
 
◆地域住民主体の健康づくり活動を展開健診の模様
  大阪府立健康科学センター、八尾市保健センターの支援を受けて、南高安地区及び高安西地区56町会の住民を対象に、健診の案内から健診の実施、健診結果説明会の開催、健診結果に基づく健康指導等、運営からフォローアップまで行っています。
 平成21年度は平成22年1月25日から2月2日までの8日間、南高安コミュニティセンターで実施したところ、約2千人の方が受診されました。
 また、会報誌を年2回発行し、地域住民に全戸配布するとともに、勉強会、歩く会など、健診以外にも取り組んでいます。これらの活動は、NHK教育テレビ「日曜フォーラム」(H21.12.6)でも紹介されました。
 
◆健康教室OB会のサポート
   成人病予防会の活動は、健康的な生活習慣や栄養摂取の方法などを学ぶために開催される健康教室の卒業生による健康教室OB会(昭和57年発足)によってサポートされています。
 OB会では、一人暮らし高齢者への給食サービスの支援も行っており、健康管理に徹した減塩による給食の提供が特徴としてあげられます。住民健診とともに、健康教室OB会を中心とした地域での健康づくりに関する様々な取組みにより、脳卒中の発生率減少など、生活習慣病予防において成果をあげています。
 
◆地域コミュニティの発展
  多くの地区住民の方々の理解と協力のもと、住民健診や成人病予防会の活動が行われています。
   これらの取組みを進めていく中で、今後とも地域コミュニティの発展に貢献していきたいと考えてい ます。会長、副会長









(左が畑中会長、右が北島副会長兼健康教室OB会会長です。)

このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 

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