地域力再生に向けた地域の活動事例

◆千里新田地区の状況　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　人口約15,000人、約6,000世帯の千里新田地区は、大きく分けて3つの異なるまちから構成されています。
　約400年前に山林を切り開いてつくられたと伝えられる旧下新田村の流れを受け、長屋門のついた古い民家や農地、竹やぶ等が今も残る春日地域、大正から昭和の始めにかけて開発された大阪で最も古い郊外住宅地である千里山住宅、大阪のベッドタウンとして開発された大規模マンションが立ち並ぶマンション地域です。大規模マンション地域については、マンションごと自治会に参加していないところもありました。しかも、国道423号線（新御堂筋）・北大阪急行電鉄が南北に走り、地区が東西に分断されているため、地域のまとまりをつくるのが難しい状況でした。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　活動拠点の「吹田市立千里新田地区公民館」→

◆協議会の活動と竹園児童センターの事業支援
　協議会では、敬老フェスティバルやまちと駅、病院、ショッピングセンターをつなぐ無料バス「マイタウンたのしいバス」運行の企画検討などの地域福祉事業、千新小夏祭り、市民体育祭、子どももちつきフェスタの開催などの地域ふれあい事業、あいさつ運動とこども見守り、青色防犯パトロールカー運行、全市一斉防災訓練、アドプト・ロードの実施などの地域安心・安全対策事業など、幅広く取り組んでいます。また、広報事業として、広報誌「千新まち協　かわら版」を年4回発行するとともに、ホームページも立上げています。
　吹田市では、子どもが自由に遊び、子育て中の親子が交流できるコミュニティ活動の基盤施設として、児童会館・児童センターが整備されています。平成21年10月、その11館目として、吹田市立千里山竹園児童センターが千里新田地区内にオープンしました。地域協議会が中心となって管理運営協議会を立上げ、指定管理者として運営を受託しています。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　「吹田市立千里山竹園児童センター」→
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　管理運営協議会の代表者は、まちづくり協議会の出口会長　

  

　 協議会結成から4年を迎え、その取組みや実績が、地域や市民の方にも広く知っていただけるようになりました。地区諸団体の抱える諸問題の解決や地区住民の要望にこたえることができるような地域づくりはもとより、吹田市が進める「協働によるまちづくり」の「地域モデル」として、推進役を果たしてまいります。
　　　　　
（千里新田地区まちづくり協議会の皆さん。前列左から宮本理事、松井副会長、出口会長、中野理事、
　後列同じく左から野牧千里新田幼稚園園長、村田千里新田小学校校長、西澤理事、三浦書記、村井書記、柴田理事、北野理事、松尾理事）