動物愛護週間2020-E3

更新日:2020年9月22日

動物愛護週間 特別企画

 

 むやみにこねこにさわらないでね。


 お母さんねこが帰ってきたとき、人間のにおいがついているとびっくりしちゃうかもしれないね。


 おとなしいと思っていても、とつぜんさわったりだっこをすると、ねこがびっくりしてあなたにかみついたり、引っかいてしまうことがあるかもしれないよ。外のねこは病気(びょうき)を持っていることもあるよ。

 外でこねこを見かけたときは、そっとみまもってあげようね。



つぎのもんだいへ

 

【解説】

野良猫はとても警戒心が強い生き物です。中には友好的な野良猫や、触ってもじっとしている野良猫もいるでしょう。しかし人が急に激しく動いたり抱き上げたりすると、驚いて威嚇したり、噛みついたり、引っかいたりしてくることもあります。それは子猫も同じです。一見かわいらしく大人しそうに見える子猫も、むやみに触らないようにしましょう。


また猫を介して人に移る病気もあります。外にいる猫に触る、あるいはお家に迎え入れる際は、十分に注意しましょう。 


・外部寄生虫(ノミ、マダニ)

野良猫につくノミやダニは、そのまま人にも寄生し、吸血して様々な病変を起こすこともあります。
また、服についたノミやダニが家の中で落ちて繁殖することもあるので、安易に野良猫を抱き上げたりしない方がよいでしょう。



・猫ひっかき病(バルトネラ菌)

原因菌をもった猫に引っ掻かれたり噛まれたりして感染する病気です。免疫力の低下している人が、バルトネラ菌に感染している猫に引っ掻かれたり噛まれたりすると、数日から2週間ほどの潜伏期間の後、患部の丘疹や膿疱、発熱、疼痛と、数週間から数ヶ月続くリンパ節の腫脹があります。



・パスツレラ症(パスツレラ菌)

原因菌をもった猫に引っ掻かれたり噛まれたりして感染する病気です。猫のほぼ100%が口腔内常在菌として病原体を保有しています。免疫力の低下している人が発症します。皮膚疾患、呼吸器疾患、骨髄炎や外耳炎などの局所感染症、敗血症や髄膜炎など全身重症感染症、さらには死亡に至った例も確認されています。



・皮膚糸状菌症(真菌感染症)

皮膚糸状菌症の感染経路は、主として接触感染です。すでに糸状菌に感染している犬や猫、人などと接触することで感染します。免疫力の低下している人が発症します。円形・不整形の白っぽい輪ができたり、小さい水泡ができたりし、かゆみを伴います。  



他にも、猫から人に移る病気はいくつかあります。私たちを介して、お家の犬や猫に移る可能性もあります。
また、病気を保有していても猫が無症状の場合もあります。
動物を触る際は、そのことをよく覚えておきましょう。



 


このページの作成所属
環境農林水産部 動物愛護管理センター 管理指導課

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