第4回施策検証・評価システム検討部会 概要

更新日:2017年4月3日

大阪府男女共同参画審議会 第4回施策検証・評価システム検討部会 概要


開催日時:平成19年11月21日(水) 17時から18時45分
場   所:大阪府庁本館6階 生活文化部会議室
出席委員部会長 徳矢 典子  弁護士
          木戸口 公一 医療法人厚生会副理事長、同大阪西クリニック院長
          竹中 恵美子 大阪市立大学名誉教授
          田間 泰子  大阪府立大学人間社会学部教授、
                 女性学研究センター主任研究員
          畑  律江  毎日新聞社編集局地域面・夕刊特集版編集長
会議概要
1 開 会
2 議 事
・大阪府の男女共同参画施策の検証・評価システムのあり方について

【事務局より資料説明】

【主な発言等】
(※ 資料1のプラン「施策の基本的方向」の柱の8から10番を中心に審議後、
   資料2の骨子案を審議。)


−資料1について−

<8 メディアにおける女性の人権尊重>
○ 民間企業への働きかけだけでなく、役所自らも情報の発信者であるという意識を持ち、広報誌
 やインターネット上のホームページなどが女性の人権を尊重した表現になっているか検証する必
 要がある。
○ メディアなどの情報発信者に対して、女性の人権を尊重した表現を促進する取組が行われてい
 るか、特に発信側への女性の参画を促進するような取組を行っているかという点も大事である。
 メディアの中で女性は増えつつあるが、なかなか管理職にまで至らないという問題がある。メデ
 ィアに対し、管理職の女性がどれ位いるかというような調査を行うだけでも、メディアの意識改
 革につながるのではないかと思う。
○ メディア・リテラシーというと、テレビや新聞といった従来のメディアについて言われること
 が多いが、最近はサイバー空間、携帯電話やインターネット上のトラブルで性犯罪に巻き込まれ
 たりする女性が増えている。こうしたサイバー空間の中での女性の人権尊重は今後の大きな課題
 であり、IT社会を正しく安全に生きる能力、判断力を身につけるための取組を促進しているか
 どうかも重要になってくるだろう。
○ メディアで働く女性の数や管理職数(率)、インターネットの利用率、携帯等を利用した犯罪
 数など、もう少しデータの追加を検討されたい。

<9 男女共同参画を推進する教育・学習の充実>
○ 学校と家庭・地域が連携して、男女共同参画を推進するような取組を行っていくことも大事で
 ある。
○「キャリア」とは、「職業」を含めた生きていく上でのキャリア形成全般を意味する言葉であ
 る。ここでは特に、女性のキャリア形成を支援するような講座などが、大学でどの程度実施され
 ているかを見るのも一つである。
○ 例えば理系の大学に進む女子生徒の割合が極端に少ないなど、府立高校の卒業生の進路に男女
 のアンバランスがあるとすれば、高校でも女性のキャリア形成を念頭に置いた指導が必要とされ
 るのかもしれない。現場の先生方の指導にも活かしていただけるような統計の見方を示すことが
 できないかと思う。
○ PTAの日常的な活動は母親中心だが会長は男性という構図がまだあるように思う。また、PTA
(保護者)にしても教員にしても、義務的に研修を受けるだけで、男女共同参画の意識があ
 まり根付いていないような感じを受けることがある。意識を変えていくことによって、組織のあ
 り様や活動内容を変えていくことが大切である。
○ 教育について考える場合、教育をする側、教育を受ける側、教育の内容の3つに分けて整理す
 るとすっきりする。管理職に占める女性教員の割合は、職業という観点で見た数字だと思うが、
 それよりもむしろ、教えられる側がどういう教育を受けているのかということや教育の内容も大
 事である。
○「教育」というと、学校教育だけが取り上げられることが多いが、家庭や地域における教育の中
 身も捉えられればと思う。
○ 公民館などで実施している生涯学習や、最近増えている大学や大学院への社会人入学の実情な
 ど、もう少しデータの追加を検討されたい。
○ 社会人入学の受験資格に「職歴」があり、主婦が実質的に不利となるような条件となっている
 場合があった。教育機関への受験の段階で実質的に女性に不利な条件が課されていないかも留意
 する必要があるだろう。

<10 地球的視点での男女共同参画の推進>
○ 国際結婚等により大阪で暮らしている方々の悩みに応える方策が必要である。
○ 最近、民間レベルでの国際交流が増えてきている。今後は行政としてそうした活動をどう支援
 していくか考えていく必要がある。
○ そのためにも、この分野で活動している大阪府内のNPO等の状況を把握することも大事であ
 る。

<全体を通じて>
○「法律や指針、府の施策等が十分に周知できているか」という点だが、最近、大学生に男女共同
 参画についてのアンケートを行ったところ、ほとんど何も知らないことが分かった。単に周知で
 きているかだけでなく、(周知できていないのであれば)どういう点がよくなかったのか、また、
 どういうルートで行うのが効果的かなどについて自ら考えてもらえるような評価にする必要があ
 る。
○ 例えば府立高校で、総合学習の時間を利用してドーンセンターの見学に来てもらったり、コン
 ピュータの授業の際に大阪府の「男女いきいき・元気宣言」事業者のページにアクセスしてもら
 うなど、身近な所で男女共同参画に接する機会を設けることができれば、少しでも関心を高める
 ことができるのではないかと思う。
○ 今後はいろいろな社会的資源との連携が重要である。また、最近、ドーンセンターで行われる
 事業が新聞でよく取り上げられるようになり、ドーンセンターでどのようなことをやっているか
 が少しずつ浸透してきているように思う。そういう意味で、メディアが果たす役割は大きい。

−資料2について−
○(2頁中ほどの)モデル職場についての記載部分だが、単に「・・どのような所属でも・・」
 というのではなく、担当課だけでなく全職場で必要なんだということをもう少し明確にしたほう
 がよい。
○(3頁の一番上の○印の)施策の重点化についての記載部分は、表現はこれでよいと思うが、具
 体的にどう検証・評価していくかが難しい問題である。
○(3頁の上から2つ目の○印の)「社会的に援護を必要としている女性」とは、どのような女性
 のことを言っているのか、答申の段階までにはもう少し加筆が必要である。
○(1頁の「1」の2つ目の○印の)「評価の階層化」という言葉が分かりにくい。多角的なアプ
 ローチが必要であるから、外部評価が必要なんだということが分かる表現にしたほうがよい。
○「評価の客観性を高めるために、検証・評価システムには、大阪府庁内部だけではなく、外部評
 価の視点も取り入れて・・・」と、中ほどの文章を抜いてはどうか。(→ 全委員了承。)
○(1頁の冒頭の2つ目の○印の)「振り返り」につながることを期待する、という部分だが、
 「振り返り」が目的なのではなく、振り返って自己評価を行うことにより、男女共同参画施策に
 対する理解を深め、主体的な取組が促進されることを期待する、ということになるのではないか
 と思う。
○「今回の検証・評価作業を通じて現状を振り返り、大阪府庁内部において、男女共同参画施策に
 対する理解を深め、主体的な取組が促進されることを期待する。」というふうにしてはどうか。
 (→ 全委員了承。)

−まとめ−
○ 12月下旬から1月中旬に一度本審を開催し、本骨子案について審議予定。それを受けて、最
 終の部会を開催し、部会としての最終報告を取りまとめることとする。
○ 前回までの議論をまとめた「施策の基本的方向」の柱の1から7についても、意見等あれば、本
 審後に開催する部会で検討する。



3 閉  会

配付資料
資料1 大阪府における男女共同参画施策の検証・評価システムのあり方について
                             (部会議論まとめ)(PDF文書)
資料2 大阪府における男女共同参画施策の検証・評価システムのあり方について
                                 (骨子案)(PDF文書)

このページの作成所属
府民文化部 男女参画・府民協働課 男女共同参画グループ

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