所在地 : 和泉市府中町(ふちゅうちょう)4丁目
種類 : 社寺跡・集落跡
時代 : 弥生時代から近世
調査期間 : 平成20年11月から平成22年9月
主な遺構 : 奈良時代の土坑、中世の建物跡
主な遺物 : 瓦、須恵器、土師器、土師質土器、瓦器(がき)
平成20年度から平成22年度まで行なった調査で、建物の跡や、土器や瓦などたくさんの遺物が見つかりました。土器は、約1800年前(弥生時代後期)のものから約200年前(近世)のものまであり、長い期間にわたって人々がこの地や周辺で生活していたことがわかります。
たくさんの遺物の中でも、調査の大きな成果となったのが、1300年から1250年前(奈良時代)の瓦(写真)です。瓦の多くは、大きな土坑(どこう)(穴)の中から出土しており、割れてしまった瓦を捨てたものと考えられます(土坑(どこう)の写真は平成21年度の調査成果をご覧ください)。和泉寺跡(いずみでらあと)は、古代寺院跡として古くから知られてきた遺跡ですが、これまで発掘調査がほとんど行われておらず、寺院に関係する遺物の発見も多くはありませんでした。今回の調査では、寺院に直接関係する建物の跡などはみつかりませんでしたが、たくさんの瓦の出土は、この地にたしかに古代寺院があったことを私たちに教えてくれます。
軒丸瓦(のきまるがわら)
軒平瓦(のきひらがわら)
軒丸瓦(写真上)、軒平瓦(写真下)は、屋根の軒先を飾る瓦で、組み合わせて使います。
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教育庁 文化財保護課 保存管理グループ
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