平成9年度大阪府統計年鑑 第2章 気象(解説)

更新日:2013年2月12日

平成9年度大阪府統計年鑑

概況(平成8年)

1月

 この期間、前半は天気が周期的に変わったが、後半は冬型の気圧配置となることが多かった。中旬の中頃に、日本付近を低気圧や前線が通り、南から温かく湿った空気が流れ込んだため気温が上がった。このため中旬の気温は平年と比べかなり高くなり、月平均気温としてもやや高くなった。降水量は平年と比べると、中旬はやや多かったが、下旬がやや少なかったため、月降水量としては平年並みだった。日照時間は、中旬がやや少なかったが、月間日照時間としては平年並みだった。

2月

 この期間、気温、降水量は平年並みであったが、日照時間はやや多かった。上旬は冬型の気圧配置になる日が多く、気温はやや低く、降水量はかなり少なかった。中旬は前半冬型の気圧配置がゆるみ、気温が高かった。 13日夜半過ぎから14日昼頃にかけては、南から流れ込んだ温かく湿った空気が冷やされ、広い範囲で濃霧が発生した。後半は上空に寒気が流れ込み17〜18日には南岸を低気圧が通り雪が降った。下旬は天気が周期的に変化した。

3月

 この期間、平年に比べ、月平均気温は平年並、月降水量はやや多く、月間日照時間はやや少なかった。8日には近畿地方に春一番が吹き(平年2月26日、昨年3月16日)、大阪での日最大風速は、W 12. 9m/S、日最大瞬間風速は、W 17. 1m/Sで、最高気温は、15. 3℃(平年11. 5℃)だった。30日は低気圧が日本海を発達しながら東北進し、大阪での日最大風速は、SSW 13. 1m/S、日最大瞬間風速は、SSW 22. 5m/Sだった。また31日には桜(ソメイヨシノ)も開花(平年4月1日、昨年3月31日)した。

4月

 この期間、低温、少雨、多照といずれも従来の極値を更新し、特徴的な月になった。上旬から中旬にかけて次々に真冬並の強い寒気が入ったため、月平均気温はかなり低くなった。月降水量はかなり少なく、月間日照時間はかなり多かった。

5月

 この期間、平年に比べ、中旬ごろまでは寒気が入り易く、気温の低い日が多かったが、月平均気温はやや高かった。月降水量は、上旬に低気圧の通過や気圧の谷の影響で雨が降ったが、高気圧に覆われて晴れる日が多かったため、かなり少なかった。月間日照時間は平年並だった。

6月

 この期間、平年に比べ月平均気温は平年並、梅雨前線や低気圧の影響で曇りや雨の日が多かったため、月降水量はやや多く、月間日照時間はやや少なかった。
 近畿地方は6 月7日頃に梅雨入りした。(梅雨入りの平年は6月8日頃、昨年は6月8 日頃であった。)

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7月

 この期間、月平均気温は平年並、月降水量は平年並、梅雨明け後は、太平洋高気圧に覆われて晴天が続いたため、月間日照時間はかなり多かった。近畿地方は7月11日頃に梅雨明けした。(梅雨明けの平年は7月19日頃、昨年は7月23日頃であった。) 大阪の梅雨の時期の降水量は398.0mm (平年比110%)であった。

8月

 この期間、平年に比べ、前半は太平洋高気圧に覆われて暑い晴天が続いたが、後半は台風12号の通過後、上空の寒気や秋雨前線の影響で気温は低くなり、月平均気温は平年並みとなった。月降水量は下旬に秋雨前線が停滞し、活動が活発となったため、やや多かった。月間日照時間は平年並であった。

9月

 この期間、平年に比べ、月の初めは高気圧に覆われて晴れる日が多かったが、その後は台風や秋雨前線の影響で曇や雨の日が多く、月平均気温はやや低く、月間日照時間はやや少なかった。月降水量は平年並みであった。

10月

 この期間、平年に比べ月平均気温は平年並、月降水量は中旬に秋雨前線が北上し活発化したため、まとまった雨が降り、やや多かった。月間日照時間は平年並みだった。また26日には、昨年(11月1日)より6日早く、近畿地方に木枯らし1号が吹いた。

11月

 この期間、低気圧や前線が日本付近を通った後、冬型の気圧配置に変わったが長続きせず、高気圧に覆われて晴れる日が多く、月平均気温はやや高かった。月降水量は平年並、月間日照時間は平年並だった。

12月

 この期間、平年に比べ、高気圧に覆われて晴れる日が多く、月平均気温はやや高く、月間日照時間はかなり多かった。月降水量は低気圧や寒冷前線の通過に伴いかなり多かった。

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総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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