平成５年度大阪府統計年鑑 第10章　電気・ガス・上下水道（解説）

平成５年度大阪府統計年鑑

電気

　平成４年度における電灯需要の契約口数をみると、422万8010口にのぼり、前年度の417万4812口に比べ1. 3％（5万3198口）の増加となった。その内訳をみると、定額制が52万6283口（前年度比2. 1 ％増）、従量制が368万9377口（同1.2％増）となっている。また、使用電力量は149億6459万ｋＷｈで、前年度に比べ1.1％の増加となり、１口当たりの年間使用量は3539kWh （前年度比0.2％減）となった。
　一方、電力需要についてみると、契約口数は54万8544口で、前年度に比べ0.5％の増加となった。また、使用電力量は381億2481万ｋＷｈで、前年度に比べ1.2％の減少となっている。
　このうち、500kW未満の需要家数は54万5504件で、総需要家数の99.4％と、大部分を占めている。契約電力では985万7017 k W、使用電力量では151億235万kWhとなり、それぞれ60.6％、39.6％のウェイトを占めている。前年度に比べ、契約電力は1.2％の増加、使用電力量は2.0％減少となっている。
　なお、500kW以上の大口電力契約による需要家数は3040件で、前年度に比べ1.3％の増加となり、契約電力は641万5069 kWと、3.0％の増加、使用電力量は230億2246万ｋＷｈと、0.7％の減少となっている。
　

ガス

　平成４年度中の大阪ガス株式会社における都市ガスの生産量は37億8607万m3で、前年度の37億2977万m3に比べ1.5％の増加となった。この内訳は、石炭ガスの生産量が2412万m3で、前年度に比べ22.7％の減少となり、混入ガスの生産量が37億6196万m3で、前年度に比べ1.7％の増加となっている。一方、消費量は30億6143万m3で、前年度に比べ3. 9 ％の増加となった。これを内訳でみると、工業用が13億9234万m3で、前年度に比べ6.0％の増加となり、家庭用が11億5073万m3で、前年度に比べ3.5％の増加となっている。
　なお、大阪府下の需要家の総数は317万9526戸で、前年度に比べ1.1％の増加となっている。

水道

　平成４年度における上水道の総給水量をみると、年間給水量は13億9193万m3で、前年に比べ0.3％の減少となっている。これを地域別にみると、大阪市地域が５億5246万m3で、全体の39.7％を占めている。
　栓数は278万4776件で、前年度に比べ8.4％の増加となっている。
　また、１人１日平均給水量は445ｌで、前年度に比べ６ｌ増加した。これを市町村別にみると、１位が大阪市の584ｌで、以下、岬町の482ｌ、美原町の479ｌの順となっている。
　工業用水の使用状況をみると、１日当たりの総使用量は、前年比0.2％増の898万4621m3となっている。
　このうち、淡水の使用量は800万2087m3で、全体の89.1％（前年に比べ0.7ポイント上昇）を占めており、前年に比べ1.0％の増加となっている。これを水源別（淡水）にみると、回収水が大半の86.8％を占めており、なかでも化学、鉄鋼が回収水全体のそれぞれ50.7％、22.8％と、この２業種で７割以上を占めている。
　次に、府下における平成４年度末現在の下水道の普及率をみると、排水施設が70.8％で、前年度より1. 7ポイントの上昇となっている。このうち、大阪市地域は排水施設、処理施設ともに99.9％と、ほぼ全域に普及している。
　また、都市下水路延長では、都市計画決定が４万3568m、供用中が４万487mとなっている。