地域幸福度(Well-Being)指標について

更新日:2024年3月25日

地域幸福度(Well-Being)指標

地域幸福度(Well-Being)指標の意義

 デジタル田園都市国家構想では、「地域の豊かさをそのままに、都市と同じ又は違った利便性と魅力を備えた、魅力溢れる新たな地域づくり」を目指しています。具体的には、「暮らし」や「産業」などの領域で、デジタルの力で新たなサービスや共助のビジネスモデルを生み出しながら、デジタルの恩恵を地域の皆様に届けていくことを目指すとしています。

 そのため、各地域において、街づくりのための様々な事業が行われていますが、これまでは街全体の目指す価値観の明示が不十分であり、目的や取り組みも十分に整合はされていませんでした。この地域幸福度(Well-Being)指標を“共通指標”として広く活用することにより、それぞれの事業が目指す街づくりの目的や取組について、住民や事業者など様々な関係者が、その共通目標に向けて協力することが可能になるとしています。

※Well-Beingとは=「身体的・精神的・社会的に良好な状態にあること」

 WHO(世界保健機関)は、「健康とは、病気ではないとか、弱っていないというわけではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべて満たされた状態(Well-being)にあること」としています。

LWC指標の構成

 具体的な指標としては、Liveable Well-Being City指標(以後”LWC指標”)の活用が提唱されています。LWC指標とは、客観指標と主観指標のデータをバランスよく活用し、市民の「暮らしやすさ」と「幸福感(Well-being)」を指標で数値化・可視化したものです。

 LWC指標は、下図に示されているように3つの領域の5つの指標から構成されています。

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出典:LWC指標利活用ガイドブック(一般社団法人スマートシティ・インスティテュート)

大阪府の地域幸福度(Well-Being)指標

 今回の試算にあたっては、国の示した簡易版に記載された1.地域生活のWell-Beingと2.協調的幸福に関する項目及び4.センシュアス・シティ※+寛容性に関する項目について、オンラインアンケートを実施するとともに、5.暮らしやすさについて、一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが公表されている各種オープンデータ等をもとに独自に集計・加工したデータを活用しました。

 ※センシュアス・シティ=五感による体験が豊かにできるまち

主観指標

 大阪府では、令和5(2023)年12月から令和6(2024)年1月にかけてオンラインアンケートを実施しました。結果は以下のとおりです。 

客観指標

 一般社団法人スマートシティ・インスティテュートが提供するデータにより分析を行いました。事業創造やデジタル生活などの充実ぶりが反映されるとともに、住宅環境の悪化や事故・犯罪における課題などが示されました。

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参考

このページの作成所属
スマートシティ戦略部 戦略推進室戦略企画課 戦略事業推進グループ

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