下町風情と国際性豊かな商店街

令和５年１０月２４日　出来島商店会　大阪市西淀川区

　阪神電鉄阪神なんば線の出来島駅を下車すると、周辺には出来島商店会が広がります。地域とのコミュニケーションを深めたいという思いで平成２９年に「インターナショナル出来島きら★きら通り」という愛称がつけられた同商店会は、周囲には工場が多く、近年は南米や東南アジアから働きに来ている人たちも多く暮らす国際色豊かな街です。
　大阪の下町風情と豊かな国際性が合わさった多様性溢れる同商店会は、令和４年度に国の「がんばろう！商店街事業」に採択され、商店会の雰囲気をもっと知ってもらいたいと、ホームページと映画仕立ての動画「Ｈｏla！出来島!!」を制作しました。ホームページは令和５年１月に公開。同年３月に動画を公開しました。
　「日本語を学ぶ子どもたちや、それを見守る大人たち。出来島のあたたかさや居心地のよさが詰まった動画になったと思います」と出来島商店会会長の小川広志さん。

　動画作成では、西淀川を舞台にした映画「家族の肖像」などを手がけた岸本景子監督が協力してくれたことで、監督の知り合いの俳優も協力してくれました。照明や音響など担当する４、５人でクルーを作り、撮影を行いました。出演してもらえる子どもがなかなか決まらなかったり、慣れない演技で大人も子どももＮＧを出して撮影が進まなかったりしましたが、５、６日かけて撮影を進め、動画が完成しました。冒頭にある、海外の子どもたちが地域の方に勉強や日本のことを教えてもらっている風景などは、まさにこの地域を表しています。16分弱ですが、この商店会が持つ雰囲気をそのまま感じてもらえる仕上がりになっています。

　ホームページでは、商店会に加盟しているお店を動画や写真で丁寧に紹介しており、動画に出演したお店の人たちも紹介されています。小川さんはこの動画やＨＰを公開することで、地元の人たちはもちろん、地元以外の人たちにも、もっとこの商店会のことを知ってもらえたらと考えています。
　同商店会には、下町の情緒も味わえて外国の感覚にも触れられる、他の地域にはない雰囲気があります。出来島商店会はこれからも、より多くの方に訪れてもらえるような取組みを続けていきます。

出来島商店会のHPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)

出来島商店会のyoutubeチャンネルはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)

映画動画のスクリーンショット

撮影現場の様子1

撮影現場の様子２

出来島商店会の人たち