ダンボール相撲 相撲協会とタッグで商店街に集客

更新日:2023年9月28日

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令和5年9月21日 石切参道商店街振興組合 東大阪市
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 東大阪市内、近鉄奈良線 石切駅のすぐそばにある石切参道商店街。「いしきりさん」の名で古くから親しまれる、石切劔箭神社(いしきりつるぎやじんじゃ)のお膝元にある石切参道商店街が、日本相撲協会とタッグを組んで開催した「こどもダンボール相撲大会」が好評を呼び、商店街の集客につながっています。

 
ダンボール相撲とは、あらかじめ力士の形に裁断された2つのダンボールを、ダンボールでできた土俵の上で向き合わせ、「トントン」と両側から台を叩くことで戦わせる進化版紙相撲です。
 
企画の発端は令和5年1月、日本相撲協会から大阪の商店街全体に相撲人気を盛り上げるための取組み要請があり、これに同商店街は賛同しました。「地元企業のマツダ紙工業が東日本大震災発生時、外で遊べない子どもたちに向けダンボール相撲のセットを開発していたのを知っていたので、頭の中で、相撲というキーワードが繋りました」と、同企画を発案した石切参道商店街振興組合・理事長の中澄史雄さんは話します。地元企業の底力が迅速開催の礎となりました。
 
第1回は大相撲大阪場所の開催に合わせ令和5年3月に開催。短期間での準備となったため、小規模開催となりました。子どもたちにはダンボールにまわしや、まげなどを描きこむことでオリジナルの力士を作りあげてもらい、しこ名も考えてもらいました。子どもたちは「相撲のことは全然知らない」と言いながらも、主催者の説明を聞いたり保護者のサポートを受けたりしながら、力士らしく上手に完成させました。実際に手を動かしながら、楽しんで相撲の文化に触れる時間となりました。
 
大会は勝ち抜きトーナメント制。「第1回大会で優勝したのは、当時小学2年生の男の子。年長者に幼い子が勝つ番狂わせが頻発するのもダンボール相撲の魅力のひとつ。低学年ぐらいの子どもが不思議と勝つのに丁度良い力加減になっているのかも」と中澄さん。

 
この企画の評判は商店街内だけにとどまらず、令和5年8月20日に開催された第2回に際しては、石切劔箭神社から会場提供の申し出がありました。境内にある菱水会館での開催となり、広さはもちろん神事である相撲にふさわしい雰囲気が実現。残念ながら開催直前に大阪に上陸した台風7号の影響で、予定していた規模より縮小開催となってしまいましたが、それでも前回より多い32人が参加、6歳の女の子が優勝しました。
 
第1回の優勝賞品は、大相撲大阪場所の観戦ペアチケット。第2回は地元のホテルセイリュウの鉄板焼ペアコース券が贈呈されました。日本相撲協会からはグッズなど景品の提供も多数ありました。豪華な景品や優勝賞品の数々に、子どもたちはもちろん、保護者らも大変満足していたといいます。

 
工夫したのは、この人の流れを商店街へ向けること。同時に健康スタンプラリーも開催し、帰り際に家族の食事で使ってもらえるよう、参加者には商店街飲食券500円分を配布しました。なんと、配った券のほとんどが実際に使われたそうです。
 
この日、ベスト8以上の子どもたちには、マツダ紙工業製作のダンボール兜が配布されました。大会後に兜をかぶったまま商店街を歩く子どもたちの姿がとても微笑ましかったそうです。

 
開催するたびに盛り上りをみせるダンボール相撲大会。中澄さんは、「来年は大阪場所(例年3月)前である2月に開催して、規模を拡大したい。ぜひ力士にも来てもらい、子どもたちと触れ合ってもらえたら」と展望を語り、「商店街はもちろん、神社や地元企業など町全体とも協力しあいながら、地域を盛り上げていきたい」と来年の「第3回石切場所」に向けて意欲を語られました。

石切参道商店街のHPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)



大会の呼び込みチラシ
大会の呼び込みチラシ

オリジナル力士の制作中 取組の様子
(左側)オリジナル力士の制作中
(右側)取組の様子

取組は両サイドから太鼓で盛り上げ 同時開催された健康スタンプラリーの景品
(左側)取組は両サイドから太鼓で盛り上げ
(右側)同時開催された健康スタンプラリーの景品

 

               

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このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室商業振興課 商業振興グループ

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