独自の決済サービス「まちペイ」で地域に好循環

更新日:2023年7月26日

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令和5年7月26日  松山中央商店街連合会  愛媛県松山市
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 愛媛県松山市のほぼ中央部に位置し、古くから地元の人々に愛されてきた松山中央商店街連合会(以下、松山中央商店街)。松山中央商店街は「大街道1丁目」「大街道2丁目」「銀天街3丁目」「銀天街4丁目」「まつちかタウン」の5エリアで構成されており、約400店舗が軒を連ねます。「大街道」、「銀天街」にかかるアーケードは全長約1キロ、松山市駅周辺地下に広がる「まつちかタウン」は四国唯一の地下街です。

 
松山市全域で使える地域独自の決済サービス「まちペイ」は、地域経済の活性化をめざし、平成30年に誕生しました。 
 
 「まちペイ」は、電子マネー・共通ポイント・電子お買い物券の3機能を柱としたサービス。専用アプリのダウンロードか、ICカード登録で利用できます。「多種多様な決済サービスがちまたにあふれる中、首都圏などの大型事業者に手数料をとられ続けることは地域経済の縮小に繋がりかねません。まちペイなら、地域内で資本を循環させられるんです」と、電子マネーを発行する「株式会社まちペイ」の取締役・越智あいさんは、その魅力を語ります。
 これまで、紙で発行してきたお買い物券も、電子化で印刷コストがかからず、その分を買い物客に還元できるように。また、デジタルデータ化によって、会計処理や販促イベントの効果測定もスピーディーとなりました。
 
導入にいたった背景には、郊外にできた大型ショッピングモールの存在がありました。こうしたモールでは、ポイント付与デーなど大規模な販促活動があり、商店街でもこうしたサービスを導入できないかとの思いが、「まちペイ」誕生に繋がったそうです。

 「まちペイ」サービス開始直後は、導入店舗でタブレット端末を使って決済を処理する必要がありました(現在は利用者がスマートフォンで二次元コードを読み取る決済方法も提供)。
 ICT機器に抵抗のある店主も少なくありませんでしたが、「十分に納得したうえで導入してもらえるよう、責任者が全店舗を回り趣旨を説明しました。レクチャーのために説明会を開いたり、困った店舗があれば駆け付けられるスタッフを常駐させたり、地域の加盟店さんと一歩ずつ歩んできたサービスです」と当初を振り返ります。「まちペイ」が誕生した翌年の令和元年から始まった経済産業省による「キャッシュレス・ポイント還元事業」など、全国的に広がったキャッシュレス化の波もまた、加盟店増加の追い風となりました。

 
独自システムだからこそ必要なサービスをスピーディーに設計導入でき、チャージ方法の多様化など買い物客の意見で実装した機能も多いとのこと。
 越智さんは「松山中央商店街は、地域の皆さまを繋ぐ場として愛されてきた商店街。今後は、まちペイもまた、店舗とお客様を繋ぐコミュニケーションツールとして発展させたい。販促だけでなく、防災や暮らしの情報など、地域にとって重要な情報発信を担い、さらに松山経済の効率化を図れたら」と今後を見据えます。

「まちペイ」公式HPはこちら(外部サイトを別ウインドウで開きます)

松山中央商店街
松山中央商店街

「まちペイ」は二次元コード決済も可能
「まちペイ」は二次元コード決済も可能
               

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このページの作成所属
商工労働部 中小企業支援室商業振興課 商業振興グループ

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