令和4年4月1日に「プラスチック資源循環法」が施行され、宿泊業においては、ヘアブラシや歯ブラシ、スプーン、ストローなど10品目のプラスチック使用製品の使用の合理化が求められています。
(参考)環境省ホームページ「特定プラスチック使用製品の使用の合理化」(外部サイトを別ウインドウで開きます)
大阪府では、令和元年に「おおさかプラスチックごみゼロ宣言」を行い、令和3年には「大阪府循環型社会推進計画」を策定して、プラスチックごみ対策を重点的に取り組んでいます。
2025年大阪・関西万博の開催を控え、プラスチックごみの削減や資源循環の取組みが一層求められていることから、令和4年度に、宿泊施設におけるプラスチック使用製品の転換を促進する補助金を実施しました。
(参考)宿泊施設におけるプラスチック使用製品転換促進補助金(令和4年度)
ホテルなどの宿泊施設においては、アメニティなどのプラスチック使用製品の代替品の転換やリサイクルの取組みが進んでいますので、上記補助金を活用した事業者を中心に、取組み事例を紹介します。
今後とも、プラスチック使用製品の使用削減及び資源循環にご理解、ご協力いただきますようお願いします。
歯ブラシ・ヘアブラシの軽量化を図るとともに、歯ブラシ・ヘアブラシの素材を再生プラスチックに、カミソリの素材を再生プラスチック及びバイオマスプラスチックに転換されています。くし・シャワーキャップは希望者のみへの提供に変更されています。
また、歯ブラシ・ヘアブラシについては、各客室に回収ボックスを設置し、回収したものを新たな歯ブラシ・ヘアブラシに再生し、繰り返し利用する「水平リサイクル」に取組み、その効果として取組み前(2019年度実績)と比べて年間約7トンのプラスチックごみの削減効果を見込まれています。
サステナブルフロアでは、シャンプー等は詰め替えボトルで提供することにより、プラスチック製の個包装を、年間106,300個分削減(2019年度実績)するとともに、スリッパを消毒してリユースすることにより年間39,186足分の削減(2019年度実績)されています。
「グルメブティック メリッサ」では、テイクアウト用のスプーン・フォーク類を、希望者のみに提供され、スプーン・フォーク類の一部はバイオマスプラスチックを使用した製品に転換されています。
客室のタイプに応じて、プラスチック使用量を削減したアメニティを提供し、この取組み前(2019年度実績)と比べて年間約1トンのプラスチックごみの削減効果を見込まれています。
通常の客室 | ・歯ブラシ:バイオマスプラスチックを29%使用した製品 | ![]() |
エグゼクティブフロア | ・歯ブラシ:バイオマスプラスチックを29%使用した製品 ・ヘアブラシ:バイオマスプラスチックを55%使用した製品 ・カミソリ:再生プラスチックを85%使用した製品 ・シャワーキャップ:コーンスターチを40%使用した製品 | ![]() |
スイートルーム | ・歯ブラシ:バイオマスプラスチックを29%使用した製品 | ![]() |
パン&ケーキ「パティスリーSATSUKI」において、とうもろこしなどの植物でんぷんからできるバイオマスプラスチックを使用したテイクアウト用のスプーン・フォーク・ナイフを、希望者に有料で提供されています。
オールデイダイニング「SATSUKI」において、テイクアウトメニューで使用後の分解・堆肥化が可能な食物繊維ランチボックスやカトラリーを使用されています。
このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室資源循環課 3R推進グループ
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