長周期地震動に対する咲洲庁舎の安全性向上を図るため、平成23年度から25年度に行った対策工事に加えて、 南海トラフ巨大地震(マグニチュード9クラス)への対策として、令和元年度から3年度に追加対策工事を実施しました。
(1) 中層階・高層階にダンパーを追加設置
→ 鋼材系ダンパーとオイルダンパーをバランスよく設置することで、構造的な耐力を付加しながら
地震エネルギーを減衰し、構造体に与える損傷を軽減しながら建物の揺れ幅や揺れ時間を低減。
(2) 低層階に柱・梁補強(井型補強)、斜め柱に鋼材系ダンパーを追加設置
→ 構造的な耐力を付加し、建物の揺れを地盤に伝えるための補強。
(3) 柱補強(6階から20階、43階)
→ 大地震時に負担が大きくなる柱について、断面を付加する補強。
《凡例》 ■ 追加工事 (令和1年から3年) (鋼材系ダンパー140台、オイルダンパー120台)
■ 前回工事(平成23年から25年)(鋼材系ダンパー152台、オイルダンパー140台)
執務室、廊下ダンパー設置位置(平面図モデル)
柱補強設置位置(平面図モデル)
執務室内ダンパー工事について
居ながら工事のため、執務室内で工事エリアを確保し、夜間工事で作業を行った。執務室内の床固定している机などの什器を移転し、仮囲いを設置。
■ 鋼材系ダンパー
鋼材の塑性変形(ひずみ)を利用して地震エネルギーを吸収し、建物の揺れや構造体に与える損傷を軽減するもの。
■ オイルダンパー
オイルの粘性を利用して地震エネルギーを吸収し、建物の揺れや構造体に与える損傷を軽減するもの。
■ 廊下ダンパー
エレベーター昇降路壁にオイルダンパー(又は増幅機構付き減衰装置)を設置し、地震エネルギーを吸収する。
■ 斜め柱ダンパー・梁補強
低層の斜め柱部分にダンパー・大梁を設置
(工事前)
(工事後)
(工事前)フェスパ内より撮影
(工事後)フェスパ内より撮影
(工事中)
(工事後)
→ 鉄骨井桁補強と6階床補強取り付け
(井桁補強)
このページの作成所属
総務部 庁舎室庁舎整備課 整備グループ
ここまで本文です。