平野川の浄化用水導入事業

更新日:2023年3月23日

平野川の浄化用水導入事業

平野川流域

平野川流域は一級河川寝屋川水系に属し、低平地の内水区域を流域とする典型的な都市河川です。その流域は大阪市、東大阪市、八尾市にまたがり、流域面積は53.49km2です。その昔、平野川水系の各河川は大和川の最下流派川で、流域は大和川の氾濫源でした。この流域は低湿地帯のため、水田などの農耕地を生産基盤として開発されていましたが、昭和30年代後半の高度成長期からの急激な都市化により、農耕地が商工業地域あるいはベットタウンとして、宅地化されてきました。このような背景から、主として家庭排水に起因した汚濁負荷量が増大し、加えて地盤高の低い低平地河川のため潮位の影響が中流部まで及ぶことから、流域から発生する汚濁負荷の川道内の滞留時間が長く、水質及び底質の著しい悪化が見られます。

平野川と平野川分水路の分岐点

浄化用水導入

この事業は、現在、平野川分水路に放流している、大阪市平野下水処理場の高度処理水の一部を平野川に導水し、平野川の水質改善及び維持用水の確保を行うものです。

浄化用導水図

平野川の浄化目的

水環境指標

浄化目標

備考

Bod

8mg/l(環境基準D類型の達成)現況3mg/l(平成25年度平均数値)

底質環境

スカム・悪臭の発生源の除去定期的な浚渫による底質の改善

浮遊物

スカムの回収により、浮遊物を除去回収船の稼動・住民意識の向上

臭気

河川周辺での散策時に不快感なし臭気度(To)で10以下

水生生物

生物の復活水質、底質環境の改善による水生生物の復活
※Bodとは、水中の有機物が微生物によって分解されるのに必要な酸素の消費量を表し、この値が小さいほど、きれいな水といえます。

このページの作成所属
都市整備部 寝屋川水系改修工営所 河川保全グループ

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