令和6年(2024年)4月10日 知事記者会見内容

更新日:2024年4月16日

記者会見項目

  • 「こどもまんなか応援サポーター」就任について

 職員

 そうしましたら、ただいまから知事記者会見を始めさせていただきます。
 初めに、知事よりご説明がございます。知事、よろしくお願いします。

こどもまんなか応援サポーターの就任について  ※この項目で使用した資料はこちら

知事

 今日、私からは1点のみです。こどもまんなか応援サポーターの就任についてです。
 子どもたちが健やかで幸せに成長していける社会を目指そうということで、「こどもまんなか宣言」というものがあります。この「こどもまんなか宣言」というのは、こども家庭庁が掲げる「こどもまんなか宣言」の趣旨に賛同して、自らアクションを起こしていこうと。これは自治体もそうですし、企業・団体も、また個人も含まれるというものがあります。それに宣言した人がこどもまんなか応援サポーターになるということです。このたび、この趣旨に賛同いたしまして、「こどもまんなか宣言」を行い、そして本日、こどもまんなか応援サポーターに就任をいたします。子ども・子育て世帯を社会全体で支える機運を醸成していこうということで、様々なアクションに取り組みます。
 これが具体的なまず内容なんですけれども、ベビーカーファスト・トラック導入の促進ということで、府有施設であったり、府主催のイベント等においてベビーカーのファスト・トラックを導入いたします。既に導入しているところもあるんですけども、追加でも行います。ベビーカーファスト・トラックって何かというと、公共施設とか、あるいは商業施設の受付において、妊婦さんであったり、あるいはベビーカーであったり、小さなお子さん連れの方を優先するという取組です。これをベビーカーファスト・トラックといっていますが、それを導入していきます。
 また、ベビーカー連れのご家庭が外出しやすくなるように、ベビーカー連れのご家庭の方の外出応援事業というものを行います。これにつきましては、府内在住のみならず、万博を契機に国内外から大阪を訪れられる多くの方がいらっしゃいます。ベビーカーであったり、小さなお子さん連れの方が移動・外出しやすい社会づくりのための機運を醸成していきます。例えば電車とか、あるいはいろんな公共交通機関であったりデジタルサイネージ等において、ベビーカーのご家庭、ベビーカーで外出しているお父さん、お母さん、そういった世帯が外出しやすくなるようにみんなで応援していきましょうよという趣旨の機運を広げていこうというものです。
 そして、これはもう既に既存の事業ですけども、高校あるいは大阪公立大学の授業料の無償化、これは既に取り組んでいる施策であります。
 また、こちらもそうですけど、大阪の子どもたちを万博に招待しようということで今進めている取組ですが、これも含めてこどもまんなか応援サポーターに就任して、「こどもまんなか宣言」を行っていきますということです。
 大阪市も、横山市長とも話をして、恐らく今日、大阪市でもこれが発表されていると、大阪市版も発表されていると思います。それぞれこの子育て世帯支援策をやっているんですけども、とりわけ僕自身がやっぱりこれは進めていくべきじゃないかと思っているのが、キーワードはベビーカーだと思っています。ベビーカーファスト・トラック導入とベビーカーの外出応援事業とここにありますが、ベビーカー連れでなかなか外に出ると、ちょっと苦労することもあると思いますし、それからいろいろ場所も取ることもあると。なかなか外出するにもそういった課題というか、そういったことがないように、気軽にこの社会で、みんなでベビーカーを押している、そういった世帯の子どもたち、そういった子どもたちを応援していこうじゃないかということが一つ、僕はキーワードかなというふうに思っています。なので、「こどもまんなかあくしょん!」というこのポスター、ステッカーを作っていきますけど、ここも中、ベビーカーにしています。
 前、何か芸能人の方だったと思いますけど、双子連れのベビーカーを連れてバスに乗ろうとしたときにすごく嫌な顔をされて、乗車拒否だったか、うろ覚えですけれども、そういったこともあったりしたのを発信されて、ちょっとそういう意見がばっと出たこともあったと思うんですけれども、やはりベビーカー連れでいろいろ外出したり、あるいは暮らしていく中でちょっと不自由に感じるなということをできるだけなくしていこうよということが、やはりまずはこのこどもまんなかアクションプラン、「こどもまんなか宣言」の中の、ある意味一つ、キーメッセージにしていくべきではないかというふうに考えています。
 そのファスト・トラック導入についてですけれども、これは順次、府有施設も導入進めていきます。妊婦さんであったり、あるいはベビーカーを利用される方であったり、あるいは小さなお子さん連れの方は、ぜひ気兼ねなくご利用いただけたらと思います。
 ベビーカーファスト・トラックの導入状況ですけども、既に導入済みの施設として、府立中央図書館であったり、光明池の運転免許場であったり、門真の免許場であったり、一部の警察署でやっていますが、併せて、府立の近つ飛鳥博物館、そして府立の弥生文化博物館、こちらでもこのベビーカーファスト・トラックの導入をします。
 その他の取組といたしまして、府有施設において、授乳室とかおむつ替えのスペースの設置、そしてベビーカーの貸出しの取組などを実施してまいります。そして、赤ちゃんを連れて外出される方が、外出先で授乳とかおむつ替えをできる施設、これを府内の市町村が「赤ちゃんの駅」としていろんな場所に設定をしておられます。そして登録をしていっている。これを大阪府においてはまとめて「赤ちゃんの駅」マップとして府ホームページで公開をしています。ですので、府の43市町村で様々、この「赤ちゃんの駅」ということで、そういった外出先で授乳とかおむつ替えができる施設等を市町村で広げていっていますが、それが大阪府内全てで一覧性を持って見れるというようなものを作っていますので、こちらも参照していただけたらなと、活用していただけたらと思います。府民の皆様のご理解、ご協力をぜひお願いをしたいというふうに思います。

阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレードの決算報告について

 それと、発表事項ではないんですけど、報告事項についてです。阪神、オリックスの優勝パレードについて、会計が整いましたので、その最終の報告をさせていただきます。これにつきましては、実行委員会形式で行っておりますので、実行委員会として本日、もう既にホームページで2時に発表済みでありますけれども、私から補足的に説明をさせていただきます。
 まず、中身についてなんですけれども、収入の合計は6億5,300万円です。これにつきましては、企業協賛が5億3,000万円、そしてクラウドファンディングが1億円であります。多くの協賛いただいた企業の皆様、またクラウドファンディングにご寄附をいただいた皆様に改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。
 その他の収入といたしまして1,800万円がありますが、これは2005年の阪神優勝パレードの剰余金として、21世紀協会という民間が運営している機関があるんですけども、その基金に剰余金として預け入れたものがあるんですが、その21世紀協会から今回も1,800万円繰り出しを受けた、それが収入になっている分が1,800万円です。ですので、合計しますと、企業協賛、寄附等も含む企業協賛が5億3,000万円、そしてクラウドファンディングが1億円、そしてその他収入として1,800万円、これが21世紀協会からの前回パレードの剰余金になります。
 そして支出ですけれども、パレード運行経費が1億2,700万円、これはオープニングセレモニー等の経費になります。そして、警備関係費で4億1,100万円です。警備員は延べ4,500人と資機材分になります。そして広報関係費が2,100万円になります。そしてその他、消費税、保険料と合わせて7,900万円です。合計支出が6億4,000万円になります。
 そして剰余金が、1,300万円の剰余金が発生いたしましたので、この1,300万円の剰余金につきましては、前回のパレードと同様に21世紀協会に寄附をいたしましたので、21世紀協会がこれを受け入れたという形になります。これは前回パレードと同じです。
 そして、この決算について、実行委員会で書面を、開催を決議いたしまして、本日全てをホームページで公表させていただきました。そして、本日付をもって実行委員会については解散をいたしました。
 この間、この阪神・オリックス優勝パレードは100万人の方が訪れられるというパレードを実施することができました。阪神、オリックスの皆様、そしてこのパレードにご寄附をいただいた全ての皆様に感謝を申し上げます。ありがとうございました。
 僕からは以上です。

 職員

質疑応答

 ありがとうございました。
 それでは、府政・公務に関するご質問をお受けいたします。質問されます方は挙手の上、社名とお名前をお願いいたします。
 それでは、幹事社の時事通信さん。

阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレードの決算報告について(1)

記者

 時事通信の梅垣と申します。
 パレードの件なんですけれども、やる前、やる最中はいろいろなご意見があったかと思いますけれども、最終的に剰余金も出たということで、こういった結果になったことについての受け止めを改めてお聞かせいただけますでしょうか。

知事

 まず、何よりこのパレードをするに当たってご寄附いただいた皆様に感謝を申し上げたいと思います。クラウドファンディングにつきましても、1万3,338人の方からご寄附をいただきました。合計で1億400万円のクラウドファンディングのお金を寄附いただきました。これは本当に多くのファンの皆様、またこのパレードの趣旨に賛同していただいた皆さんがあってのことだと思いますので、その点にまずはお礼を申し上げたいと思います。そして、企業協賛は5億3,100万円ということで、ここも非常に大きなご寄附をいただきました。協賛いただいた企業の皆様に改めて感謝を申し上げます。そして、多くのボランティアの皆さんにも参加もいただきまして、大きな事故なく、100万人規模の皆さんが参加するあの盛大なパレードを開催できた、これが本当によかったなというふうにも思います。これは阪神の皆さんにも、オリックスの皆さんにも、このパレードについて、やっぱりよかったと言っていただけたことが、本当にこのパレードを実行してよかったなと改めて思います。
 もちろんいろんな、これは言う上では、結局やっていくのは大変で、公費を投入せずにやるということで進めていますから、企業協賛とクラウドファンディングで構築をしていくということをやりまして、言うのは簡単ですけど、実際、実行するのはなかなか難しい中で、多くの皆さんにご寄附やクラファンをいただきまして、そして阪神、オリックスの両チームの優勝パレードをする、阪神においては日本一。そして、場所も神戸と大阪、2か所でやる、同時に開催するという、これまでにはない新しい形のパレードでしたけれども、これを実行することができて、そして何より多くのファンの皆さんと一緒に喜びをそこで分かち合えた、そして多くの皆さんが喜んで、このパレードはよかったというふうに言っていただけたことに、もちろんいろんなご批判もありましたけれども、このパレードをやってよかったなというふうに思っています。まずはやっぱり協賛、またクラファン、ボランティアでご協力いただいた全ての皆様に感謝を申し上げます。

2025年大阪・関西万博関連について(1)

記者

 あと1点、万博の開幕が1年に迫る中で、記者会見としては今日があれだと思うので、改めてになりますけれども、万博開幕まで約1年という状況になってきました。今日、BIEの事務局長も来ていて、会場整備が順調に進んでいるという評価もありましたけれども、全体的な準備の進捗状況であったりだとか、今日は運営面の話について事務局長から指摘がありましたけれども、そういった点について、今後府としてどういうふうに取り組んでいきたいかについてお聞かせください。

知事

 いよいよあと1年になりました。もう1年後の今頃は開催するというところまで来ているということで、いよいよこの1年が準備として正念場を迎えると思っています。やはり大切なこととして、今日もBIEのケルケンツェス局長もおっしゃっていましたけれども、これから特に運営面、そういったところについてより詳細に、実務的に詰めていく必要があるというふうに思います。また、工事もしっかりと進めていく必要があるし、様々、万博の成功に向けて、これは大阪府・市だけでは当然なくて、関係の事業者、民間の皆さん、そして国、経済界、また海外の参加者の皆さんが協力しながら、この1年間、しっかりと準備を進めていきたいと思います。

 職員

 そうしましたら、ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、NHKさん。

2025年大阪・関西万博関連について(2)

記者

 NHKの田隈と申します。
 万博に関して何点かお聞かせください。NHKでも今週、世論調査をしまして、やっぱり関心がない、あまり関心がないというところが6割ぐらいの状況になっていて、近づいている中で、なかなか関心が高まらないという現状があります。これについての知事の受け止めと、改めて万博の意義、どういうふうにお考えかお聞かせいただけますでしょうか。

知事

 やはり万博がこれからどんなパビリオンになっていくのか、あるいは会場がどんなものになっていくのか、それがより具体的になってくるということが重要だと思っています。まだ今の段階ではコンセプトであったり、起工式が行われているレベルですから、リングなんかはかなり進んできていますけども、パビリオンであればまだまだ地面がむき出しの状態で、パビリオンもいよいよこれから工事が着工していくという時期ですので、より万博の中身を具体的にお伝えしていくことが重要だと思います。そして、いろんなパビリオンや外観等もこれから見えてくると思います。そういった見える化が図られてくると思います。それに合わせて、より万博の中身を具体的にお伝えしていくということが重要だと思います。なので、まだまだ実感という意味では湧かないというのは当然だと思います。
 ただ、今後1年間、もう既にそういった意味では着々と進みつつありますので、万博の中身をより詳細に、具体的にお伝えできるようにしていくことがこれから重要になってくると思います。そして、それは単に外観が見える化して、より現実化していくというだけの話じゃなくて、やはり万博というのは単なる展示会ではなくて、社会課題を解決するという大きな意味があります。世界における様々な課題を最新技術で、そして新しい価値観で解決していこうじゃないかと、そこに大きな意味があると思っています。社会課題解決型の万博なんだということ、これはもう参加国はみんなそう思ってやっているわけですけれども、そういったものをきちんと、これからより具体的に、詳細にお伝えをしていくことが大切だと思います。
 なので、展示会や国威発揚型ではもうなくて、世界にある様々な、命をテーマにして、これは環境の問題もあるし、暮らしていく上での問題もある中で、そういった社会課題を解決する万博なんだということをより具体的にお伝えしていくことがこれからより大切になると思います。なので、意義とすれば、もちろん経済的な側面、経済効果も3兆円ということで、経済的な意味ももちろんありますし、また、いろんな効果があるんですけれども、やはりそういった、まさに未来社会を示していくんだ、ここに世界の課題を解決した未来社会がここにあるんだということをしっかりとメッセージとして伝えていくということが重要だと思います。
 また、次世代が新たな未来社会をつくっていきますので、次世代の皆さんにもぜひ万博にお越しいただいて、様々な世界にある課題をこうやって解決していくんだ、それぞれ価値観は違うんだけれども、同じ方向を向いて解決していくことが大切じゃないかということをこの万博で伝えられたらいいなと思います。それが僕は大きな万博の意義だとは思っています。

記者

 ありがとうございます。
 知事として、具体的に特に発信していきたい、具体的な見てもらいたいものというのは、特に思い入れが強いものはございますか。

知事

 やはり僕自身は、大屋根リングを今進めていますから、これはケルケンツェスさんも言っていましたけども、実際あそこの場に立つと、やっぱり圧倒的な存在感と、これからいかに木材の技術、そして木材が大切になってくるのか、木というものが大切になってくるのかということも伝わってくると思います。ぜひあのリングは皆さんに見てもらいたいなと思いますし、一度見ていただけたら、その意味とか迫力、圧倒感、荘厳さ、そして木材の持つ大切さ、そういったものが伝えられるのではないかというふうに思っています。
 そして、パビリオンとすればまだまだこれから、世界各国のパビリオンも、コンセプトは発表していますけれども、具体的な中身を出すのは恐らく秋以降にはなるんだと思います。パビリオンの予約が始まる頃にはなると思います。大阪のパビリオンは今、僕が当事者として、中身も含めてやっていますので、そういったところで、いろんな人に万博に行きたいなと思ってもらえるのは、今年の秋ぐらいにはかなり具体的な中身のお話をできるんじゃないかというふうに思っています。

ベイエリアにおけるまちづくりについて

記者

 ありがとうございます。
 万博とまちづくりの観点でもお伺いしたいんですけども、今、万博の開催に向けて、ベイエリアの開発が進んでいると思います。府・市一体として、いろいろまちづくりの方針も出されていると思うんですけども、一方で、これまでなかなか開発がベイエリアはうまくいってこなかったというところもあると思うんですが、今回はどうなのかという点は、知事はどのようにお考えでしょうか。

知事

 大阪で今までベイエリアのまちづくりというのがうまくいっていなかった部分が僕はあると思っています。その中で、ただ一方では、世界で成長する大都市というのは、ベイエリアというのは一番価値のあるエリアです。ですので、ベイエリアは非常にポテンシャルが高いと思っています。今回、夢洲については、統合型リゾートのIRと、そして国際エンターテインメントのエリアにするという中で、万博の跡地についても、万博のレガシーを受け継ぎながらまちづくりをしていくと。この夢洲というのを圧倒的な世界に誇れるベイエリアにしていきたいと思いますし、その可能性は十分あると、ポテンシャルは十分あると思っています。
 夢洲2期の万博跡地についてどのようなまちづくりをするのかということについても、今年の夏に提案募集を開始して、万博の前までにまちづくりの絵姿を皆さんにお示しいたします。夢洲というのは、人が住んでいない人工島でありますから、ここでしかできない、ここでこそある価値、そして、大阪のベイエリアというのを、ある意味、光り輝くエリアにしていくということをぜひ実現していこうと思っています。まず世界的に成長する大都市というのは、ベイエリアが非常に活発ですし、そういったまちづくりを大阪でも進めていく。そして、大阪は南北の軸が非常に強いんですけれども、これからはやっぱり南北に併せて、東西の軸を強くしていきたい。西の拠点がベイエリアになるというふうに思っております。東の拠点は、大阪城公園、東部地区、その周辺が東の拠点になると。この十字のまちづくりを中心としながら、大阪全体にそれぞれ円を描いていくまちづくり、そういったまちづくりができれば、大阪もより魅力の高いまちになるというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。よく分かりました。
 今までは、そういう意味では、ベイエリアはうまくいかなかった経緯があるということで、今回はうまくいくというところの違いというのはどういったところなんでしょうか。

知事

 これは僕の感想になりますけれども、今までのベイエリアというのは、大阪市港湾局が全部やっていたということです。大阪市港湾局の発想でしかなかったというところがあると思います。つまり、大阪市の中でも、大阪市港湾局がまさにベイエリアはやると。そして、様々多くの負の遺産も生まれました。そして、まちづくりといえば、なかなかこれはうまくいかなかったところはあると思います。なので、これは組織も変えまして、これは橋下市長時代からですけれども、大阪市全体できちんとまちづくりをしていこうよという方針を示して、そして、港湾エリアは港湾局だけでやるのではなくて、大阪市全体の方向性としてまちづくりをしていこうということを打ち立てて、それは僕も市長自体もしっかりと受け継いで、そして、今は大阪市と大阪府の港湾が協力して大阪港湾局というものをつくって、より大都市として魅力のあるベイエリアにしていこうじゃないかという考え方でまちづくりをしていると。非常に広い、引いた目線でまちづくりができているということが大きな組織上の違いだと思います。
 ただ、もちろんこれは大阪市港湾局も、港湾局という目線でやるのは、それを否定しているわけじゃなくて、どうしてもそうなってしまうから、だから、そこは少し組織論として、大阪市港湾局を批判しているのではなくて、組織論として、やはり大阪の全体のまちづくりをまずやるんだったら、大阪市全体で、市長の下で大阪市全体のまちづくりをしようじゃないかと。そして、大阪府も大阪市も協力してやっていこうじゃないかという視点が非常に広がっている。過去とはそこが大きく違うなというふうにも、僕は市長、知事を経験しても思います。じゃ、それを大阪市港湾局ができるかというと、やっぱり大阪市港湾局の目線で見ますから、それだとなかなか、過去の事例を見ても、港湾がまちづくりとして発達することはなかったということは事実としてあると思います。

記者

 ありがとうございます。
 まちづくりというと、民間の協力も欠かせないと思うんですけども、そういった行政機構として変化した部分と、あるいは民間を今後巻き込んでいくに当たって、どういうふうにしてやっていかれますか。

知事

 完全に既に民間を巻き込んでいますよね。例えば夢洲一つ取っても、IRも民設民営ですし、もちろんコンセプトはそろえますけども、民設民営。そして、夢洲2期のまちづくりについても、民間を募集して、まちづくりはやっぱり民間が中心になって、もちろん大きなコンセプトは役所で決めていくにしても、実際は民間の活力をうまく活用してまちづくりをしていったほうが、まちは活性化していくと思います。行政のお役所の仕事でやるのではなくて、民間が当事者になって、民間が積極的にまちづくりをしていく。そして、その土台を役所がつくっていくということが重要だと思います。その視点に立って、様々、今、大阪市でいろんな、うめきたもそうですけど、いろんなまちの再開発をしていますけども、過去の大阪よりは随分僕はいいまちになっているというふうに思います。

記者

 ありがとうございます。
 知事は先ほどレガシーとおっしゃいましたけども、改めて、今回の万博でどのようなレガシーを残したいか、お聞かせいただけますか。

知事

 やはり今回、ケルケンツェスさんも言っていましたけれども、リングについては、彼が経験した万博の中でも圧倒的な存在感があって、非常にすばらしいものだという意見もありました。恐らくこれはケルケンツェスさんだけでじゃなくて、僕が前に視察に行ったときも、ここでもそういう話をしたと思います。これから、今は工事をやっている最中ですけれども、万博が始まれば、2,800万人の方がここに訪れられることになるので、その評価は僕は圧倒的なものになるだろうというふうに思っています。なので、これをまちづくりにどう生かしていくのかということは、これはもちろん民間の皆さんの提案ですけれども、そういったものも含めて、いろんな意見を踏まえながら、もちろん土地所有者は大阪市ですから、大阪市が中心になると思いますけれども、大阪都市計画局、大阪府・市で今やっていますので、そういった意味では、大阪全体の非常に重要なエリアになると思っていますから、万博でそういったすばらしいものがある。それを、ある意味、万博でのレガシーも考えながらまちづくりというのはやっていくほうがいいのではないかなと思います。
 もちろんその中身、ソフトとして、持続可能な社会をつくっていくという意味で、いろんな技術が出てきます。その技術を受け継いでいくというのも非常に重要だとは思うんですよね。大阪パビリオンでも、いろんな再生医療の最新展示もしますけども、その再生医療の最新の実務をやろうとしているところとして、中之島クロスが今年の夏にオープンいたしますので、そういったところでしっかりレガシーを受け継ぐとか、要は、会場だけじゃなくて、大阪全体で、もっといえば、日本全体で万博で生まれたいろんな技術とか価値観とかというのが引き継がれて、そして、それが新しい未来社会での技術とか産業に、そして住みやすい社会につながっていけばいいなというふうに思っています。今、まちづくりのご質問なので、ハードの話をしましたけども、大切なのはソフトではないかなとは思っています。

記者

 ありがとうございます。

 職員

 ほかにございますでしょうか。そしたら、関西テレビさんどうぞ。

2025年大阪・関西万博関連について(3)

記者

 関西テレビの竹下と申します。
 万博についてお伺いします。先ほどの意見交換会で、ケルケンツェス事務局長のほうから、建設についてはオンタイムで完了するというふうに確信しているというような発言があったかと思いますけれども、この発言については、知事も同じような見解でいらっしゃいますでしょうか。

知事

 建設については、まず、日本が行っているのはオンタイムで進んできていると思います。ただ、海外のパビリオン、特にAタイプはそれぞれやっぱり温度差がありますので、そこは寄り添いながらやっていく必要があるというふうに思います。

記者

 それから、海外については、先日の会見でもおっしゃっていましたけれども、もしかしたら少し内装等が間に合わない国も出てくるかもしれないというところでしょうか。

知事

 それは一般論として申し上げました。これまでの過去でもそれがあったので、この2025年、それが全くないということも今の段階で断定はできないだろうなと。ただ、もちろん春に目がけてみんなやっているわけですから、春に、もちろん内装も含めて、全ての国が開幕を迎えられるように、今みんなで一生懸命努力をしていると、準備をしているという段階です。結論ありきではないです。

記者

 少し細かい話になるんですけれども、今年の9月に早ければパビリオンの予約ができるようになるかと思うんですけれども、もし予約をして、もし内装が、一般論とおっしゃっていましたけれども、間に合わなかった場合、パビリオンを予約したけれども、いざ4月になるとパビリオンに入れなくなるようなこともあるんじゃないかと危惧しているんですけど、そういったことはないですか。

知事

 いや、予約をしたけど入れないのであれば、そもそも予約は受け付けないということになると思います。

外国人観光客徴収金について(1)

記者

 分かりました。ありがとうございます。
 ちょっと話題が替わるんですけれども、外国人徴収制度、徴収金についてなんですけれども、ケルケンツェス事務局長のほうから「タイミングを考えてほしい。個人的にはエキスポの後にやってほしい」というような発言が意見交換会であったかと思います。これについて吉村知事が意見交換会の囲み取材で「万博と絡めているものではない」というふうなことを明言されたかと思いますけれども、先月6日のぶら下がり取材では、外国人徴収金の開始時期について、「私としては、万博の開催の来年の4月を目指したい」というふうに明言されていらっしゃったかと思います。少し矛盾があるのではないかなと思うんですけれども、改めていかがでしょうか。

知事

 開始時期について、目標時期としてはそういうふうにあの際はお伝えをしました。ただ、この制度そのものについて、万博と何か絡めているわけではないというのが本旨です。つまり、万博があるからこれをするのではなくて、やはり、それは前回の会見も最初から通じて既にご存じの上でお聞きだとは思うんですけれども、あのときも申し上げましたけれども、やはり、これから万博もそうだし、IRもそうだし、観光戦略というのをどんどん今、大阪で打っていっていると。そして、インバウンドはこれから確実に増えていくだろうと。その中で、外国人の観光客の皆さんがある意味快適に大阪の観光を楽しんでもらうということも、増えてきたとしてもそういったことができるようにすることが必要だし、あわせて、やっぱり住民の皆さんとの共存というのも大切だと。だから、それはまちの美化であったり、オーバーツーリズムの予防対策であったり、そういったことの財源としてこの外国人観光客徴収金というのを考えていきたいというのが基本的な考え方です。だから、万博があるからそれをやりますではないです。その前の会見もそうだと思うんですけど、それはそれでいいですかね。

記者

 もちろん全体の発言の趣旨は理解できるんですけれども、とはいえ、万博の来年4月に合わせて始めたいというふうに明言されていらっしゃったと思うので、万博と絡んでないというのは、ちょっとそれはおかしいんじゃないかなと個人的には思うんですけれども、そこはいかがですか。

知事

 開始時期については、開始時期というか、そもそも、まずこれが認められるかどうかという議論なので。実は、あのときも言いましたけども、条約も含めて、これは日本で初めてやるとしたら、初めてやることになるので、様々な課題もあると思うんです。これもあのとき申し上げましたけども。様々な課題があるので、そういったものについてしっかりと議論を進めていく、そして専門家も含めた会議を立ち上げて、そこでしっかりと意見を聞いていきたいというふうに思います。なので、無理くり万博に合わせてやろうというつもりはないです。万博に多くのお客さんが来るからそれをやろうというつもりも、そのためにやろうということはないです。
 あのとき、ケルケンツェスさんも会議でおっしゃっていたけど、何か万博に費用がかかるからそういうのがあるんじゃないかという趣旨のことも言ってたかと思うんですけど、それも、その発言も、ないから。そのためにやろうとしているんじゃなくて、やっぱり長い目で見たときのインバウンド政策をどうするかというところが本旨だと思うんです。これは大阪だけに限らないかもしれません。これから増えていく中で、インバウンド政策というのを考えたときに、もちろんこれから外国人観光客が増えていく政策を日本政府も取ろうとしている。大阪も、関西はやっぱり人気があるからこれからも増えていくだろうというふうに考えたときに、外国人観光客徴収金というのも僕はやっぱり検討していくべきだという考え方です。ですので、まず、そもそも、それが適切に日本で実行できるかどうかの議論が最初だと思います。その上で、それが可能だとなれば、時期を定めていくということになると思います。
 これは、単に宿泊税を採用するとか上げるとかいう話だとこうならないと思うんですけれども、これは新たな制度になると思いますので、しっかりと、インバウンド政策をどうするのかということも含めた本質的な議論が必要だろうというふうに思っています。なので、何か万博に合わせて必ず実施をするというものでもないと思っています。

記者

 最後、1点だけ聞かせてください。とはいえ、知事としては、先月、万博の開始、4月にやりたいということは明言されていらっしゃったかと思いまして、今回のケルケンツェスさんの発言はそれに相反するものだったかと思います。この発言の受け止めというのは改めていかがですか。

知事

 どの発言ですか。

記者

 ケルケンツェスさんの「万博後が個人的には望ましいんじゃないか」ということをおっしゃっていたことについての受け止めというのは改めていかがですか。

知事

 これは、ケルケンツェスさんからすると、万博のために存在するのがBIEですし、万博を実行していくという意味で、ケルケンツェス局長の意見だというふうにも思います。だから、いろんな意見がある中の一つの意見。外国人観光客徴収金については賛否があると思います。これは賛成でやるべきだという意見もあれば、いや、それってちょっと違うんじゃないですか、外国人差別につながるんじゃないですか、じゃ、これはやっぱりやるべきではないですよねという様々な意見があると思います。そのうちの中の意見の一つだというふうに思っています。
 なので、まずはこれをしっかりと、専門家も含めて議論を深めていこうということが基本的な考え方だし、時期についても確かに先月のときにそういうことは言って、ただ、これは準備もあるから間に合わないかもしれませんよというのを言ったのもご存じだと思うんですけども。なので、それが、時期はいつが目標ですかと言われてそれを答えましたけれども、ただ、何か万博をやるからやるものでは、僕は絶対そうは言ってないし、そういう思いが別にあるわけではなくて、万博後もインバウンド政策、これからずっと長く海外のお客さんが来られますので、そうなったときに、きちんと議論を積み重ねて、長い目でも見た上で、そういったものが適切なのか、あるいは適切じゃないのか、賛否はあると思いますけれども、僕は長い目で見たときはやっぱりそういったことが必要だという考え方で今回問題提起をして、そして専門家の意見も聞いていきたいと、そういう考え方です。

記者

 ありがとうございました。

 職員

 ほかにございますでしょうか。そしたら、朝日新聞さん。

外国人観光客徴収金について(2)

記者

 朝日新聞の野平といいます。
 今の徴収金の件ですけれども、スケジュール感について、当初の目標で言えば、今月から有識者会議を始めて、来年4月の導入を目指すということでおっしゃっていたと思うんですけれども、このスケジュール感には変わりはないということでしょうか。

知事

 今月の4月から有識者会議を始める、4月か近いうちに有識者会議を始めるということには変わりはないです。ただ、目標時期というか、そもそも、やるかどうかが、答申を受けていないですから、日本ではできないとなるかもしれません。自治体の判断だけではできないという意見が出るかも分からない。これはまだ分からないので。あの時、もしやるとしたら目標時期は何ですかという仮定の質問にお答えしましたけれども、そもそも、これができるかどうかという議論。僕は、長い目でインバウンド政策を見たときには、必要だと思っている立場なんですが、やっぱり有識者の意見も聞こうと思っています。というのは、やはり様々な課題点もあると思いますので、そういったところについて有識者の意見を聞いて、まず、やるかどうかというところの専門家の意見も踏まえた上での判断、それが重要だと思ってます。
 ですので、スケジュール感という意味では、今月から議論は開始をいたします。そして、僕自身の考え方も、基本的には必要だという考え方は変わっていません。ただ、万博があるんだからそれまでに必ずやるんだということは思ってはないです。

2025年大阪・関西万博関連について(4)

記者

 ありがとうございます。
 ちょっと話は替わりまして、先ほど、会談の中で事務局長は、今後半年の喫緊の課題として、あるいは建設より困難な課題ということで、物流を含む夢洲へのアクセスルートの件について言及されていたかと思うんですが、万博開催期間中も混雑ですとか渋滞というのが予想されていますけれども、今後1年間でどういったふうにこの対策に取り組んでいくお考えでしょうか。

知事

 まさにこの工事が輻輳していく、多くの関係者が入ってくることになる、ヘビーテールになってくるというふうに予測されていますので、これは大阪市のほうで、どこが渋滞しそうかとか、どのぐらいが混雑しそうかということを今、専門家が入って予測も立てていますので、実務者も入って予測を立てていますから、そこでしっかりと対応していくということになると思います。

阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード関連について(2)

記者

 すみません。もう1点、冒頭知事おっしゃられたパレードについてなんですけれども、支出の内訳を見ますと警備費が4億ということで、かなり大半の分を占めているかなと思います。韓国での雑踏事故の影響もあって警備費が高騰したというような分析もあったと思うんですが、このあたりをどのように見られているかというのが1点と、これにも関連すると思うんですけれども、今回のパレードをめぐっては職員へのボランティア、要は動員の依頼というのがありまして、これに対する反発というのも現場では起きていたのも事実だと思うんですけれども、これについて今、知事はどのようにお考えになっているか教えてください。

知事

 まず、警備については安全に行うという意味で、非常に重要な要素だと思います。韓国の雑踏事故では多くの方がお亡くなりになりましたから、やはり雑踏事故というのは非常に危険なんだと。その中で、より安全にパレードを実施するということがまずもっての実行委員会としての至上命題だというふうに思います。今回大きな事故がなかったことですけれども、もしこれは一たび大きな事故があったら大問題になりますから、それでもパレードをするという意味では、やはり安全に実行していく、警備を適切に行うということが非常に大切だと思います。この警備については警察との協議もしながら進めていっている中身でもあります。
 そして、今回御堂筋のあの距離と、そして神戸であの距離で行うという中で、警察協議もしながら警備がこのぐらい必要だということで、必要な警備を実際に実行して、一番大きな費用がやっぱりここなんですけれども、安全なパレードをするために必要なものとして要したということです。
 ボランティアにつきましても、ボランティアで手挙げ方式でお願いをして、そして、手を挙げていただいた方にボランティアで参加をいただきました。これは中でのいろんなご意見もあると思いますけれども、ボランティアとして参加して、いろんな意見は、それはあるとは思うんですけれども、実際参加していただいたボランティアの皆さんには、このパレードがうまくいってよかったねと言ってくれる人も多いし、あくまでもボランティアです。強制ではないということです。

 職員

 他にご質問ございますでしょうか。そしたら、ABCさん。

外国人観光客徴収金について(3)

記者

 ABCの宮本です。
 先ほどからお話に上がっている外国人の徴収金についてなんですけれども、先ほどもおっしゃいましたいろんな意見があるという中で、外国人差別ではないかという意見ももちろん出るかとは思うんですけれども、これについてどう対応するのかということが、もう既に知事の中でお考えとしてあるのであれば教えていただきたいです。

知事

 そういう意見はあるんですけども、僕は外国人差別ではないとは思っているんです。別に外国人を差別するつもりはなくて、例えば僕らが外国人として海外に行ったときに、実際に市民の価格と外国人価格って違うことって多くあるんですね。それを見ても、例えば僕は差別だと思わないし、それが差別なのかなというのが基本的な僕の考え方です。
 僕らが例えば海外に行って、市民価格と外国人価格というのは明らかに違うと。外国人徴収金のようなものがあって、そこにある意味、行くのも、これは自分がそっちに、海外に旅行したくて行っているわけで、そして、そこでいろんなインフラもその国の国民の皆さんの税金で成り立っているインフラであり観光資源であり、それを楽しみに行くわけだから、そこに税金を払ってない中で行く。であるならば、負担をちょっとそこはお願いしますよと、外国人の方と市民の方と価格が違うんですというのは、僕は合理的な判断ではないかと思っているんです。特に増えてきて、いろんなオーバーツーリズムと言われるような課題も海外でもある中で、それは差別なのかなという思いが、逆の立場になっても思います。なので、差別ではないんじゃないかと。ここは意見あるところですから、それこそ専門家の意見を聞きたいなというふうに思っています。
 海外のお客さんも来られて、例えば外国人の徴収金がこれだけですという、例えば100円、200円かかりますと言われたときに、これが差別だと言う人ってそんなに多くいるかなと。そんなに多くいるかなというか、そうなるかなと。これは逆の立場に立っても、行って、その国民の税金で成り立っているインフラや観光資源を楽しもうとしているんだから、ある意味最低限度のというか、部分の負担というのはしても、僕は合理的ではないかなと思います。
 実際、日本は今、これはないんですけれども、海外に行ったらそういった事例は多くあるので、じゃあ、それが外国人差別だとなっているかというとそうではないですから、一定外国人の観光客の皆さんが快適に過ごしていただく、また、地元の住民の皆さんも共存して共栄していくということを考えたときに、一定のご負担をお願いするというのは合理的な範囲ではないかと僕は思っています。
 ただ、外国人だけ価格が違ったら外国人差別じゃないかという意見があるのも分かります。けど、僕は、それはちょっと合理的な区別の範囲ではないかとは思っています。

2025年大阪・関西万博関連について(5)

記者

 ありがとうございます。
 ちょっと話題が替わりまして、万博についてなんですけれども、いろんな課題も取り沙汰されていますが、知事ご本人としては、今の万博の課題というのをどのように認識されているのか、もし複数おありなのであれば、それも教えていただけますか。

知事

 課題というか、今、いろんなものをつくり上げていっている最中ですので、ないものからあるものをつくり上げていっている最中ですから、やっぱりそれはいろいろ課題には直面しています。それを一個一個クリアしていって、すばらしい万博を実現することが当事者としての責任だろうと思っています。
 例えばよく指摘される海外パビリオンについても、国によって全然考え方も違うし、契約慣習も違うし、予算の問題もあるしということで、そういった申請なんかも含めて、うまく柔軟に、適切に対応していくということも重要だし、課題は日々直面しながら対応して、万博をつくり上げるということが重要だと思います。なので、日々課題と向き合いながら進めているということです。

記者

 それでいいますと、去年ですが、会場建設費が2,350億円に増額したじゃないですか。増額から5か月ほどたって、具体的に予算計上とかも進んでいる中ではあると思うんですけど、ただ、まだ、いまだにちょっと増額については納得できないという府民、市民の声も多く聞かれます。今後1年、そういう府民からの増額についての納得感でありますとか理解を得られるために、どう説明等に努めていかれるのかということをお聞きしたいのと、あともう一つ、先日、経産省が新たに経済波及効果を試算し直して発表しましたけども、これについては例えばどう捉えたらいいのか、どう捉えてほしいのか、どうお考えでしょうか。

知事

 2回目の増額については、やはり資材の高騰と人件費の高騰というのが背景にあります。これは万博に限らず、大阪が進めている他の公共事業でも同じようにある事象なので、万博特有の事情ではない中での増額です。やはりそこは、ただ、そうは言っても結果として増額しているのは事実ですので、そこは丁寧に説明をしていくしかないと思います。また、その分しっかりとしたすばらしい万博を実現すると。そして、こんなにすばらしい万博ができたんだったら、その分の価値はあるよねと思ってもらえるようなものをつくり上げていくことが大切だと思います。
 あともう1個、何でしたっけ。

記者

 先日発表された経済波及効果。

知事

 経済波及効果については、民間が発表した経済波及効果で、民間シンクタンクで2.7兆円から3.3兆円。そして、国が発表した経済効果として2.9兆円だったと思います。だから、約3兆円の経済効果があるということです。3兆円の大きな経済効果がある。今日もケルケンツェスさんとお話ししましたけど、海外のパビリオンだって海外のお金で、は社会的な意味があると思って投資をしているわけですから、そういった投資が集まることによって、また、多くの人が集まることによって大きな経済効果が出ると、3兆円近くの経済効果が出るというような経済的な意味としては大きいと思います。
 ただ、コストと効果に非常に議論が集約されていくんですけれども、僕は大事なのは、博をなぜやるかと考えたときに、そこに大きな社会的な意義があるからだと思っているんです。ここを、じゃあ、十分に伝え切れているのかというと、まだ伝え切れてないのは説明力不足があると思うんですが、結果。テーマパークをやろうとしているわけじゃありませんので、世界にいろんな課題がある、食料の課題であったり、あるいは環境の課題であったり、これから人類が生きていく上でいろんな世界的な課題がある。これを何とか人類の知恵を絞って解決していこうよと、その未来社会をつくっていこうよと。そのためにいろんな国が、価値観は違うけれども、新しい技術をみんなで持ち寄って、次のよりよい未来社会をつくっていこうよという同じ目的を持って、150か国、160か国が一堂に会して、6か月間共存することに僕は大きな意味があると思うんです。なので、そういった社会的意義のところを今後より丁寧に説明していけたらなと思います。
 もちろん、どんな目玉の展示があるんですかとか、具体的なものを、目に見えるものというものが注目されることになると思うんですけど、でも、その目に見えるものの裏には思想があって、背景の考え方があって、そういったものを伝えていけたらなと。
 例えば大阪パビリオンでもやりますけれども、実際に動いているiPS細胞、目に見えるようなものを展示していく。展示の仕方なんかも今すごく検討しているんですけれども、それはその背景にある命であったり、将来の再生医療の可能性であったり、あるいはそれを見た子どもや若い世代の人が、じゃあ、今はできないけど、こういった未来社会が、再生医療を使ってこういうことをやりたいと思って科学者を目指す人が出てきたりだとか、そういったところに非常に大きな意義があると思います。なので、展示の裏には思想があって、その意義があって、そういったものを伝えていきたいなと、伝えていかなければならないと思っています。そこが十分まだまだ伝えきれてないので、どうしてもコストと、それに対しての経済効果というのも大事なんですけれども、それ以上に大きな意義があるというところをうまく伝えていく必要、きちんと説明していく必要があるというふうに思っています。

記者

 となりますと、経済効果がどうというよりかは、おっしゃったみたいに万博の意義とか中身というものを理解してもらうことによって、その納得感、特に増額も含めてですけど、増額への納得感みたいなのも得られるのではないかとお考えなんでしょうか。

知事

 ここに意義があると思ってもらえれば、僕はそれにつながってくると思います。子どもたちも万博見て150か国、160か国が一度に6か月間開催して、パビリオンで出展するなんて、日本でもそうそうないですから、そういったもので、新しい次の世代もそういったものを見て、次の未来社会、こういうのを目指していきたいなとか思える子ができれば、僕は、経済効果以上の大きな意味があると思っています。また、そういったものをやっていくのが責任だと思っています。

記者

 大阪府・市での経済波及効果というのも、計算して出されるというふうにおっしゃっていたかと思うんですけど、大体いつ頃になりそうでしょうか。

知事

 今、国で算出した2.9兆円の経済波及効果の算出根拠等の資料を取り寄せていますので、考え方と。それがあれば同じ考え方で、じゃあ、大阪府においてどれだけかというのが算出できると思いますから、今それを取り組んでいる最中です。そう遅くない将来、発表できると思います。

記者

 それが発表されたとして、大阪府民・市民というのは、あくまで参考程度に考えたらよいんでしょうか。

知事

 僕はそう思います。経済効果は参考だと思っています。実際それだけ経済は出るんですけどね。でも、経済効果のためだけにやっているんじゃないので、万博というのは。実際そのためだけにやるんだったら、150か国も160か国も参加してこないですから。今日もドイツがありましたけれども、ドイツは循環経済というものをテーマにして、そして、そこで展示をしていくと。これからの未来社会について、そういった循環経済を、サーキュラーエコノミーを、これからの社会に必要なんだというのを、具体な展示の中身まで出てなかったですけども、そういったコンセプトでやると。これもドイツのお金で払ってやっているわけですから、やっぱりみんな、社会的な意義があると思って、将来の地球を、人類をよりよい方向にみんなで解決していこうじゃないかというコンセプトで参加しているので、そこはなかなか僕らも伝えきれてないところだと思うんです。そこに意義があると思っています。万博を開催したら肌で感じるし、それが見えるから分かると思うんですけど、今はちょっとこの口頭の説明とか、あるいは展示もなかなか具体的になってないので、十分伝え切れてないんですけれども、そういったことをお伝えしていくことが、コストも確かにかかるんだけれども、それ以上に社会的に大きな意味があるんですということにつながってくると思います。なので、経済効果は、僕は参考だというふうに思っています。

記者

 ありがとうございます。

 職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしたら、毎日新聞さん。

2025年大阪・関西万博関連について(6)

記者

 毎日新聞の東久保です。よろしくお願いします。
 万博の機運醸成の取組についてお伺いします。最初の質問と答えがかぶるかもしれないんですけど、昨日の齋藤経産大臣の発言で、PRをもう少しやってくれないかというのは正直思っているというようなご発言がありました。その発言の受け止めと、現状のPRですか、の中身について、知事の、十分というふうに考えられるのかどうか、そのあたりをお伺いしたいです。

知事

 すいません、ちょっと昨日、出張に出ていましたので、齋藤大臣の詳細を把握できていないんですけれども。

記者

 現状のPRのやり方、その部分だけで結構なんですけども。機運醸成に向けての。

知事

 それが不十分だというのが齋藤大臣の。

記者

 不十分とは言っていないですけど、もう少しやってほしいというような発言をされたそうなんですね。今、知事のご認識、現状のPRについてどういうふうにお感じになるのかというのを。

知事

 まだまだ不十分だと思います。僕自身も。ただ、僕自身も当事者でもありますから、万博の機運醸成については機運醸成委員会というのを立ち上げて、松本会長のもとで、博覧会協会も入って進めていますので、そこで方針を定めて、具体的にそれぞれが協力しながら進めていく必要があると思っています。なので、私も、昨日も一昨日もそういった趣旨でも、大阪・関西以外のエリアに行きましたけれども、一つ一つ、機運醸成委員会の決めた方針に基づいて、みんなが協力してやっていく必要があると思います。不十分だというのは、僕もそういうふうに思います。結果として万博に来たい割合が低いじゃないかと、下がっているじゃないかというご意見もそのとおりだし、そこはしっかりと、まだまだ僕たちは努力しなければいかんというふうに思っています。

記者

 すいません。不十分というお話ありましたけれども、今後、そこの強化する部分で、さらに公費を投入するとか、よりPRを拡大するとかというような考えは、現時点ではあるんでしょうか。

知事

 特に公費を投入するというのは、新たにというのは考えていなくて、元々予算立てもしていますし、計画も立てているので、予算を執行すれば費用はかかりますけれども、費用をかければそれでいいかというとそうでもないと思うので、やはり先ほど申し上げたような様々な意義であったり、あるいは、まだなかなか発信できないのがもどかしいんですけれども、それぞれの各国のパビリオンの具体的な展示の中身だとか、あるいはそのパビリオンが実際に目に見えて出来上がってくることだとか、そしてその背景にある各国が伝えたいことだとか、そういったものを発信できるようになれば、僕は機運醸成につながってくると思います。なので、万博でどんなことをするんですかというのが具体的にもう少し発信できるようになれば、僕は機運醸成につながると思っています。そこがまだ抽象的なんだろうと思うんです。
 万博でどんなことをするんですかということについて、今日もドイツのパビリオンの起工式に行きましたけど、コンセプトは出して、こういった外観のパビリオンで進めますというところまではこの春に大分進みましたけれども、その中で、どんなことをして、どんな展示をして、どういうふうに発信していくのかというのは、恐らくあと半年ぐらいはかかると思いますので、半年後ぐらいで、パビリオンの予約が始まる頃にはそういったものが出てくると思いますから、そういったところをできるようになれば、機運醸成にもつながってくる。やっぱり機運醸成の方法論より中身じゃないかなとは、もちろん方法論も大事なんですけど、中身がすごく大切なのではないかなとは思ってます。

記者

 先ほど広島県と香川に行かれたというのですけど、今後は全国どういうようなスケジュールで回りたいとか、そういうのはあるんですか。

知事

 場所は大阪・関西で行われますから、日本万博ですので、日本万博を大阪でやるという話ですから、大阪・関西以外のエリアからすると、出ればよく分かるんですが、どちらかというと、賛否というよりは、まだ何をするか見えないので、もうちょっと分かったらいいのにねという声が僕の肌感では大きな声かなというふうには思っています。だから、まだあまりよく知られてないというところだと思います。強烈に反対するというわけでもなくて強烈に賛成するというわけでもなくて、万博のふわっとしたところまでしか伝わってないので、そういったところをより関西以外のエリアで僕自身は伝えていければなと。もちろん関西でもこうやって毎日のように取材受けもしていろんな発信もするわけですけれども、遠くなればなるほど、できるだけ丁寧にというか、伝えていきたいなと、伝えていく必要があるとも思っていますので、今後、1年間ありますけれども、僕自身は継続して関西以外のところにも出張して、万博の意義とか中身とかを伝えていきたいと思います。
 伝えていけば、例えばプレゼン資料なんかでも、こんなパビリオンをやるんですというと、知事さんでも、こんなパビリオンをやると知りませんでしたという方がやっぱりいて、これを見ると面白そうですねというふうに知事さんも言ってくれたりもするし、まだまだやっぱりそういった中身は関西以外で伝わってないと思うので、そういったところをより関西以外のエリアで伝えていければいいなというふうに思っています。僕自身はそれを、できることは限られていますけれども、しっかり頑張っていきたいと思います。

阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード関連について(3)

記者

 1点、確認事項で、パレードの件なんですけど、1,300万円の余剰金が出た、それを21協会に寄附されるということですけど、寄附して活用されるのは、万博基金のほうに入れるというような、そういう流れなんですか。

知事

 いや、これは万博とは特に関係ないです。もともと2005年の優勝パレードのときも1,800万円の剰余金が出たんです。その剰余金が出たのをどうしたかというと、21協会に寄附をしたわけです。この1,800万円についても、今回のパレードで収入として一旦入れました。前回のパレードの余りを今回のパレードに1回入れたということなんです、1,800万円分。今回決算を打って1,300万円が余ったので、1,300万円を21協会に戻した。戻すという言い方が適切かどうか分かりませんけれども、寄附をしたということです。なので、前例に従ったというのが近いところじゃないですかね。
 前回も、2005年の優勝パレードのときも同じように残余金が出て、21協会が受け取ったんです。残預金を。今回のパレードの1,800万円の残預金は一旦収入して、実行委員会が受け入れてました。今回残預金をまた21協会に1,300万円戻したということで、特に万博とは関係ないです。

記者

 分かりました。ありがとうございます。

 職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そしたら、産経新聞さん。

阪神タイガース、オリックス・バファローズ優勝記念パレード関連について(4)

記者

 産経新聞の山本です。よろしくお願いします。
 そのパレートの件なんですけども、今回5億円近くは協賛企業からの、ということなんですけども、細かい点なんですけども、何社による協賛なんでしょうか。

知事

 121件の協賛です。

記者

 121件。

知事

 そうです。

記者

 今回、クラウドファンディングが目標額に達せずに、企業の協賛のほうがウエートが大きかったと思うんですけども、万博の開催費用もそうなんですけども、やっぱり協賛企業からの拠出金であったりとか、チケット購入など、民間のほうにちょっと、なかなか負担が重くなっているんじゃないかなと思うんですけども、そのあたりについてはどのように思いますか。

知事

 阪神とオリックスの優勝パレードをしようということの趣旨に賛同いただいた企業さんに寄附をいただいていますので、本当に多くの企業から協賛をいただいたことに、本当に感謝を申し上げたいという思いです。企業の皆さんも、パレードが成功して、100万人の皆さんが、一緒にお祝いができたということはよかったというふうにも言ってくださっていますので、本当に企業の皆さんに感謝です。そういった意味で、ご協力をいただいたということだと思います。

2025年大阪・関西万博関連について(7)

記者

 それから、先ほど発表のあったベビーカーの関係に関わるんですけども、万博開幕中、かなりの来場者が予想されるということで、今、交通面での検討が協会のほうでも行われていますけども、開幕後、ベビーカーのお子さんを連れていらっしゃる親御さんとかというところ、安全面、かなり懸念される時期もあるんじゃないかなと思うんですけども、そういったところについては府としてどういうふうに関わっていかれるんでしょうか。

知事

 万博の会場内でも、やはりベビーカー連れのご家族、あるいはお子さんが快適に過ごせるような取組というのを進めていく必要があると思います。これは万博に限らずなんですけども、本当に社会一般として、やっぱりそういった社会になっていくべきじゃないかなというふうに思ってます。ベビーカーも大変ですからね、ベビーカーを引っ張って、お買物をしたり外出したり、やはり子どもですから大きく泣くこともありますし、そういったことに対して寛容な社会、寛容というか、そういった子どもたちが、将来の、我々の次の世代として育っていくわけですから、みんなでそこは、広く大切にしていきましょうよというのが広がればいいなというふうに思っています。

記者

 すいません、もう1点。4月13日で開幕1年前ということなんですけども、今回、府・市で主催するイベントが13日のタイミングでは今予定されてないと思うんですけども、それはどういったご事情があるんでしょうか。

知事

 いや、特に意味はないんじゃないですかね。4月17日にやるので、実務方が決めていって、やっているんだと思います。

記者

 13日のタイミングで、予定されている企業であったりとか、団体はあるんですけども、そういう、何か1周年のタイミングで、何か機運醸成、盛り上げるというようなところ、検討はされたりはしてなかったんでしょうか。

知事

 1年前イベントをするというのは、みんな共通認識で。日まで、1日もずれずにやるかということについてまで、そこは、数日ずれても1年前だと僕は思うんですけど。協会が東京でやるのはいつでしたかね。

 職員

 東京は13日です。

知事

 東京は東京でやりますので、大阪の1年前イベントは数日ずれますけど、これは1年前なので、特に他意はないと思います。

記者

 分かりました。

 職員

 ほかにご質問ございますでしょうか。そうしたら、日本経済新聞さん。

2025年大阪・関西万博関連について(8)

記者

 日経新聞の渡部です。よろしくお願いします。
 万博の準備状況なんですけれども、何度も恐縮なんですけれども、今、準備、着々と進んでいるということですけども、知事のご認識としては何合目まで進んでいるのかという、お考えを伺えればと思います。

知事

 それはさっき聞いたのと同じことだから、いや、それはもう、みんなが着実に、来年の4月13日、あと1年後に開幕を迎えられるように一歩一歩山を登っていきたいと思います。

記者

 ありがとうございます。
 もう1点、機運醸成についてなんですけれども、先ほど、不十分だという知事のご認識がありましたけれども、例えば、具体的にどんな点が不十分なのか。先ほど、海外パビリオンが今後、秋に内容が発表されていくからという話がありましたけれども、府・市だとか、協会として、例えばイベントが少ないと考えているのか、それともSNSの発信力が弱いと考えているのか、その点のご認識を伺えればと思います。

知事

 不十分というか、結果として、万博の認知度は高まってきていますけれども、万博の来場意向度というのが上がってない、むしろ前より下がっているんじゃないかというところは、やっぱりここはきちんと受け止めるべきで、機運醸成がきちんとできていないところは一つの、それが全てとは言えないですけども、理由としてあるだろうと思います。
 ですので、中身、いかに万博でどんなことをするんですかということをもう少し具体的に伝えていく必要があるし、そこがまだまだ伝えるのが不十分なんだろうなと思っています。物理的にやはりまだ1年前ですから、それぞれのパビリオンで何をするのかというところは、僕は、大阪パビリオンは分かるんですけど、分からないのでね、ほかのパビリオンで実はこういう展示を考えているというのは、やっぱりその国が考えているコンセプトは分かるんですけれども、後は大体外観であったりそういうのは分かるんですけれども、具体的なこれを展開するというのがまだまだ具体化していないところが一つやっぱりあって、そういったところはこれから時間を追うごとによって詳細になってくると思うので、万博で何をするのかの具体的なところ、どんな万博になるのかというのをより具体的に説明していく、ここが重要だと思います。ここがまだ今の段階では不十分なんだろうと思います。

記者

 ありがとうございます。

 職員

 そしたら、最後列のTHE PAGEさん。

2025年大阪・関西万博関連について(9)

記者

 ヤフーニュースオリジナルTHE PAGEの具志堅といいます。
 万博の機運醸成についてちょっといろいろ質問出ているんで追加で私もしたいと思っているんですけれども、博覧会協会の報道対応についてお尋ねしたいんですけれども、例えば、東京五輪の組織委員会でしたらいろいろなイベントとか記者会見は我々THE PAGEも入れたんですね、フリーランスも入れたということで比較的フルオープンでやられたというのが非常に印象に残るんですが、博覧会協会については、例えば理事会の後の記者会見に我々が「入れてくれ」と言っても、「いや、記者クラブじゃないから駄目ですよ」と言われたり、あるいは今日もドイツパビリオンの起工式とかあったと思うんですけども、そういったもろもろの関連のイベントに我々は入れてもらえない、広報に1年以上言っているんですけど入れてくれないんですね。
 知事は先ほど機運醸成はいまだ不十分だというふうにおっしゃっていましたけれども、例えば全部が全部は無理かもしれないんですけれども、例えば可能である記者会見とか、特に支障のないものについては我々記者クラブに入っていない面々とか、フリーランスの人間をどんどん入れるような、言わば報道対応のフルオープン化みたいなところを試行されてはいかがかなと思うんですが、そのあたり、ご認識はいかがでしょうか。

知事

 それはやるべきだと思いますね。すいません、今初めて知りました。つい最近まで記者会見というのがあんまりやられてないではないかというので、僕は協会にやっぱりちゃんと記者会見を定期的にやるべきだというのを要請もして、そして独自の総長の会見というのが行われるようになったと思っています。やっぱりそれは非常に重要なことで、もちろん賛否ある中で進めていくことでいろんな質問があっても、それでもきちんと、僕もいろんな質問を受けますけれども、それでもしっかりとできる限りお答えしていくというのがその向こう側にいる府民、市民、国民の皆さんへの説明ではないかなというふうに思います。それは僕やるべきだと思うので、THE PAGEさんが入れてないのは何でなのかなというのは思いますから。

記者

 我々は加盟社ではないので、当然、記者クラブの皆さんは非常にきっちり報道されていると思うんですけども、やっぱり我々記者クラブに入っていないメディアであったり、やはりフリーランスのライターであったりとかも入れて報道の穴をチェックしていくべきじゃないかなというふうな意図で今回ちょっと質問させていただいた次第なんです。

知事

 そうすべきだと思います。そういった意見があったのを協会に伝えます。ちょっと最終的な決定権は協会で常勤しているわけでもないですけど、僕は副会長の立場でもありますし、それはやっぱり僕は受けるべきじゃないかなと。どういう考え方でそれをしてないのか分からないんですけど、申入れはされてたということなんですか。申入れはされてたけど拒否されてた。

記者

 1年以上前からずっと広報に対してやっているんですが。

知事

 ちょっと一遍言います。

記者

 ありがとうございます。

 職員

 ほかにございますでしょうか。

全国知事会長の国民スポーツ大会の廃止論に対する受け止めについて

記者

 時事通信の梅垣と申します。
 ちょっと万博とかあんまり府政とちょっと関係ないんですけれども、全国知事会長の村井宮城県知事が国民スポーツ大会の廃止について言及されましたが、大阪府としてはこの点についてどういうふうにお考えかということをお聞かせください。

知事

 まず、村井会長がどういう趣旨でどういう考え方のもとでそういった発言をされたのか、一旦ちょっと確認をしたいと思います。まだ部局からも報告上がってきてないんですけれども、それをしっかりと確認した上で大阪府の考え方を整理して、きちんと明らかにしていきたいと思います。すいません、ちょっと今の段階ではどういう趣旨で、どういう理由でというところまでは届いていないので、今の段階では確定的な答えはないです。

 職員

 ほかにございますでしょうか。
 ございませんようですので、それでは、記者会見のほうを終了させていただきます。マイクを幹事社のほうにお返しさせていただきます。

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広報グループ

ここまで本文です。


ホーム > 府政運営・市町村 > 知事 > 知事の記者会見 > 令和6年(2024年)4月10日 知事記者会見内容