豊能地区子どもの進路を保障する会 要望書

更新日:2022年5月25日

要望受理日令和4年3月9日(水曜日)
団体名豊能地区子どもの進路を保障する会
取りまとめ担当課教育庁 教育総務企画課
表題希望するすべての子どもに高校教育の保障を/障害のある子どもに高校教育の保障を!

要望書

大阪府知事 吉村 洋文 様
大阪府議会議長 鈴木  憲  様
大阪府教育委員会教育長 橋本 正司 様

希望するすべての子どもに高校教育の保障を
きめ細やかな教育実現に向け、35人学級の早期完結を

 私たち「豊能地区子どもの進路を保障する会」は、発足以来50年ちかくにわたって、大阪府へ子どもの進路に関することを中心に教育要請を行ってまいりました。子どもたちをとりまく状況も大きく変化していくなか、一人ひとりの子どもの人間らしい成長のための教育のあり方を考え、必要な教育予算を保障することが切実に求められています。
 今日、高等学校は中学校卒業生のほとんどが進学する教育機関となりました。高校教育を希望するすべての子どもが、高校に入学することは私たちの大きなねがいです。未来を担う子ども一人ひとりの夢がはぐくまれ、生きる力を確かにするためには多様な教育の展開が必要です。また、目標や興味関心等に応じて「入学したい学校」を選択し、目的意識をもって高校生活を送ることができるよう、特色ある高校づくりを進めることが求められています。
 あわせて、国や大阪府の対応で、よりきめ細かな教育がさらに実現するよう、早期に小・中学校全学年での35人学級を実現することが求められています。

≪私たちのねがい≫

1.教育関連予算を確保し、大阪の教育が後退することのないようにしてください。
2.希望するすべての子どもに高校教育を保障してください。公立高校の募集人員を減らさず、高校進学率を高めてください。定員割れの高校を廃校にしないでください。
3.厳しい高校受験競争の現状をあらためるために、入試制度や学区撤廃に伴う課題を改善し、高校間の格差をなくしてください。また、子どもたちが不本意な高校選択・受験とならないよう進路決定や高校の受験校を、ゆとりをもちていねいに考えられるように、公立および私立高校の入試や合格発表の日程・時期等について配慮してください。
4.きめ細やかな教育実現に向け、可能な限り早期に1学級の子どもの人数を35人以下にし、教職員の数を増やしてください。とくに従前大阪府が独自で配置してきた生徒指導担当者や進路指導担当者をすべての中学校に配置してください。
5.公立高校の「授業料無償化」に伴い、私学進学者の授業料軽減を一層すすめ、私学助成の大幅拡充とともに、保育料の助成等を充実してください。
6.高校中途退学者を減らすために、いきいきと学べる高校への改善を進めてください。また、豊中高校能勢分校において、現在の在校生に対する教育やとりくみなどが後退しないように対応してください。
7.地域に根ざした高校づくりを進めてください。特に、豊中高校能勢分校・千里青雲高校の施設や設備を充実させてください。また、交通の便など、豊中高校能勢分校・箕面東高校に通学しやすいようにしてください。
8. 能勢町の小中高一貫教育、箕面東高校のエンパワメントスクール、千里青雲高校については、地域の人たちや子どもたちの声を充分に反映してください。特に、千里青雲高校については、旧少路高校・東豊中高校の歴史を引き継ぐよう配慮してください。また、閉校となった池田北高校の歴史も受け継いでください。
9.小・中学校統合にあたっては、これまで各小・中学校や地域で積み重ねられてきた教育やとりくみなどが後退しないように教職員の配置や教育条件整備をしてください。2中学校が統合した庄内さくら学園中学校〔豊中市〕、施設一体型小中一貫校であるとどろみの森学園(止々呂美小・中学校)〔箕面市〕や彩都の丘学園(彩都の丘小・中学校)〔箕面市〕、義務教育学校であるほそごう学園〔池田市〕、また、能勢ささゆり学園(能勢小学校・能勢中学校)〔能勢町〕に対して、教育活動の充実にむけ、教職員を配置してください。
10.障害のある子どもの高校教育を保障してください。とくに『自立支援コース』(知的障害のある生徒受け入れ校)を障害のある生徒の希望が集中する豊能地区の普通科高校にも設置し、園芸高校とともに受け入れ人数を増やしてください。千里青雲高校に設置された共生推進教室については『ともに生きる』ことを大切にしたとりくみとなるよう、地域の声を充分に反映してください。また、地域で生活する障害のある子どもに対する援助を行ってください。
11.外国から来た子どもの高校受験ではその国の言葉による受験を認めて、高校教育を保障してください。また、「日本語指導が必要な帰国生徒・外国人生徒入学者選抜実施校」を豊能地区にも設置してください。
12.就職を希望する子どもたちの働く場所や種類を増やしてください。

以上、お願いいたします。

2022年3月
豊能地区子どもの進路を保障する会
会長(豊能地区PTA協議会)

構成団体
豊能地区PTA協議会(能勢町・豊能町・箕面市・池田市・豊中市各PTA協議会)・豊能郡幼小中校園長会・池田市立幼小中校園長会・箕面市立幼小中校園長会・豊中市立小中校長会・豊能地区人権教育研究協議会・豊能地区進路保障協議会・豊能地区教職員組合協議会



2022年3月

障害のある子どもに高校教育の保障を!
《要請》

【1】障害のある子どもに、高校教育を保障すること。
 (1)障害のある子どもが、仲間と共に高校へ進学できるよう、制度の改善をはかっていただきたい。
 (2)知的障害のある生徒の高等学校受け入れに関わる「自立支援コース設置校」の実践を踏まえ、人数枠の拡大や、豊島高校及び旧第一学区内普通科での実施校の設置を強く要望します。また千里青雲高校や園芸高校に対して、人的・物的保障に最大限努力していただきたい。
 (3)公立高校において、定員内の不合格者を出すことは絶対にないようにしていただきたい。
 (4)公立高校に入学した障害のある子どもが、充実した学校生活をすごせるように、人的・物的援助措置をはかっていただきたい。また、障害があるがゆえに、進級・卒業が認められないということがないようにしていただきたい。
 (5)私立高校に対して、障害があるがゆえに受験を断ることがないように、指導していただきたい。
  また、私立高校に在籍する障害のある子どもが、充実した学校生活をすごせるように、人的・物的援助措置をはかっていただきたい。

【2】障害のある子どもが、公立高校を受験するにあたって、不利益が生じることのないようにすること。
 (1)個々の受験配慮の要請について、誠意を持って対応していただきたい。
 (2)これまでに認められてきた受験配慮については、その趣旨がいかされるよう、周知徹底をはかっていただきたい。

【3】高校での「ともに学び、ともに育つ」教育をさらに推進すること。
 (1)障害のある子どもが、高校教育を求めていることを、高校の教職員に理解できるように働きかけをしていただきたい。
 (2)高校においても障害のあるなしに関わらず、ともに高校生活を送り、学びあい、育ちあうことを大切にする教育を推進していただきたい。また、高校生が、地域の障害のある方と交流をできるように、高校への指導をしていただきたい。

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広聴グループ

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