阪南5市3町町会連絡協議会 要望書

更新日:2022年3月25日

要望受理日

令和3年12月9日(木曜日)
団体名阪南5市3町町会連絡協議会
取りまとめ担当課府政情報室
表題要望書

要望書

要望書

 平素は、泉南地域の発展と振興のため、行政全般にわたりまして格別の御尽力と御指導を賜り、厚く御礼申し上げます。
 さて、平成30年4月から私たちの地元、泉南地域に立地する関西国際空港と、伊丹・神戸空港の3空港では「関西エアポート株式会社」による3空港一体運営が開始されています。私たちは、今回の一体運営により、各空港がそれぞれの強みを活かして連携することで、関西国際空港が世界各国との国際交流の拠点として発展することを期待し、微力ではありますが、この地域の発展のため尽くしてまいる所存であります。
 この決意に基づき、私たち「阪南5市3町町会連絡協議会」では、令和3年度の総会におきまして、別紙の要望事項を決議しました。
 貴職におかれましては、公務御多忙とは存じますが、別紙の要望事項の実現に向け、格段の御高配を賜りますよう御願い申し上げます。

令和3年11月26日

大阪府知事 吉村 洋文 様

阪南5市3町町会連絡協議会
岸和田市町会連合会   会長
貝塚市町会連合会     会長
泉佐野市町会連合会   会長      
泉南市区長連絡協議会 会長
阪南市自治会連合会   会長      
熊取町自治会連合会   会長
田尻町地区連合会     会長      
岬町自治区長連合会   会長

高度・専門医療施設の設置についての要望書

 泉南地域への高度・専門医療施設の設置につきましては、本協議会はもとより当地域の住民が総意として切望している課題であります。
 御承知のように当地域におきましては、医療機関及び医療システムが他地域に比べて大きく立ち遅れており、とりわけ高度・専門医療施設は手薄な状況にあります。
 当地域では三次救急医療機関として、地方独立行政法人りんくう総合医療センター(大阪府泉州救命救急センター)及び岸和田徳洲会病院がその役割を担い、公立病院をはじめとした当地域の中核的医療機関が、がん、脳卒中、急性心筋梗塞、糖尿病に対する専門治療を展開されていますが、まだまだ当地域の住民が地域外へ搬送され治療を受けているというのが実態であります。健康で安全・安心な暮らしを営むということは、住民生活の根幹をなすものであり、極めて重要かつ緊急の課題として本協議会が長年にわたり継続して要望してきた課題でもあります。
 当地域におきましては、大阪府地域医療再生計画「泉州医療圏」に基づき、当地域の公立病院の機能再編を行いながら、地域医療水準の向上と持続可能な医療体制の構築をめざし、それぞれの病院の特長(強み)を活かした医療機能の強化と相互の連携・補完を一層強固なものとする取組が進められてきましたが、当該計画に基づく事業の取組が終了した現在においても、未だ高度・専門医療体制が十分に整備されているとは言えず、当地域住民の安心を十分に満たしている状態とは到底言えません。
 つきましては、「泉南地域に高度・専門医療施設の設置」という願いを早期に完全に実現されるよう重ねて強く要望いたします。

医師不足・医師偏在問題の解決に向けた対策についての要望書

 平成16年より、プライマリ・ケアの基本的な診療能力を身につけることなどを目的として新医師臨床研修制度が導入され、医師の臨床研修が必修化されました。しかしながら、新医師臨床研修制度導入後も、地域の医師不足・医師偏在問題は、ますます深刻な事態となってきており、泉南地域においても、住民が望む「安心して暮らせるまち」を創造するには、この問題の解決が喫緊の課題となっております。
 貴職におかれましては、地域医療確保修学資金等貸与事業や地域医療支援センター運営事業、女性医師等就労環境改善事業などに取り組んでいただいておりますが、まだまだ医師不足の解消には至っていません。
 つきましては、国に対する要望や、大学病院等高度・専門医療施設とのネットワークの強化など、当地域における医師不足・医師偏在問題の解決に向けた迅速かつ適切な総合的医療対策について、格別の御配慮を賜りますよう強く要望いたします。

国際交流や産業振興に資する学術研究機能の充実についての要望書

 泉南地域では、岸和田市、貝塚市及び熊取町に大学や大学校が、さらに、りんくうタウンには大阪府立大学生命環境科学域獣医学類及び同大学院生命環境科学研究科獣医学専攻の学舎があります。同学舎は、大阪府立大学と大阪市立大学の統合による新大学設置の際には、新たに獣医学部及び獣医学研究科として独立させ、引き続きりんくうキャンパスへの配置が計画されており、今後も当該施設が、最先端獣医療の実践の場であるとともに、産・学・官と連携した動物医療研究を推進していく全国的な施設として当地域の活性化に寄与するものと期待しております。
 しかしながら、厳しい経済情勢にある中で、当地域が活力ある発展を遂げるためには、教育・文化・産業等に大きく貢献する学術研究機能のさらなる充実が必要となっております。とりわけ、関西国際空港をインパクトとして都市形成を推進してきた当地域においては、国際拠点空港の玄関口に相応しい魅力あるまちづくりを進めるため、国際交流はもとより、人材育成機能を通じての地域への還元、産・学・官の連携による地域産業経済の活性化や新産業・雇用の創出に向けての学術研究機能の充実を切に要望いたします。

関西国際空港の2期事業の着実な推進についての要望書

 平素は、泉南地域の発展と振興のため格別の御協力を賜りありがとうございます。
 さて、ワールドマスターズゲームズ2021関西、大阪・関西万博の開催等を間近に控え、関西においてもインバウンドの増加が確実に見込めるなか、関西国際空港は広域インフラとしての役割がますます重要なものとなっており、国際拠点空港にふさわしい機能と役割が担えるよう、3本の滑走路からなる全体構想の早期実現が求められます。
 このうち、2期事業については、国内線専用第2ターミナルビルに加え、国際線専用第2ターミナルビルが供用開始され、国際拠点空港としての機能の充実・強化に向け、その歩みを着実に進められています。
 つきましては、関西国際空港がその機能を新たなステージにおいて十分発揮しうるよう2期事業の完全供用に向け、円滑かつ着実な事業実施を要望いたします。

関西国際空港の需要の喚起についての要望書

 平素は、泉南地域の発展と振興のため格別の御協力を賜りありがとうございます。
 関西国際空港が本格的な国際拠点空港として機能するためには、2期事業の完全供用に向けて円滑かつ着実に事業を実施するとともに、航空需要を喚起することが不可欠です。
 このため、国におかれましては、「環境保全」「地域と共存共栄する空港」という基本理念に基づき、地元の熱意を十分尊重し、国際線はもとより、国内線についてもわが国の基幹空港としての機能を十分発揮できるよう、航空ネットワークの充実や航空需要の喚起、新型コロナウイルス感染症の影響により減少したインバウンドの水準回復など、利用促進に向けて積極的に取り組んでいただきますよう強く要望いたします。
 また、関西国際空港は、LCCの拠点としての機能が充実し、国際貨物ハブ機能が強化されるなど国際拠点空港へ向け、その歩みを着実に進められており、運営についても「関西エアポート株式会社」が民間事業者の柔軟な創意工夫による空港経営を展開されているところですが、一方で、東京国際空港の国際線拡充等により、空港間競争がますます激しくなってくることが予測されます。
 つきましては、関西国際空港が首都圏空港と並ぶ国際拠点空港として機能するよう積極的な強化を図られるよう強く要望いたします。

関西国際空港連絡南ルートの実現についての要望書

 平素は、泉南地域の発展と振興のため格別の御協力を賜りありがとうございます。
 さて、関西国際空港は、国際拠点空港としての再生及び強化をめざして、関西エアポート株式会社による民間ノウハウを活用した効率的かつ戦略的運営やLCC拠点及び国際貨物ハブ空港としての機能強化など、積極的な取組が進められているところです。
 しかしながら、国際拠点空港として再生及び強化を進めていくためには、いかなる場合においても空港機能を維持し、安定的に発揮することが重要であり、関西国際空港につきましては、海上空港という特性に起因するあらゆる危機、特に地震による津波災害や国際テロ等による緊急対処事態を確実に回避し、その被害を低減できるよう、リスクマネジメントの観点から複数のアクセスを確保することが必要となります。
 つきましては、関西国際空港と内陸部を結ぶもう一つのアクセスルートとなる「関西国際空港連絡南ルート」の早期具体化に向け、格段の御配慮を賜りますよう強く要望いたします。

第二阪和国道の早期4車線化についての要望書

 平素は、泉南地域の道路網の整備につきまして格別の御高配を賜り厚く御礼申し上げます。
 さて、第二阪和国道は、関西国際空港関連施設整備大綱に位置付けられた大阪と和歌山を結ぶ重要な広域幹線道路であります。また、阪和自動車道や阪神高速道路湾岸線と共に広域ネットワークを形成し、関西国際空港へのアクセス道路として極めて重要な道路であります。
 国土交通省及び大阪府の御尽力により、平成29年4月に岬町淡輪ランプから和歌山市平井ランプ間が暫定2車線で供用開始され、続いて10月には孝子ランプが開通したことにより、当地域の利便性は大きく向上しました。
 しかしながら、本道路は現状、暫定2車線での供用であり、上り車線の阪南市域及び自動車専用道路から一般国道への接続点付近では新たな渋滞が発生しております。
 広域的な災害・物流ネットワークを形成する本道路については、平成30年7月の豪雨をはじめ、これまでの自然災害等による交通障害を踏まえ、平常時、災害時を問わず安全かつ円滑な物流を確保するために、「重要物流道路」としての機能強化及び重点整備を確実に進める必要があります。
 このほか、本道路は、災害発生時の避難、地元観光施設への重要なアクセス道路としての役割も担っており、全線4車線化は、当地域の交通事情の大幅な改善のみならず、都市基盤整備の推進に必要不可欠なものとなっております。
 つきましては、泉南地域発展のため、計画通り第二阪和国道の4車線化を早期に実現できますよう格別の御配慮を賜りますよう強く要望いたします。

泉州山手線の早期完成についての要望書

 泉州山手線は、大阪都心部と関西国際空港を繋ぐ泉州地域の丘陵部における広域幹線であり、沿線の各市町で拠点が形成され、泉州地域のみならず南大阪の魅力を高める新たな交通の軸として、大阪都市圏全体の発展に寄与するとともに、近い将来、高い確率で発生が予想される南海トラフ巨大地震や、近年頻発している台風等の災害に備え、大阪都市圏の安全・安心を高める丘陵部の交通の軸として、整備が望まれている路線です。
 沿道各市町においても、泉州山手線沿道において様々な取組みが行われているとともに、沿道の各市町長から貴職に対して泉州山手線の早期完成に向けて取組みを進めていただけるよう要望を行うなど、早期完成に向けた期待がますます高まっているところであります。
 つきましては、貴職におかれましても、泉州山手線の整備について、より一層早期完成に向け取組みを進めていただきますよう強く要望いたします。

南海線及びJR阪和線の駅のバリアフリー化及び駅員の常時配置等についての要望書

 平素は、泉南地域の発展と振興のため格別の御協力を賜りありがとうございます。
 さて、わが国は他に例を見ない急速な高齢化が進んでおり、当地域もその類にもれません。また、「ノーマライゼーション」の考え方についても社会に広まってきています。こうした中で、関係各位におかれましては、これまでも介助などの面で御配慮いただいているところではありますが、高齢者、身体障がい者や妊産婦の方等の公共交通機関を利用した移動の円滑化のためには、一層のバリアフリー化及び駅員の常時配置が求められています。
 つきましては、地域福祉の向上のため、また交通弱者等の円滑・快適・安全な移動のために標記の件にかかる御対応(昇降設備、車椅子・オストメイト対応トイレ、ベビーベッド付きトイレの設置、駅員の配置等)について、すべての駅に格段の御高配を賜りますよう強く要望いたします。
 また、地域住民にとって欠かすことのできない公共交通機関として、災害に強い安全・安心な鉄道事業の整備・推進に御尽力いただきますよう切に要望いたします。

泉州広域母子医療センターへの財政的支援についての要望書

 平成20年に地方独立行政法人りんくう総合医療センターを周産期センター、市立貝塚病院を婦人科医療センターとする既存施設の利用により運用を開始した泉州広域母子医療センターは、産科医や新生児専門小児科医の24時間待機の体制をとっており、泉南地域の産婦人科医療を担う拠点病院となっています。
 しかしながら、このような安全・安心に重点をおいた運営を行うことにより、センターの収支は毎年赤字となっており、その2分の1部分を貝塚市以南の4市3町が負担せざるを得ない状況になっています。
 少子化に伴う分娩数の減少により、大幅な収支の改善が見込めず、未受診妊婦や飛び込み出産などが増加傾向にある中、これからも泉南地域における周産期医療提供体制を確保するため、泉州広域母子医療センター運営に係る財政的支援の拡充を要望いたします。

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広聴グループ

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