大阪国際児童文学館を育てる会 要望書

更新日:2021年12月27日

要望受理日令和3年11月12日(金曜日)
団体名大阪国際児童文学館を育てる会
取りまとめ担当課教育庁 市町村教育室 地域教育振興課
表題要望書

要望書

 
令和3(2021)年 11月12日

大阪府知事  吉村 洋文 様
大阪府教育委員会 教育長 橋本 正司 様

 
大阪国際児童文学館を育てる会 委員長

 大阪府立中央図書館 国際児童文学館(以下「国際児童文学館」)が、現地に移転されてから11年余りが経過しました。これまで資料の収集・保存の面においては、一般財団法人 大阪国際児童文学振興財団(以下「財団」)や他機関等の協力を得て役割を継続していますが、資料活用の面においては、特に専門員配置の打ち切り以降、大いに疑問と言わざるを得ません。専門員が運営に関わらない国際児童文学館では、その在り方が根本的に変わり、1985年以来、積み上げてきた児童書の専門機関としての役割を十分果していけるのか、今後の発展に危惧をいだいています。
 私どもは大阪府立国際児童文学館の設立趣意書の理念を忘れることはできません。原点に立ち返り、国際児童文学館が独立館として再生されることを切に願っております。
 当面、大阪府立中央図書館 国際児童文学館の運営に関して、以下のことを要望いたします。

記 

1.専門員を配置してください。
 児童文学館には専門員の存在は不可欠です。しかしながら、2016年3月末で専門員の継続が切られてしまいました。図書館の司書とは、果たすべき役割が異なります。専門員は児童文学・児童文化の専門家として資料を熟知し、その魅力を広く府民に伝え世界に発信してきました。国内随一の児童文化・児童書の専門機関として、30数年以上積み上げてきた、これまでの機能を活かし、発展させていくために、専門員を配置してください。私どもはむしろ専門員の正規職員化こそ、必要と考えております。

2.児童文学館機能を充実させるため、必要な人員と予算の確保をしてください。
 2013年3月末に公表された「大阪府立中央図書館 国際児童文学館の今後のあり方について」において、「国際児童文学館は、国に先駆けて創設された児童文学・児童文化関係の総合資料センターであり、大阪府立図書館の一翼を担いつつ、国内随一の資料を活かした専門的な活動が期待されている。」と記されています。
専門性を確保し、専門機関と連携し、児童文学館の特性を活かした情報発信や、資料の魅力を伝える展示等に、より一層力を入れていただきますよう、また「国際」の名に恥じぬよう、国際性ある事業展開を行うために、必要な人員と予算の確保をお願いします。

3.児童文学館資料の複写は児童文学館スペースで行えるようにしてください。
 複写については、当初、国際児童文学館スペースで行うと聞いておりましたが、現在は、本館2階で指定管理事業者が複写を行っています。国際児童文学館資料は、貴重な資料の扱い方のよくわかっている担当職員の目の届く場所=1階の国際児童文学館スペース内で行えるようにしてください。

4.鳥越資料受け入れ時の約束をお守りください。
 大阪府立中央図書館に国際児童文学館が統合された今も、出版社からの寄贈が継続しているのは、「財団」の存在があるからです。また、大阪府立中央図書館が行う様々な事業に連携・協力し、大阪府子ども読書活動推進に積極的に協力しているのが「財団」です。「財団」が将来にわたり、府民のための諸事業を実施できるよう、必要な措置をお願いします。
 そもそも、大阪府は鳥越信氏の資料寄贈受入に際して、「府出資の法人を設立し、法人に運営を委託し、その管理運営に必要な補助を行う」と約束していました。約束をお守りください。

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広聴グループ

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