オール東大阪市民の会 要望書

更新日:2021年9月30日

要望受理日令和3年7月7日(水曜日)
団体名オール東大阪市民の会
取りまとめ担当課商工労働部 雇用推進室 労働環境課
表題「表現の不自由展かんさい」の開催を大阪府が支援するよう求めます

要望書

2021年7月7日

大阪府知事 吉村洋文 様

要望書

「表現の不自由展かんさい」の開催を大阪府が支援するよう求めます

オール東大阪市民の会 事務局長

 わたしたちオール東大阪市民の会は、来る7月16日〜18日にエル・おおさか(府立労働センター)を会場にして開催を予定している美術展「表現の不自由展かんさい」が、予定通り開催されることを望んでおります。

 しかしながら、エル・おおさかの指定管理者「エル・プロジェクト」は6月25日付で同美術展の使用許可を取り消しました。さらには、あろうことか、翌26日には吉村知事が許可取り消しを支持することを表明しています。

 同美術展は展覧会名に表れているように「表現の自由」をテーマにした美術展です。これまでも同美術展は「表現の自由」について、日本社会のみならず、世界的も大きな議論を巻き起こしてきました。これは、同美術展が優れて芸術的な展覧会であることの証左だといえます。
 なぜなら、芸術の本質は、人間の自明化した価値観を揺さぶり、恒常化した価値観に刺激を与え、新たな価値観の可能性へと思考を拓くものだからです。ゆえに批判や反発が伴い、ときには暴力的な反応を招くこともあります。
 だからこそ、その暴力に対して、多くの国家は憲法により「表現の自由」を保障し、人間の幸福追求の最たる営みである芸術を守っています。日本国も同様の国家であることはいうまでもありません。

 このたび同美術展に対する暴力的な反応として、妨害行為がエル・おおさかに向けられています。本来、府知事たる者ならば、「表現の自由」をテーマにした同美術展の開催の安全を保障するために、暴力的妨害行為に対して毅然と対処するのが責務であるはずです。しかし、吉村知事は、「表現の自由」を侵害する暴力的妨害行為に対して、無作為のまま、エル・おおさかの使用許可取り消しを支持しました。それは府知事としての責務に背く行為であり、そして暴力に屈した吉村知事の敗北を意味するだけでなく、吉村知事の暴力への加担も意味することになりはしないでしょうか?このたびの問題は、大阪府の文化度が試されているのだとの自覚が、吉村知事には必要です。

 吉村知事は、「表現の自由」を守るという責務を果たすため、大阪府警と協力し、暴力的妨害行為からエル・おおさかの安全を確保し、「表現の不自由展かんさい」が無事に開催できるよう尽力されることを強く求めます。

 以上わたしたちの要望に吉村知事が誠実に応えてくださることを切に期待します。

以上

このページの作成所属
府民文化部 府政情報室広報広聴課 広聴グループ

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