PCBは電気機器用の絶縁油、各種工業における加熱並びに冷却用の熱媒体及び感圧複写紙など、以下のとおり様々な用途に利用されていました。現在は新たな製造が禁止されています。
用途 | 製品例・使用場所 | |
絶縁油 | 変圧器用 | ビル・病院・工場・鉄道車両・船舶等の変圧器 |
コンデンサー用 | 変電所等の電力用コンデンサー、照明用安定器のコンデンサー、テレビ・電子レンジ等の家庭用コンデンサー、直流用コンデンサー、蓄電用コンデンサー、医療用X線装置用コンデンサー | |
熱媒体(加熱用、冷却用) | 各種化学工業・食品工業・合成樹脂工業等の諸工業における加熱と冷却、船舶の燃料油予熱集中暖房、パネルヒーター | |
潤滑用 | 高温用潤滑油、油圧オイル、真空ポンプ油、切削油、極圧添加剤 | |
可塑剤 | 絶縁用 | 電線の被覆・絶縁テープ |
難燃用 | ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹脂 | |
その他 | ニス、ワックス、アスファルトに混合 | |
感圧複写紙 塗料・印刷インキ | ノンカーボン紙(溶媒)、電子式複写紙 印刷インキ、難燃性塗料、耐食性塗料、耐薬品性塗料、耐水性塗料 | |
その他 | 紙等のコーティング、自動車のシーラント、建築用シーリング材、陶器ガラス器の彩色、農薬の効力延長剤 |
〇自家用電気工作物とは、6600V以上の電気を工場やビル等の事業内に引込み、低圧に変換する機器。
〇高圧受電設備(電気室、キュービクル等)の中に変圧器・コンデンサー・遮断機等が設置されている。
〇調査は必ず保守・点検を行っている電気主任技術者等に依頼する。
キュービクル | 変圧器 | コンデンサー | 計器用変成器 |
開閉器 | 遮断機 | リアクトル |
〇X線発生装置、溶接機及び昇降機(エレベーター、エスカレーター等)の制御盤、低圧受電する設備の分電盤内のコンデンサーなど。
(詳細は環境省「低濃度PCBに汚染された電気機器等の早期確認のための調査方法及び適正処理に関する手引き(技術者向け詳細版)」(外部サイト)をご確認ください)
〇調査はメーカー等に確認するか電気工事業者に依頼。
X線発生装置 | 電気溶接機 | 昇降機 | 低圧分電盤内 低圧コンデンサー | 単相モーター取付 低圧コンデンサー | コンプレッサー取付 低圧コンデンサー |
〇昭和32年1月〜昭和47年8月までに製造された業務用照明器具の安定器。
〇上記の年月に関わらず、東芝・日立関係の安定器の一部に微量PCB混入の可能性が否定できないものが存在。
PCB使用の可能性あり | PCB不使用 | ||
〇PCBを可塑剤として使用した塗料(塩化ゴム系)で昭和41年(1966年)から昭和47年(1972年)1月までに製造されたもの。
〇鋼製橋梁、洞門、排水機場、鋼製タンク(石油貯蔵タンク、ガス貯蔵タンク)、水門・鉄菅の鋼構造物、船舶の塗膜で確認されている。
〔参考〕
●PCBを含有する可能性のある塗膜のサンプリング方法について
このページの作成所属
環境農林水産部 循環型社会推進室産業廃棄物指導課 排出者指導グループ
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