スマート農業/天王ナチュラルファーム(2年目)その1

更新日:2022年8月12日

大阪のてっぺんで始まるスマート農業(2年目)            

 能勢町天王地区は、大阪府の“てっぺん(最北端)”に位置し、棚田での水稲栽培や標高500mの気候を活かしたトマト栽培などが行われています。
 農家の高齢化や担い手の減少は全国的な課題となっていますが、当地区においても例外ではありません。
 そのような中、地元有志の集まり『天王ナチュラルファーム』が中心となって、若い世代が将来の担い手として活躍できるように、ドローンやラジコン草刈り機等の最新機器を導入した“面白い農業”の
検討を重ねてきました。
 その結果、国の「スマート農業加速化実証プロジェクト」に採択され、令和2年度からスマート農業の実証を進めています。
 当事務所は、プロジェクトを進めていくコンソーシアムの一員として農機メーカーやICT(情報通信技術)の専門家などと共に参画し、活動の助言や実証成果の普及を行なっています。

1年目の結果 [その他のファイル/366KB]

農業用ドローンによる水稲直播が行われました。 

  令和3年5月15日に同地区で行われた農業用ドローンによる水稲直播見学会の様子をご紹介します。
  大阪府内の水稲栽培は移植栽培(苗を田植え)が一般的で、種もみを直接水田に播くのはたいへんに珍しい光景です。
  育苗や田植えにかかる労働力の削減が可能となる技術です。

  2年目となる今作は、種もみの鉄コーティングやドローン操縦なども農業者自らが行うなど、スマート農業技術の定着が図られています。  

 

令和3年5月 ドローンによる水稲直播
会長あいさつ

天王ナチュラルファーム会長からのあいさつ。

 コロナ対策ソーシャルディスタンス、マスク、検温、換気等の対策を十分実施しながら、開催しました。
ドローン本体今作は、免許を取得した農業者がドローンを操縦しました。コーティング種子

沈み易く、鳥害対策になる鉄コーティング処理も農業者自ら実施しました。

副会長

副会長からドローンによる播種の説明が行われました

メンバーよりレーザーレベラーを使った均平効果について説明昨年は、不十分であった均平作業について改善点の説明がありました。今年度はレーザーレベラーを使用して実施されました。
はしゅ結果は種後の水田です。8割の発芽。定着を見込みます。マコモタケ栽培ほ場ラジコン草刈り機等を活用し、再生した棚田のマコモタケほ場の様子も紹介されました。


 本実証課題は、農林水産省「スマート農業技術の開発・実証プロジェクト(課題番号:水2F07、課題名:スマート農業による中山間地農業振興と関係人口・交流人口の増加)」.(事業主体:国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構)の支援により実施されました。

「スマート農業加速化実証プロジェクト」等について(農水省HP)
https://www.maff.go.jp/j/kanbo/smart/index.html#pro(外部サイト)

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環境農林水産部 北部農と緑の総合事務所 農の普及課

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