腸管出血性大腸菌の特徴
(1)牛などの動物の腸管内に存在する菌です。
(2)人の体内に入った菌が毒素を産生し(ベロ毒素)、少量の菌でも発症します。
(3)水系感染(井戸水、沢の水など)もあります。
原因食品となるもの
(1)牛レバー刺し(平成24年7月から、生食用牛レバーの販売・提供が禁止されています。)
(2)加熱不十分または未加熱の食品全般
(3)井戸水など
潜伏期間(菌が体内に入ってから症状が出るまでの期間です)
3から8日間と比較的長いです。
症状
腹痛、下痢(血便)、発熱、溶血性尿毒症症候群(HUS)
溶血性尿毒症症候群(HUS):主症状は溶血性貧血、血小板の減少、急性腎機能障害です。
予防のポイント
(1)特に、子供や高齢者はユッケなどの食肉の生食は避けましょう。
(2)食品は75℃、1分以上中心部まで加熱しましょう。
(3)調理器具、手指の洗浄・消毒を十分に行いましょう。
(4)お肉を焼くための箸と食べるための箸を使い分けましょう。
このページの作成所属
健康医療部 羽曳野食肉衛生検査所
ここまで本文です。