結核を過去の病気と思っていませんか?

更新日:2023年10月2日

保健所は結核相談の窓口です!

 保健所は、結核の治療や家族を含めた接触者の健康に関しての相談窓口です。感染症法により、医師は結核と診断すると最寄りの保健所に届け出が義務付けられています。届けが出されたら、保健師が患者さんの療養支援を行っています。また患者さんの周りで感染を受けた可能性のある方に対し、健診案内をしています。

 結核ってどんな病気?

  結核は、結核菌を吸い込むことで起こる感染症です。患者が咳やくしゃみをしたときに出るしぶきの中に、結核菌が含まれています。結核は、結核菌を吸い込み、その結核菌が肺の中で増殖をはじめ、咳、痰、倦怠感、微熱」などの風邪に似た症状で始まります。結核の約90%が肺結核ですが、結核菌が肺からリンパや血液の流れに乗って運ばれると、身体のあらゆる臓器に病巣をつくります。結核はまさに全身病といえる怖い病気です。人から人に空気感染します。  
 かつては、結核は死の病でした。しかし、医療の進歩、栄養状態や衛生状態の改善により、第二次大戦後は対策がゆきとどき、急速に患者を減らすことができました。しかし、近年でも、集団感染を始めとして、結核の脅威は続いています。結核が、今でもわが国で一番患者数の多い「感染症」であることを忘れないで下さい。

長引く咳は赤信号!!

 咳・痰等が2週間以上続くような症状があれば、早期に医療機関を受診しましょう。また、下記のような症状にも注意が必要です。
早期に発見すれば、短期間で治すことや、発病を予防することもできます。

 


結核の症状 

どうして結核になるのでしょうか?

  過労が重なったり不規則な生活が続いて免疫力が低下したとき結核菌を吸うと発病しやすくなります。
このほかに、高齢化による体力の低下や、糖尿病などの病気により抵抗力が弱まった場合に結核になりやすいと言われています。

感染したら必ず発病するのでしょうか?

  結核菌を吸い込み感染が成立しても、発病に至るのは、10人中2人程度と言われています。

結核の感染。発病について

病院で結核と診断されたら?

  結核の治療にとても効果的な薬があります。複数の薬を6ヶ月から12ヶ月位確実に飲み続けることが大切です。人にうつす可能性があると診断された場合は入院することもあります。

結核の医療費はどうなるの?

  結核と診断された方は、感染症法による医療費の公費負担制度が利用することができ、医療費の負担を少なくすることができます。  

このページの作成所属
健康医療部 藤井寺保健所 地域保健課

ここまで本文です。