温暖化「適応」の普及に向けた学習会(適応塾)

更新日:2018年9月21日

 大阪府では、現在生じている、あるいは、将来の発生が予想される気候変動の影響に備える取組みとして、「適応」(※1)に関する理解を深め、その実践につなげることが重要であることから、昨年度より、府民を対象としたセミナーやワークショップを開催するとともに、啓発用冊子の作成・配布などを行ってきました。
 このたび、「適応」についてより効果的に広めるため、その啓発の担い手となる人材を増やすことを目的に、環境NPO・地球温暖化防止活動推進員(※2)・市町村職員を対象とした学習会(適応塾)を開催しました。
 全4回あわせて約80名の方にご参加いただき、地域での気候変動による影響や課題、「適応」についての普及啓発手法等を学んだほか、地域における「適応」の取組みの普及について考えるワークショップを行いました。

 ご参加いただいた皆さん、学習会(適応塾)で共有された地域における気候変動の影響を踏まえ、府内に「適応」を根付かせていきましょう!
 残念ながら参加できなかった方、以下で当日の様子を感じていただき、今後実施される環境活動の中に「適応」の視点を入れ、府内に「適応」を根付かせていきましょう!

 ※1 「適応」とは
 気候変動の影響による被害を回避あるいは最小化、もしくは有益な機会として活かすという考え方  

※2 「地球温暖化防止活動推進員」とは
・ 「地球温暖化対策の推進に関する法律」第37条の規定により、地域における地球温暖化の現状及び地球温暖化対策に関する知識の普及並びに地球温暖化対策の推進を図るため、2年間の任期で都道府県知事等が委嘱するものです。大阪府では、平成14年度から設置(第8期の推進員として93名の方に委嘱)。第9期の地球温暖化防止活動推進員の定期募集は平成30年8月31日まで行いました。
・ 地球温暖化防止活動推進員は、地域の学校等での出前講座の講師や推進員同士でチームを組んで地球温暖化防止に向けた活動に取り組むなど、様々な形で活動しています。

 
 
■日時・場所

日時会場

第1回
(南河内地域)

平成30年8月20日(月曜日)
13時30分から16時30分まで

河内長野駅前市民センター ノバティホール
(〒586-0014 河内長野市長野町5−1−303)

第2回
(泉州地域)

平成30年8月21日(火曜日)
13時30分から16時30分まで

岸和田市立中央地区公民館 3階 講座室4
(〒596-0072 岸和田市堺町1−1)

第3回
(中部地域)
平成30年9月5日(水曜日)
13時30分から16時30分まで
大東市立生涯学習センター「アクロス」 4階 特別会議室
(〒574-0036 大東市末広町1−301 ローレルスクエア住道サンタワー内)
第4回
(北摂地域)
平成30年9月7日(金曜日)
13時30分から16時30分まで
摂津市立コミュニティプラザ 2階 会議室1、2
(〒566-0021 摂津市南千里丘5−35)

■内容     ・気候変動による地域や暮らしへの影響と適応について
          ・気候変動の影響と「適応」事例の紹介と実践
          ・「適応」の普及啓発について、動機付けとなる多様な方法の紹介
          ・ワークショップ「地域における適応策の普及に向けて」

■講師      花田 眞理子 氏 大阪産業大学デザイン工学部環境理工学科教授


■当日の様子
<講義>
以下の内容について、「おおさか気候変動『適応』ハンドブック」を資料として、花田眞理子教授にご講義いただきました。
・気候変動による地域や暮らしへの影響と適応について
・気候変動の影響と「適応」事例の紹介と実践
・「適応」の普及啓発について、動機付けとなる多様な方法(行動科学やナッジ理論の活用等)の紹介

南河内地域

泉州地域

中部地域

北摂地域

南河内

泉州

中部

北摂


<ワークショップ>
「地域における適応策の普及に向けて」をテーマに、気候変動による身近な影響について意見交換を行い、それぞれの影響に対して「個人ができる適応策」「団体(行政・企業・NPO等)ができる適応策」について考えました。

・全地域に共通して挙がった身近に感じる影響とその適応策(抜粋)

身近な影響個人ができる適応策団体(行政・企業・NPO等)ができる適応策
熱中症になった

昼間の外出を控える
ショッピングモールや公的施設等の涼しい場所を活用する
水分補給をする

イベントの開催時間をずらす
クーラーの稼働時間が長くなった

保冷材を使用する
打ち水を実施する
エアコンと扇風機を併用する

サマータイムを導入する
台風や豪雨が多くなった避難場所を確認する
ニュース等で情報収集する
防災グッズを準備する
ハザードマップ等の情報発信をおこなう

そのほか、「セミが減った」「蚊が減った」など身近な昆虫を通じて感じられる影響も挙がりました。
 

・各地域で特徴的な意見とその適応策(抜粋)

地域身近な影響個人ができる適応策団体(行政・企業・NPO等)ができる適応策
南河内地域野菜の生育不良肥料や水の量を調整する 
ブドウの色づきが悪い  
泉州地域野菜の生育時期が変化した野菜の生育スピードにあわせ栽培する 
暖地性の生物が増加した 分布調査および結果の公表
北方系の生物(イカナゴ等)が減少 分布調査および結果の公表
ため池の水位が異常に上昇  
中部地域自然災害による店舗の臨時休業 場合に応じてあらかじめ計画を立てておく
自然災害による臨時休校で学習時間の減少

学校以外の教育の場を確保する

 
北摂地域グリーンカーテンが育たなかった肥料を与える植物種を変更する
鳥飼ナスの収穫量が少ない・収穫時期がずれてきた  
学校にエアコンが設置された  

南河内地域

泉州地域

2 3

4 5

中部地域

北摂地域

6 7

8 9


■主催      大阪府


■運営      一般社団法人 あだーじょ

チラシはこちら([Wordファイル/929KB] [PDFファイル/879KB]

このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 気候変動緩和・適応策推進グループ

ここまで本文です。


ホーム > 環境・リサイクル > 地球環境 > 地球環境事業のご案内 > 温暖化「適応」の普及に向けた学習会(適応塾)