平成23年度大阪府統計年鑑 第20章 衛生及び環境(解説)

更新日:2012年4月18日

平成23年度大阪府統計年鑑

医療施設・病床の概況

 平成21年10月1日現在の医療施設総数は1万4199施設で、前年に比べ45施設の増加である。これを種類別にみると、病院総数は539施設で、そのうち一般病院が500施設(構成比92.8%)で大半を占め、以下精神病院39施設となっている。なお、人口10万対の病院総数は6.1、一般病院で5.7、 1施設当たりの人口は、病院総数で1万6401人、一般病院で1万7681人である。また、一般診療所数は8231施設で、前年と比較すると33施設の減少、人口10万対の一般診療所数は93.1で、1 診療所当たりの人口は1074人である。歯科診療所数は5429施設で、前年に比べ14施設の増加、人口10万対の歯科診療所数は61.4で、1 診療所当たりの人口は1628人である。
 全施設の病床数は11万2527床で、前年に比べ444床の減少である。人口10万対の病床数は1273床で、全病床数のうち97.1%が病院、2.9%が一般診療所の病床(3279床)である。また、病院病床の種類別では、一般病床が6万4990床で最も多く、以下、療養病床が2万3630床、精神病床が1万9578床の順となっている。

死亡の概況

 平成22年中の府内の死亡数は7万6556人で、6分52秒に1人亡くなったことになる。人口千対の死亡率は8.6で全国の9.5と比較すると低い方である。
 主要死因別の順位を見ると、第1位は悪性新生物2万4563人(構成比32.1%)、以下、心疾患1万2315人(同16.0%)、肺炎8354人(同10.9%)、脳血管疾患6250人(同8.2%)、その他の呼吸器系の疾患2924人(同3.8%)、不慮の事故2242人(同2.9%)の順、自殺2096人(2.7%)となっている。

主要死因別死亡割合のグラフ

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感染症・食中毒・結核患者数の概況

 平成22年中で最も患者数が多いのは、結核患者2648人で281人が死亡している。次いで食中毒患者1228人、後天性免疫不全症候群患者263人の順になっている。 

公害の現状

 高度経済成長期には、工場・事業場等からの排ガスや排水による産業型公害が問題となっていたが、法条例の規制や企業の自主的な取組みにより改善し、近年は、自動車排気ガスや家庭から出る生活雑排水等による都市・生活型公害が問題となっている。
 更に、廃棄物の削減やリサイクルの推進、ダイオキシン類等の有害化学物質問題、温室効果ガスによる地球温暖化問題等、環境問題は多様化・複雑化し、それらの諸問題への対応が課題となっている。
 平成22年度の本府及び市町村が新規に直接受理した公害苦情件数は4323件で、前年度に比べ150件(3.5%)の増加となった。このうち騒音に関するものが1715件(構成比39.7%)で最も多く、以下、大気汚染857件(同19.8%)、悪臭750件(同17.3%)の順となっている。

公害の苦情件数割合の推移グラフ

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総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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