平成元年度大阪府統計年鑑 第9章 建設及び住宅(解説)

更新日:2013年2月12日

平成元年度大阪府統計年鑑

住宅事情

 昭和60年国勢調査によると、住宅に住む一般世帯は、277万4490世帯で、そのうち、持ち家に住む世帯が139万249世帯、公営・公団・公社の借家が35万1321世帯、民営借家が88万9279世帯、給与住宅が12万5663世帯となっており、住宅に住む一般世帯に占める割合は、それぞれ50.1%、12.7%、32.1%、4.5%となっている。
 持ち家の割合は45年以降一貫して上昇してきており、55年には借家を上回って47.2%となり、60年は更に2.9ポイント上昇し、50.1%となった。
 次に、住宅の規模をみると、60年の1世帯当たり室数は4.18室、1世帯当たり畳数は24.1畳で、どちらも45年以降着実に増加している。また、1人当たりの畳数も増加しており、60年は55年より0.8畳増え、7.9畳となった。これを所有関係別でみると、持ち家が9.3畳、給与住宅が6.6畳、民営借家が6.1畳、間借りが5.7畳、公的借家が5.6畳の順となっている。

着工建築物

 昭和63年に着工された府下の全建築物の棟数は4万2955棟、床面積は1529万1975m2、工事費予定額は2兆3941億円で、前年に比べ1261棟(2.9%減)、床面積が153万4365m2(11.2%増)、工事費予定額が4707億円(24.5%増)となっている。棟数について、60年からの増減数の推移をみると、60年は2.1%増、61年は0.9%増、62年は6.8%増、と3年連続増加となっていたが、63年は2.9%減となった。
 着工建築物を建築主別の割合でみると、民間部門が棟数で95.1%、床面積で91.8%、工事費予定額で91.3%と大部分を占めており、なかでも個人建築物は、2万8372棟で全体の66.1%を占めている。一方、公共部門では、国に。よるものが448棟、府によるものが682棟、市町村によるものが954棟で、前年に比べ国が118棟減少し、府、市町村はそれぞれ308棟、148棟増加した。
 構造別でみると、木造が2万677棟(構成比48.1%)で、床面積は241万8919m2(同15. 8%)、鉄骨造が1万7475棟(同40.7%)で、床面積は600万285m2(同39.2%)、鉄筋コンクリート造が4023棟(同9.4%)で、床面積は389万4504m2(同25.5%)となっている。前年と比べ棟数が増加したのは、鉄筋コンクリート造、鉄骨造、鉄骨鉄筋コンクリート造、コンクリートブロック造で、それぞれ8.3%、5.3%、4.8%、1.5%の増加率となっている。
 また、1m2当たりの工事費予定額をみると、鉄骨鉄筋コンクリート造が最も高く、20万1058円、次いで鉄筋コンクリート造が16万8924円、木造が13万7680円、鉄骨造が13万4528円、コンクリートブロック造が11万6097円の順となっている。
 次に用途別でみると、居住用(産業併用を含む。)は3万5136棟で、床面積は912万3671m2となっており、前年に比べ1847棟(5. 0%減)、61万1875m2(2.2%増)となっている。一方、産業用は7819棟で、床面積は616万8304m2となっており、前年と比べ、棟数では586棟(8.1%)の増加、床面積では92万2490m2(17.6%)の増加となっている。

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住宅着工状況

 昭和63年中に着工した新設住宅戸数は11万8662戸で前年に比べ5.3%の増加となっている。
 これを利用関係別にみると、貸家が7万6010戸で最も多く、次いで分譲住宅の2万2107戸、持ち家の1万8979戸、給与住宅の1566戸となっており、前年に比べると、貸家、分譲住宅、給与住宅がそれぞれ6239戸(8.9%)、1528戸(7.4%)、356戸(29.4%)増加し、逆に持ち家が2100戸(10.0%)減少した。
 また、1戸当たりの床面積をみると、持ち家が131.1m2で最も広く、以下、分譲住宅が88.0m2、給与住宅が72.8m2、貸家が47.4m2の順となっている。
 資金別では、民間資金による住宅が9万2293戸(着工総数の77.8%)で最も多く、次いで、住宅金融公庫融資住宅の1万7710戸(同14.9%)、公営住宅の4134戸(同3.5%)、その他の住宅の2698戸(同2.3%)、公団建設住宅の1827戸(同1.5%)の順となっている。

公共賃貸住宅

 昭和63年度中の公共賃貸住宅の建設戸数は4852戸で、前年に比べ1106戸(18.6%減)の減少となっている。
 この内訳をみると、府営住宅が1736戸、市町村営住宅が1721戸、公団賃貸住宅が355戸、大阪府住宅供給公社賃貸住宅が40戸となっている。
 また、63年度末現在の住宅管理戸数は、府営住宅が12万5357戸、市町村営住宅が10万4126戸、公団賃貸住宅が11万2000戸、大阪府供給公社賃貸住宅が2万4302戸、大阪市供給公社賃貸住宅が2096戸となっている。

このページの作成所属
総務部 統計課 分析・利活用促進グループ

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