平成21年度 おおさかの環境

更新日:2016年11月24日

 平成21年度 おおさかの環境 


化学物質を適正に取り扱うために

自主管理の促進、汚染の調査・対策など

 私たちのまわりでは、多くの化学物質が使用され、便利な生活を与えてくれる一方、取り扱い方をまちがえると、環境中に大量に放出され、思わぬ環境汚染を引き起こす場合があります。こうしたことにならないよう、排出規制や汚染の調査・対策を進めるとともに、事業者自らも化学物質を適正に管理することで排出を抑制していくことが重要です。

ダイオキシン類対策

 ダイオキシン類対策特別措置法に基づき、工場・事業場の立入検査を実施して、ダイオキシン類の排出量削減対策の徹底を指導するとともに、大気、水質などの状況を調査しています。
 平成20年度における府内でのダイオキシン類の排出量は8.4gで、環境基準の達成率は大気、海域水質・底質、地下水、土壌が100%、河川水質が93.6%、河川底質が94.9%でした。

土壌汚染対策

 土壌汚染による府民の健康影響の防止を図るため、「土壌汚染対策法」と「大阪府生活環境の保全等に関する条例」に基づき、土壌汚染に関する調査や対策が適切に行われるよう土地所有者などに対する指導を行っています。

化学物質に係る自主的管理の改善の促進

 PRTR法に基づき、平成20年度に事業者から化学物質の排出量などの2,011 件の届出を受付け、主務大臣へ送付した後、国において集計されたデータに基づく府域の集計結果を公表しています。
 平成19年度における府内の化学物質の排出量は20,307トンで、全国の約3.9%を占めていました。
 また、事業者に対して、化学物質の排出抑制の啓発などを行っています。

アスベスト対策

 中皮腫や肺がんなどの原因と言われているアスベストから府民の健康を守るため、「大気汚染防止法」、「生活環境の保全等に関する条例」に基づく建築物解体現場などの立入検査や、府有施設における吹付アスベストの除去などの対策を進めています。
 また、府内における大気環境中のアスベスト濃度の実態調査や、アスベストの健康影響などの調査を実施するとともに、 アスベスト対策のホームページやリーフレット配布を通じて、府民への情報提供を行っています。

大阪府内における環境への化学物質の排出量(平成19年度分の集計結果)

大阪府内における環境への化学物質の排出量(平成19年度分の集計結果) 

PRTR

PRTR(Pollutant Release and Transfer Register)とは、有害性のある化学物質の環境中への排出量などを把握するしくみです。
事業者は自ら化学物質の管理を行うとともに、排出量・移動量を把握して国に届け出ます。国は届出データの集計・届出以外の排出量の推計を行い、公表しています。

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このページの作成所属
環境農林水産部 脱炭素・エネルギー政策課 戦略企画グループ

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