府民の声 |
親が入所している特別養護老人ホームでは、「大阪府と市からの要請が続いているため」として、今もなお厳しい面会制限が続いています。月に1回、アクリル板越しに10分間のみに限られ、指一本触れることも許されません。 新型コロナの感染症法上の位置づけが5類に変更される見込みの5月8日以降についても、大阪府･市から指針が示されていないので制限解除を決められないとのこと。 「高齢者を守るため」の面会制限とされてきましたが、当の本人も家族も残り少ない人生の自由を失うことと引き換えにしてまでコロナから守ってもらいたいとは思っていません。3年を超える面会制限の間、一度も入所者本人や家族の意向を聴取して議論することなく、一方的に面会禁止、制限を続けたことは明らかに人権侵害です。 要介護高齢者であっても、コロナに感染しないことを目的に生きているわけではありません。 要介護高齢者の命にかかわる病は他にもたくさんあり、新型コロナもそのうちの一つというだけです。 入所者と家族の面会、触れ合いは「なくてもいいもの」ではありません。必要不可欠な介護の一部です。 これほど長期に渡る異常な行動制限により、入所者の認知･身体機能が著しく低下したことは事実です。これも取り返しのつかないことです。 厚労省では、面会は「利用者の基本的権利」と位置づけ、動画まで作成して高齢者施設での面会の再開･推進を促しています。 大阪府からも、個々の施設の判断に委ねるというどちらとも取れるあいまいな表現ではなく、「換気や手洗い･マスクなどの感染対策をとった上で、対面での面会を再開するように」と明確に通知を出して下さい。 |
