府民の声             公表(一覧)


府民の声  公表(詳細)


詳細情報

テーマ

教育施策に関するもの

府民の声

グローバル人材の育成に向けて英語の4技能をバランスよく学習していく方針は理解できますが、大阪府立高校入学試験での英検2級以上取得者への優遇措置については見直しが必要であると考えています。 平成29年度より同制度がスタートし、昨年の入試では文理学科等を設置する進学校受験者の大多数が英検2級以上を取得、取得者が合格者の90%を超える高校もありました。高校卒業レベルと言われる英検2級以上の取得が実質的な受験条件となっています。 義務教育期間には英語以外にも学ぶべきこと、この時期だからこそ体験できることなどがたくさんありますが、学校で学習できる範囲を大幅に超える英検取得を優先せざるを得ない現状は問題があるのではないでしょうか?C問題実施校での合格者平均点が英検読み替え基準(2級80%、準1級100%)を大きく下回っているのはバランスを欠いているのではないでしょうか? 英語の4技能を養っていくことはもちろん大切ですが、英検は詰め込み学習により瞬間的に語彙力を高めれば合格することもできます。しかしそれが当日の入学試験以上にバランスの取れた英語力を備えていることになるのでしょうか? また、多くの方が指摘しているとおり外部検定の受験には検定料が必要になります。特に英検の準2級以上は義務教育外の範囲になるので、専用テキストの購入や場合によっては塾の専門コースの受講も必要になるなど家庭の経済状況に大きく左右されます。私立高校の入試に加算措置等があるのは一定理解できますが、学校運営に税金が投入されている公立高校の入試に義務教育の範囲外の外部検定を活用するのは公平性の観点からも問題があるのではないでしょうか? 制度開始当初は受験者の課外活動等を評価するという側面もあったかと思われますが、実質的に2級以上の取得が上位進学校の受験条件となり、大手進学塾では専用講座が設けられ、英検の準会場に選定されるなど、もはや当初の目的が見失われているように感じています。 廃止も含めた制度の見直し時期に来ているのではないでしょうか?

カテゴリー

教育・学校・青少年

受付日

2023年4月28日

公表日

2023年5月31日


ここまで本文です。