府民の声 公表(詳細)
テーマ |
感染症対策に関するもの |
府民の声 |
私は大阪府内で病院を営んでおり、新型コロナウイルス感染症が世に出てから現在まで、患者第一を優先し、外食など自身の楽しみも封印して外出を必要最小限に抑え、医療に従事してきた。 しかし、西日本を中心に新型コロナウイルス感染症感染拡大の波が押し寄せてきているにもかかわらず、大阪府が、行動制限を緩めて旅行支援を推進するなど感染の機会を増やしかねない状況を生み出していることに、私は納得がいかない。 私の病院では、新型コロナウイルス感染症の発熱外来の受診は行っていないが、医療機器が破損するほど消毒を行い、診察前の患者の体温計測を実施するなどできる限りのことはおこなっている。それでも、私が新型コロナ不顕感染者から罹患して、他の患者に感染が拡がるのではないかと、大変な不安を感じている。 長期にわたる新型コロナ感染防止のために、経済が停滞しているのは重々承知しているが、命を守る最前線である医療機関が医療ひっ迫により疲弊してしまったら、元も子もないと私は思う。 また、今一時的に行動制限を緩め、海外から来阪する人たちが増加し、一時的に経済が回復としても、大阪で新型コロナに罹患し、帰国後その国で新型コロナ感染を拡げる原因になれば、3年後の2025年大阪・関西万博の集客にも影響が出るのではないのか。 大阪府が行動制限を緩めたのは、経済的な側面だけではなく、成人式など、一生に一度しかない青春時代の思い出を作る機会も考えてのことだとは承知している。 しかし、新型コロナウイルス感染症の現状を知る医療従事者として、今一度、大阪府は新型コロナウイルスの感染防止を重点に置いた施策をするようにしてほしい。 |
カテゴリー |
健康・医療 |
受付日 |
2023年1月10日 |
公表日 |
2023年2月28日 |