府民の声 公表（詳細）
テーマ |
子育て支援に関するもの |
府民の声 |
先日、保育園に子どもを預けたと思い込んだ保護者の車に、子どもが取り残されてしまい熱中症で亡くなるという痛ましい事故が岸和田市で起こった。吉村知事は「今後の事故防止対策として、保育施設内に顔認証システムを設置し、登園しなかった子どもの保護者への連絡や、保育施設の勤怠など、施設全体を管理するための実証実験を行う」旨の発言をしていた。 顔認証システムは、あらかじめ保育施設の保育士、保護者、および園児すべての顔を認証し、連絡先などの情報を関連付けることになるため、システムの仕様によっては登録された人の日中行動パターンが、本人らの了承なくシステムの管理者等に把握される可能性がある。もし顔写真を含んだこれらの情報が外部に流出すれば、各人のプライバシー侵害や、個人情報の流出、憲法13条で保障されている人権への侵害など、甚大な被害につながる。 先々、このような大変窮屈なシステムが多くの保育施設に設置されれば、保育士のなり手が減って人材不足に拍車をかけ、生活を勝手に覗き見られるのを恐れた保護者も入園などをためらうようになるに違いない。 また、行政が推奨するマイナンバー制度と顔認証システムが連携されれば、もし情報流出などが起こった場合に取り返しのつかない事態になるのではないかと思う。 現に、住基ネットやマイナンバーシステムから、多数のデータ漏洩事件もあり、行政による情報管理は安全と言えない。保育園の出席確認は顔認証システムでなくてもICカード交付と読み取り機の設置で事足りるのではないか。情報管理には大変な危険が伴うので、大阪府は園児の出欠確認に顔認証システムではなく他の対策を講じるべきだ。 |
カテゴリー |
福祉・子育て |
受付日 |
2022年11月18日 |
公表日 |
2022年12月28日 |
