府民の声 公表(詳細)
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大阪府公立高等学校はもとより、全国ほぼ全ての高校で、入学者選抜が行われています。しかし、この高校入試は本当に必要でしょうか? 高校は十分に足りています。文科省学校基本調査によれば、令和元年度における高等学校本科の入学定員の合計は約116万人でしたが、入学者の合計は約105万人であり、高校入学定員は11万人も余っていました。高校1校当たりの生徒数も、ピーク時には1019人(1990年)でしたが、現在は632人(2020年)と3分の2近くに減っており、高校の設備も十分足りています。 高校入試は、中学生、保護者、教職員の負担です。 中学生は、高校入試のために受験勉強をしなければなりません。また、高校入試に用いられる調査書の対策もしなければなりません。 中学生の保護者の多くが、子どもを高校受験対策塾に通わせています。○○の調査によると、中学生3年生の通塾率は小中高全学年の中で最も高く6割以上になっており、その費用も小中高全学年で最大です。 高校入試のために、教職員は進路指導業務や入試業務をしなければなりません。文部科学省の調査によると、中学校の進路指導主任の勤務時間が長い傾向があります。 高校入試は、日本特有のガラパゴスな制度です。高校入試が一般的な国は、先進国では日本ぐらいしかありません。 アメリカやカナダでは、高校は学区制のため、高校入試は無いことが一般的です。 ドイツやフランス、フィンランドなどのヨーロッパ諸国では、中等教育のコースを決めるための試験はありますが、所定の点数を超えさえすれば一律に合格とされます。 韓国では、「平準化政策」により高校入試は廃止されました。 高校入試は、高校進学率と高校生数が急増し、高校の整備が追い付かなかった戦後間もない時期の名残です。高校進学率が100%付近で飽和し、高校生数が減少している現在では高校入試は全く不必要で時代遅れです。 以上のように、高校入試は、不必要であり、また、様々な問題をもっています。したがって、高校入試を廃止し、全ての中3生が無試験で各自の希望する高校に入学できるようにすべきです。 |
カテゴリー |
教育・学校・青少年 |
受付日 |
2022年5月17日 |
公表日 |
2022年6月30日 |