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府民の声

大阪府の新型コロナウイルスの感染拡大が続く場合に、学校の休校も検討するというニュースを拝見しました。変異株により子ども同士の感染も増えていると思いますが、子ども同士の感染や子どもから大人への感染が、今回の感染拡大の主たる要因となっているとは思えず、学校で一人でも感染者が出たら休校にすることや一斉休校の措置は子どもへの悪影響の方が大きく、絶対にやめていただきたいです。
日本小児科学会のガイドライン・提言において、2021年1月28日付けの「新型コロナウイルス感染症の流行拡大から子どもの生活を守りましょう」という文章にも、以下のことを理由に子どもの健康、教育、福祉にとって基本的かつ大切な学校での生活を維持できるよう提言しています。
・学校が閉鎖された場合、子どもへの心身の健康への悪影響、家庭内での虐待の増加、保護者の就労困難など、子どもに様々な影響を及ぼす。
・学校は、多くの場合感染拡大の主要な場所となっていない。
・小児の新型コロナウイルス感染症は、約7割が家庭内における大人から感染している。
この時の提言は既存株を前提に出されたものと考え、変異株への状況の変化は日本小児科学会の2020年3月23日付け「子どもと新型コロナコロナウイルスの感染について」という文章で、以下のように言われています。
・変異株による感染力は、既存株より高いが、特に子どもに多いということはなく、成人と子どもの感染者の割合は変異株の出現前後で大きく変わっていない。
・子どもが変異株に感染した場合、多くは無症状か軽症で、より重い症状を引き起こす可能性を示す証拠はない。
この内容からは、変異株によって、子ども達に大きな悪影響を及ぼしてまで学校を休校にする必要性が出てきたとは感じられません。
また、2021年1月12日付けユニセフの声名においても、「学校を休校にすることは最後の手段にすべき」としています。まずは、飲食店だけでなく商業施設、スポーツ施設、公民館等、感染拡大の主流でありかつ重症化の可能性のある大人が集まる場所を閉鎖し、それでも感染拡大が収まらない場合に休校にするなら納得できます。その場合であっても、保護者の就労や家庭環境等により、家庭では安全かつ健康的な生活が送れない子ども達に対して、小学校高学年以上であっても、学校での居場所の確保が必要です。

カテゴリー

教育・学校・青少年

受付日

2021年4月16日

公表日

2021年11月30日


ここまで本文です。