府民の声と府の考え方 公表(一覧)


府民の声と府の考え方 公表(詳細)


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教育施策について

府民の声

結論から申し上げると、「自由と多様性」を推し進めるなら「自分本位と迷惑」に十分注意してほしい。自由で多様な社会でも「共通の土台」として大事な3つのことを述べ、そして要望をお伝えしたいと思います。 まず『1.ルールを守ること!』です。民主主義のルールは私たちを縛るためでなく、「私たちの権利を守る」ために存在します。近年はブラック校則が話題に上がります。納得いかないから守らないのではなく、「他者を納得させた上でルールを改める」のが民主主義のあるべき姿だ。次に『2.他者を思いやること!』です。「人に迷惑をかけない」は当然ですが、「何に幸福を感じ、何に迷惑を感じるか」は人それぞれです(幸福・迷惑の多様性)。「喫煙の自由」の行使者は、非喫煙者への配慮(受動喫煙防止など)が必要です。「おしゃれの自由」の行使者は、他者を不安・不快にさせない配慮(タトゥーや茶髪禁止は人権侵害か?など)を切望する。自分基準で迷惑行為を考えていませんか?「自由の行使者」には「他者の権利(幸福)を考える責任」があると思います。そして『3.自由に責任を持たせること!』です。戦後の憲法は、全体主義への反省から「個人主義」に立脚しています。しかし個人主義と利己主義は似ています。個人主義は「自由・権利・責任」のトリオがそろい、利己主義はこの中で「責任」が欠けている。自由がない全体主義も、エゴが多い利己主義も、どちらも暮らしにくい社会だ。個人主義では「個人を尊重する自由・多様な社会」と「他者の権利・幸福を考える責任(思いやり)」は「車の両輪」だと思います。「社会(全体)から個人へ」価値基準がシフトすると、個人の権利がぶつかりあいます。私も「自由と多様性」は大事だと考えていましたが、それが昨今では「迷惑を考えない口実」になっていると疑っている。社会へ出る前の中学・高校生は、「自由と多様性」「自分本位と迷惑」について「じっくり」と時間をかけて話し合ってほしい。おのおのが自分の幸福だけを追求せず、みんなが幸福な社会を「みんな」が考えてほしい。

府の考え方

大阪府教育庁では、「第2次大阪府教育振興基本計画」及び「人権教育基本方針」「人権教育推進プラン」等に基づき、人権・多様性を尊重する教育を推進しています。

具体的には、人権及び人権問題についての正しい理解を深め、女性、子ども、障がい者、同和問題(部落差別)、在日外国人、性的マイノリティ、感染症、インターネット上の差別やいじめ等に係る人権問題をはじめ、様々な人権問題の解決をめざした教育を人権教育として総合的に推進することとしています。

その際、子どもたちが、自らが権利の主体であるのと同様に他者も権利の主体であることを認識した上で、それぞれの権利を尊重するとともに、社会の一員としての自覚のもとに義務を果たすという基本的姿勢の形成をめざすことが重要であると認識しています。

(2024年02月19日連絡)

所管課

教育庁 人権教育企画課

カテゴリー

教育・学校・青少年

回答種別

回答したもの

受付日

2024年2月9日

公表日

2024年3月1日


ここまで本文です。