府民の声と府の考え方 公表(一覧)


府民の声と府の考え方 公表(詳細)


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教育施策について

府民の声

私たちは、大阪の学校で働く教職員の労働組合です。
大阪府と大阪市がともに、全学校の学校行事として学校教職員か引率して、児童・生徒を大阪万博に参加させる目的で予算化を進めていることに、強く反対し、中止・撤回を要請します。
1、要請内容
(1)学校が引率する児童・生徒の万博参加の、全学校への強要を絶対に行わないこと。
(2)全学校の悉皆参加のための経費の予算化を、撤回すること。
2、要請理由
(1)社会見学などの学校行事を含む各学校の教育課程は、子どもの実態を踏まえて、各学校で教職員が子どもの声も受けて相談して決めるものであり、それを蔑ろにして首長が一律に予算化し、教育委員会が各学校に実施を強要することは、「地方教育行政法」第21条(教育委員会の職務権限)から考えて、あってはなりません。
(2)開催予定まで一年半になって参加国もほとんど決まっていない大阪万博はすでに破綻していて、行政の「危機管理」の判断としては直らに中止すべきです。国内外を含めて来場が見込めず、前売券がほとんど売れそうにない中で、その「穴埋め動員」をするための子どもの参加に税金を投入する愚策は、子どもの人権の軽視と言えます。
(3)万博とカジノIRの会場予定地の夢洲は産業廃棄物の処分場であり、人体の健康への有害物質が多量に埋め立てられています。特に駐車場予定地には、強い毒性のために処分方法が法律で規制されているPCB廃棄物が集積されていて、薄い表土を被せたたけで整地する危険性が、科学者から厳しく指摘・批判されています。この事実を知らせることすらせずに、子どもたちを引率してそこに参加させることは、公教育としてはしてはならないことてす。
(4)加えて、もし強行実施されれば、来年も異常気象で長期間の猛暑が予想されるので、炎天下での移動や待機等、上記の(3)の問題とともに子どもの健康と、教職員の勤務労働条件への重大な負荷が危惧されます。
以上です。

府の考え方

 2025大阪・関西万博については、次代を担う子どもたちに、最先端の技術やサービス等に直接触れる体験を重ね、将来に向けた夢と希望をたくさん感じ取ってもらいたいと考えております。
 そのため、府内の小・中・高校生等については、出来るだけ多くの児童・生徒が来場できるよう、学校単位で1回無料招待することとし、加えて来場予約や観光バスの確保などの煩雑な手続きについて、事業者が一括して行うことで学校の負担軽減となるよう、府教育庁として関連予算を計上したところです。
 以上のことから、事業の趣旨をご理解いただきたいものの、@万博参加については大阪府から強要するものではなく、A万博来場に伴う煩雑な作業を事業者が一括して行うことにより、学校単位での入場を円滑に進め、多くの学校が参加しやすいスキームとなるように必要予算を計上したものになります。

(2023年12月12日連絡)

所管課

教育庁 教育総務企画課

カテゴリー

教育・学校・青少年

回答種別

回答したもの

受付日

2023年11月30日

公表日

2023年12月22日


ここまで本文です。