府民の声と府の考え方 公表(一覧)


府民の声と府の考え方 公表(詳細)


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府立学校における泊を伴う行事等について

府民の声

府立の高校に通う生徒の保護者です。先週理科の野外観察ということで、2泊3日の予定で参加させていましたが、生徒の一人がコロナ陽性となったとのことで、急遽日程が短縮となったとのことでした。
早めに切り上げて帰ったことは当然ですが、7月中旬から、大阪府はじめ陽性者が激増し、特に10代が多く占めていることは、この行事の前に十分わかっていたはずです。途中で切り上げるなど半端なことをせず、なぜ当初から中止しなかったのでしょうか。行事の実施を優先し、生徒の安全安心を軽視している証拠ではないでしょうか。
参加する子どもたちだけではなく、先生方も感染する危険性が極めて高いことが容易に想像できる状況で、このような泊まり込み行事が実施されるにいたったか、何ら説明がありません。
聞くところによると、この学校では、8月初めに英語の授業でも泊まり込み行事が予定されているとか。またクラブの合宿も、第7波の最中にもかかわらず中止等の連絡はないようです。
第6波と異なり、蔓延防止や緊急事態宣言はなく、泊まり込み行事は予定通り行われるようですが、生徒の安全を第一に考えると、この学校の見通しは極めて甘いと言わざるを得ません。府の教育庁はこのような状況を黙認していくのでしょうか。
蔓延防止等が公式になくても生徒の安全を考えれば、目下の第7波にある現在、高校の泊まり込み行事は、中止するよう、即刻全学校に指示するべきではないでしょうか。
学校任せにしていると、子どもの通う高校のように、先生が準備してきたことを優先したいがため実施を優先してしまい、中途半端に中断ならまだしも、泊まり込み行事で、同じ学校で複数のクラスターが形成されることも容認してしまう結果となりません。
まさに第7波の最中に、高校が泊まり込みで行事を行う意味が理解できません。
教育庁の速やかに指示をされることを願います。回答は本欄で結構です。

府の考え方

 府立学校における泊を伴う行事等につきましては、府教育庁が定めた「修学旅行の実施(新型コロナウイルス感染症対策)に係るガイドライン」を踏まえて、出発前に行事の中止・延期を判断する場合や、旅行先で児童生徒・教職員が陽性となった場合など、想定し得る様々な場面への対応を考慮しておくとともに、あらかじめ旅行事業者等との調整や保護者への周知を十分に行っておくこととし、必要がある場合には、旅行先の変更や行程・日程の見直し等を検討することとしております。

 また、感染防止対策等としましては、府教育庁が定めた「府立学校における新型コロナウイルス感染症対策マニュアル〜学校の教育活動を再開するにあたって〜」などの記載内容に留意するとともに、以下の具体的な感染症防止対策にも留意することとしております。
(1)旅行中の行程については、ゆとりをもって行動できるよう企画すること。
(2)旅行実施前は、日々の健康観察を強化し、必要時には医療機関を受診するよう指導すること。
(3)旅行中も朝・夕の検温を実施するなど、健康観察を十分に行い、体調不良の児童生徒に適切に対応すること。
(4)「3つの密(密閉、密集、密接)」を避けるよう、できるだけ一部屋あたりの人数を少なくすること。また、各部屋においても、定期的に換気を行うよう指導すること。
(5)食事、入浴、就寝時以外の適切なマスクの着用や手洗いの徹底を指示するとともに、必要に応じて熱中症予防対策を講じること。
(6) 食事については、(a)食事前後の手洗いを徹底する (b)食堂内を十分に換気する (c)「一定の間隔をあける」「対面を避ける」など、配席の工夫を行い、食堂内の利用人数を制限する (d)ビュッフェスタイルではなく1人ずつのセットメニューとする 等の感染予防対策を講じること。また、食事中の会話を慎むよう指導すること。
(7)浴場については、換気を十分に行い、同時に入浴する人数や時間を制限しながら利用させること。
(8)現地でのアクティビティ等については、活動内容を精選するなど、感染防止のための工夫をすること。
(9)移動について、公共交通機関やバス等を利用する場合は、「マスクの着用」や「乗車中の会話を慎む」等の指導を行うとともに、特にバスを利用する場合は可能な限り十分な換気を行うこと。
(10)現地で発熱等の体調不良者が出た場合の対応方法を事前に検討しておくこと。

 修学旅行等、泊を伴う教育活動につきましては、現在、取消料が発生する概ね21日前をめどに、実施の可否について、以上のような内容をふまえ慎重に判断することとし、実施する場合は、あらかじめ、各学校所在地の保健所との連携体制を構築するとともに、現地での活動、食事、入浴、就寝前などあらゆる場面において、十分な感染症対策を講じた上で実施しているところです。
 新型コロナウイルス感染症については、日々状況が変化しているため、必要に応じて対応にも変更が生じる場合があります。引き続き、厚生労働省や文部科学省、大阪府の健康医療部等の情報を注視し、適切に対応してまいるとともに、府立学校に対して児童生徒等や保護者に対する行事に係る説明も含め丁寧に対応するよう注意喚起してまいります。ご理解の程、よろしくお願いします。

(連絡先不明のため、本欄を持って回答)

所管課

教育庁 教育振興室保健体育課

カテゴリー

教育・学校・青少年

回答種別

回答したもの

受付日

2022年8月1日

公表日

2022年8月19日


ここまで本文です。