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高校授業料補助に関するもの

府民の声

大阪府は、「府内の子どもたちの経済的事情等に関わらず、自由に学校選択できる機会を保障するため」という名目で、段階を踏んで公立私立の別なく高校授業料の完全無償化を実施する素案を出したというニュース報道があった。
以前、私の娘が私立と公立高校の併願受験のため、私は娘の受験会場まで付き添ったことがある。その時に私が見たのは、私立高校の学校内が整備され、非常に知的な先生方の姿がとても印象に残った。
併願だったので、公立高校も見ることができたが、その学校は校舎の外壁塗装が剥がれ、お手洗いなどの水回りは老朽化や汚れが目立ち、こどもの就学意識も失せるようなところだった。
このような状況のまま、大阪府が私立高校の無償化に力を入れるのであれば、子どもたちは当然きれいな私立高校を選ぶだろう。
また、私立高校はすでに在校生の保護者らの寄付などで運営資金は潤沢にあり、授業料完全無償化や所得制限の撤廃をすることは、子どもたちの経済的格差をかえって拡げることになるに違いない。最近国内で若者の自殺者が増加しているが、就職するまでに学力を含む己の能力を十分に伸ばす機会が与えられず、絶望した若者たちが選ばざるを得なかった結果だ。大阪府は府費を使い、「授業料完全無償化」などと聞き心地のよい言葉で、このような悲劇の若者たちを増やすようなことをしないでほしい。
「教育の機会を与える」というのであれば、大阪府は、公立高校の設備の修繕や教諭らの資質向上に力を入れ、最終的に公立高校生の学力が上がる様にすべきであり、私立高校の授業料支援は、公立高校と同額の授業料の支援にとどめ、差額分は保護者らに負わせて、経済的かつ生徒の資質の均質化を図るべきである。
府は、同時に大阪公立大学の在学生らへの授業料無償化制度の素案も打ち出していたが、少子化の影響による生徒数減少の折に、このような支援は全く無駄なことであり、むしろ大学を減らすべきである。
また、所得制限が設けられているとはいえ、府の私立高校授業料無償化制度は現在もあり、子どもが生まれてから高校卒業までの時間的猶予があるので、授業料支援などせずとも、保護者らが大学進学資金を貯蓄することはできると私は思う。
大阪府は、私立高校生への授業料完全無償化および大阪公立大学の授業料無償化制度の計画を取りやめ、府内の公立学校の設備・教育カリキュラムの拡充を図るべきだ。

カテゴリー

教育・学校・青少年

受付日

2023年5月10日

公表日

2023年6月30日


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