| | 国際リニアコライダーの実現を求める決議 |
国際リニアコライダー(ILC)は、宇宙誕生や質量の起源など、人類存在の核心に迫る謎を究明する研究施設であり、日本が世界に、そして人類に対して大きく貢献することのできる施設である。 また、基礎科学の研究に飛躍的な発展をもたらし、世界最先端の研究を行う多くの人材が定着・交流する国際科学技術イノベーション拠点の形成や、精密実験を支える先端産業の集積につながるものであり、科学技術創造立国の実現や高度な技術力に基づくものづくり産業の成長発展に大きく寄与し、日本再興や地方創生にも資するものである。 ILCに使われる世界最先端の科学技術や実験による研究成果は、生命科学や新機能材料などの様々な関連分野に波及効果をもたらすほか、ものづくり産業の振興や医療分野における新たな技術革新が促進されることが期待される。 とりわけ、2025年の大阪・関西における「いのち輝く未来社会のデザイン」をテーマとする国際博覧会の開催により、世界の英知が結集され、新たなアイデアの創造や交流活性化によるイノベーション創出などのレガシーを、最先端技術が結集されるILCプロジェクトにつなげていくことで、更なるイノベーションやビジネスチャンスを生み出すという相乗効果が期待できる。そのことが医療・生命科学の拠点としての大阪・関西の発展、ひいては日本の持続的な成長に寄与するものと確信する。 よって、大阪府議会は、日本への国際リニアコライダー誘致を支持するとともに、誘致実現に向けた国内機運の醸成など、必要な取組を積極的に推進していくものである。 | 以上、決議する。
平成30年12月19日 大阪府議会 | |
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